1998 Formula One World Champion ShipRound 12. Hungarian GP. Results |

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第12戦 ハンガリーGP最終結果 ◇8月14日〜8月16日 オンガロリンク(ブタペスト)(3.968Km×77周)
○ハンガリーGP予選結果○ハンガリーGP結果詳細○3回ピットストップ作戦で大逆転!!シューマッハ今期5勝目!
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1998年F1第12戦ハンガリーグランプリの決勝が8月16日(日)、オンガロリンク・サーキット(ブタペスト)で行われ、M.シューマッハ(フェラーリ)が今期5勝目を挙げた。 スタートはマクラーレン勢が好スタートを決め1、2位をキープ。ついでシューマッハ。予選5位のアーバインが前のヒルをかわして4位にアップ。5位ヒル、6位ヴィルヌーブ、以下フレンツェン、ウルツ、アレジ、フィジケラと続く。 序盤はハッキネン、クルサード、シューマッハがほぼ1秒間隔で周回を重ねる。4位アーバインは徐々に離されて行く。その後ろさらに間が開いてヒル、ヴィルヌーブらが続く。が、10周を過ぎた頃にはハッキネン、クルサードの差は3秒に広がる。 13周目、アーバインが突然ピットインしてそのままガレッジに直行してしまう。この時点で何が起きたのかは不明。また14周目にはトゥエロがエンジン・トラブルでストレートエンドでマシンを止めてしまう。アーバインはシフト・トラブルと本人のコメント。 25周目に入って、上位ではまずヒルがピットストップ。77周で争われるレースなので、2回ピットストップを行うことになる。ついでシューマッハ、さらにはクルサードもピットイン。クルサードはまだピットインする前のヴィルヌーブの前にコース復帰。ヴィルヌーブの後ろにM.シューマッハがいるので、良いポジションでのコース復帰となった。 28周目ハッキネンがピットストップ。若干作業に時間がかかったかに見えたが、クルサードの前に余裕でトップをキープしてコースに復帰。 シューマッハはヴィルヌーブをなかなか抜けず、ますますハッキネンに離される格好。が、32周目にヴィルヌーブがようやくピットストップ。これで上位陣はすぺて1回目のピット作業を終える。ヴィルヌーブはヒルの後5番手でコースに復帰。 ハッキネンはその後も順調。独走とまではいかないが、2位クルサードに3〜4秒差をキープしての走行。クルサードとシューマッハはコンマ数秒差で周回するが、シューマッハはなかなかクルサードを抜けない。このためか、シューマッハは42周目、早めに2回目のピットストップを慣行。6秒台という早いピット作業でコースに復帰。次の周にクルサードもピットストップするが作業に8秒台かかり、その差でシューマッハがクルサードの前に出る。続いてハッキネンもピットストップするが、シューマッハは猛烈にペースを上げ、ハッキネンの作業も8秒台かかったこともあって、とうとうシューマッハがトップに立つ。ただ、6秒台のピット作業では、それ程燃料を積んでいないとも考えられ、現にシューマッハのペースは最後まで走りきるだけの燃料を積んでるとは思えない1分19秒台のハイペース。このハイペースでハッキネンを引き離し、もう一度ピットインする時間を稼ぐ作戦らしい。 52周目、ハイペースがたたってシューマッハが最終コーナーでスピン、コースアウト。しかし、事無きを得てコースに復帰。ハッキネンにとっては付け込むチャンスなのだが、なぜかペースが上がらず、映像が無くて状況がわからなかったがクルサードが前に出る。ハッキネンはその後もペースが上がらず1分23秒台での周回。クルサードは21秒台で周回するが、19秒台のシューマッハには及ばず、シューマッハは余裕でピットストップを行えるアドバンテージを築く。 63周目、シューマッハが万全のタイム差で3回目のピットストップ。無難に作業を終え、トップキープのままコース復帰を果す。65周目の順位は、シューマッハ、クルサード、ハッキネン、ヴィルヌーブ、ヒル、フレンツェン、ウルツ、アレジ、フィジケラと続く。 ハッキネンは何かトラブルを抱えてるのかまったくペースが上がらず、4位ヴィルヌーブに迫られ、67周目にとうとうかわされてしまう。さらにヒルにも抜かれて5位に転落。さらにはフレンツェンにも抜かれて6位にまで落ちてしまう。この後ろはウルツだったのだが、ウルツがリタイアとなったため何とか6位はキープできそう。 結局、ファイナルラップにはハッキネンまでも周回遅れにして、シューマッハが優勝。2位クルサード、3位ヴィルヌーブ、4位ヒル、5位フレンツェン、ハッキネンは何とか6位に滑り込んだ。レース後のインタビューで、ハッキネンは2回目のピットストップの後、急にマシンのバランスが悪くなったとのコメント。原因はマシンを調べないとわからないとのことだった。 また、日本勢高木は14位、中野は15位で完走を果した。 |
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○ハッキネンに何が起きたのか?
Updated 98/08/19 |
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ハッキネン、何があったんだろう。「2回目のピットインの後に急にマシンのバランスが悪くなって、コースに留まるのが不可能な状態だった」「原因はこれからマシンを調べてみないとわからない」との本人のレース後のコメント。ある海外のホームページでは、ギヤがトップに入らなくなったとか、サスペンションにトラブルが発生したとの憶測も流れているが、本当のところはどうなんだろう? 私なんてTVを見ていて、シューマッハに勝てなそうになので、その言い訳のためにトラブルを装ったのでは? なんて意地悪な想像が頭をよぎったりして・・・。同じく中低速コーナーが多くてスリッピーなアルゼンチンでも、争いを避けて2位キープだったことがあってそう思ったんだけど、それだったらあんなにペースを落とさないかぁ。やっぱり何かがあったんだろうね。早く原因を公表してくれないとすっきりしないなぁ。 まあ、もしハッキネンに何も起こらず自分のペースで走っていたとしても、やっぱりシューマッハが勝ったんだろうねぇ。なんたって「ターミネーター」というより「ロボット」ですから。まったくの疲れ知らず。ここまで完璧な体力に恵まれたドライバーって今までいないよね。セナは微弱な体力を精神力で補っていたって感じだったし、プロストも手を抜くところは抜いて、最後に上手くまとめて勝つってパターン。でも、シューマッハは最初から最後まで全力疾走が可能で集中力も途切れない。こうなると誰も勝ち目がないよー。唯一マシンのアドバンテージでハッキネンがポイントでリードしてるんだけど、残るはあと4戦。次のスパは晴れればマクラーレンが有利だろうけど、天気が不順だからシューマッハが有利。モンツァはフェラーリの地元だけどパワーサーキットだから、メルセデス・エンジンで高速コースが得意なハッキネンが文句無しで勝ち! ニュルブルクリンクはメルセデスにとってもシューマッハにとっても地元だけど、去年の実績からハッキネンの勝ち! テクニカルな最終戦鈴鹿はテクニックでシューマッハの勝ち。そうなると、2勝2敗でハッキネンが有利なんだけど、結局は勝てなかったレースでいかにポイントを稼ぐかがカギとなるのでは。F1歴22年の目の肥えた作者の軽薄な予想が当るかどうか? 我ながら楽しみである。 |
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