1998 Formula One World Champion ShipRound 11. German GP. Results |

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第11戦 ドイツGP最終結果 ◇7月31日〜8月2日 ホッケンハイム・サーキット(6.823Km×45周)
○ドイツGP予選結果○ドイツGP結果詳細○ハッキネン、連勝!マクラーレン連続1・2フィニッシュ!!
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1998年F1第11戦ドイツグランプリの決勝が8月2日(日)、ホッケンハイム・サーキットで行われ、M.ハッキネン(マクラーレン・メルセデス)が今期6勝目を挙げた。 スタート直前の天候はどんよりとした曇り空。予報では雨となりそうで、さていつ降り出すのか? フォーメーション・ラップのヘリコプターからの映像では既にカメラに水滴が付いている。ただ、風上の空は明るく、雨は降らないのではとのレポートも。予選で出遅れたフェラーリ陣営は、スタート30分後に雨が降ると予測してるそうだが・・・ スタートはマクラーレン勢の2台はベストスタートを決める。予選3番手ヴィルヌーブが後のジョーダン勢2台にかわされ5位に転落。しかし、すぐさまヒルをパスして4位。予選9位のシューマッハはベネトン勢をかわして7位へアップ。オープニングラップは、ハッキネン、クルサード、ラルフ、ヴィルヌーブ、ヒル、アーバイン、シューマッハ、フィジケラ、フレンツェン、アレジと続く。予選7番手のウルツはスタートを失敗し大きく順位を落とす。 4周目、アーバインがシケインで若干コースアウトする間にパスして6位に浮上。また、パニスにフライング・スタートのペナルティが示される。 その後は大きな変動なく周回を重ねる。ペース的にはマクラーレン勢が速いのだが、R.シューマッハもピタリとクルサードについて3台が1秒前後の間隔で並ぶ。その後ろに少し間をおいてヴィルヌーブ、さらに間を置いてヒル。その後ろシューマッハ、アーバインのフェラーリ勢は今一つペースが上がらず、マクラーレン勢を追い上げるには辛い状況。 15周目、ラルフがピットイン。ジョーダンは2回ピットストップ作戦を採る模様。フレンツェンの後9番手でコースに復帰。どのように前をパスして行くのか? 次の周にはバリチェロもピットストップ。しかし、他のドライバーには動きはなく1回のピットストップで済ませる様子。 21周目、高木がピットイン。23周目、J.アレジ。次の周にはフィジケラ、フレンツェン、ハーバートと丁度レースの半分のところで続々とピットイン。続いてヒル、ヴィルヌーブ、ウルツもピットストップ。ヒルはラルフとは異なり1回ピットストップを採る様子。各チームともミスなく無難にコースに送り出す。25周目にはシューマッハもピットイン。 27周目、トップハッキネンがピットイン。次の周にはクルサード。ピット前でマシンを停止する際、少し前に出てしまいピットクルーを慌てさすが、遅れることなくコースに復帰。コースインで丁度ハッキネンとクロスしそうだが、僅かにハッキネンが速くトップをキープする。29周目にはラルフが2回目のピットストップ。フィジケラの前6位でコースに復帰する。 レースが30周を越えたところでマクラーレンのピットに動きがあり、クルーが燃料給油装置を調べたり、ロン・デニスやメルセデスのエンジニアが険しい表情でヒソヒソ話すシーンが映し出され、燃料補給時に問題があったのではと想像させる動きを見せる。実際にマクラーレン勢の2台はペースが落ちており、後ろからヴィルヌーブが迫る。 また、7位のフィジケラ、アーバインの争いもし烈だったが、アーバインがコースアウトして無事にコースに復帰するも、フィジケラからマシン2つ離されてしまう。 38周目、これまで16位を走行中の中野がグリーンゾーンにマシンを止める。これで6戦続いていた完走記録が途絶えてしまう。 残り6周のところで3位ヴィルヌーブのピットではタイヤが用意され、ヴィルヌーブは前の周回遅れ高木をなかなかパスできず、タイヤ交換を行うのかと思われたが、ヴィルヌーブはピットインせず、用意されたタイヤを引っ込める。これはマクラーレンに対する威嚇か? マクラーレンの燃料が最後まで持つのか心配されたが、結局は何事もなくハッキネンが逃げ切り優勝。続いてクルサード。これでマクラーレンは2戦連続のワン・トゥ・フィニッシュを果す。3位には、今期初の表彰台ヴィルヌーブ。4位にはこれも今期初ポイントのD.ヒル。苦しい展開を強いられたM.シューマッハは何とか5位でポイントをゲット。6位にはR.シューマッハ。ピットストップを1回にすれば、より上位を狙えた?と考えると少々残念なところ。また、日本の高木虎之介はパワー不足のマシンながら何とか13位完走を果した。 |
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○フェラーリ・エンジンはパワー不足?
Updated 98/08/07 |
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後半、「燃料が足りないのでは?」と思わせるようなピットの動きがあったものの、結局ハッキネンが逃げ切りの勝利。レース後のインタビューで、何かトラブルがあってペースが上がらなかったとは言っていたので、危なかったのかもしれないが、ライバル・シューマッハは遥か後方だったので、ある程度は安心して見ていられた。 そのライバル、シューマッハは金曜日にロング・ホイールベースのニューマシンを持ち込んだが、そのセットアップがなかなか決らず、急きょ元のシャーシを使用。しかし、土曜日の午前中にエンジンがブローしたり、スピンを犯すなどドタバタが続き結局予選は9番手。それでも決勝では5位に入ったんだからやっぱりシューマッハってところなんだけど、それにしてもどうしてこんなに遅くなったんだ? フェラーリ・エンジンはメルセデスに次ぐパワーを持ってるものと思っていただけに、メカクロームや無限エンジンにもかなわなかったのは意外。マクラーレンはあれだけピットストップを遅らせるくらい燃料を積んでかつウィングもあれだけ立ててもあの速さっていうのは驚異的。あと残り5戦あるが、スパやモンツァなどエンジン・パワーが欲しいサーキットが残ってるだけにフェラーリは苦戦しそうだ。 ヴィルヌーブが久々の表彰台。ウイングを思いっきり寝かせてダウンフォースを削っていたので、インフィールド・セクションでは相当辛かったと思うんだけど、良く頑張りました。同じように虎之介も非力なエンジンで、ダウンフォースを削り鋭いブレーキングでタイムを稼いで、予選15位、決勝もなんとか13位完走を果し、この2人はホント頑張った(ってドリキン土屋も言ってました)。 ハッキネンの連勝で、一時2ポイント差まで縮まったポイント差が16にまで広がった。こうなると断然ハッキネンが有利に見えるんだけど、相手がシューマッハだけに油断はできない。スパや鈴鹿なんかはシューマッハの方が得意そうだし、フェラーリは圧倒的な予算で失敗したニュー・シャーシを仕上げてくるだろうから、若干ハッキネンが有利でもまだまだわからない。 |
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