1998 Formula One World Champion ShipRound 8. French GP. Results |

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第8戦 フランスGP最終結果 ◇6月26日〜6月28日 マニクール(4.250Km×72周)
○フランスGP予選結果○フランスGP結果詳細○フェラーリ、8年ぶりのワン・トゥ・フィニッシュ!!
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スタートは、予選15番手、久々にF1に参戦したフェルスタッペンがエンジンをストールさせたため素早くイエローフラッグが振られ、事故はなかったもののオフィシャルは赤旗再スタートとする。 その再スタートではシューマッハ、アーバインのフェラーリ勢が好スタートで1位2位に躍り出る。最初のスタートは上手く決めたハッキネンは出遅れ3位、4位クルサード。5位にヴィルヌーブ、6位ラルフ、7位ヒルと続く。 こうなるとフェラーリの思うつぼ。アーバインが上手くマクラーレン勢を抑え、シューマッハがその間にどんどん逃げて行く展開。後ろでは、ヴィルヌーブ、ラルフ、ヒル、ウルツが5位を争う。 15周目での順位はシューマッハ、アーバイン、ハッキネン、クルサード、ヴィルヌーブ、ラルフ、ウルツ、アレジ、ヒル、フィジケラ。16周目に高木がピットインしたのを皮切りに、ラルフ、ウルツ、ヒル等、3回ピットイン作戦のドライバーが1回目のピットストップが始まる。72周のレースを考えると少し早めのピットストップとなる。18周目、ラルフがスローダウン。何かトラブルが発生したようでピットに戻ってきたが、左フロントのステアリング・ロットを壊したようでクルーが修理を施す。そこにヒルもピットイン。ヒルは油圧系のトラブルでそのままリタイアしてしまう。 19周目の最終コーナーでハッキネンがスピンを犯し大きく出遅れる。ハッキネンはそのまま1回目のピットストップを行う。 次の周クルサードがアーバインをようやくかわすが、21周目にはシューマッハがピットストップ。それと同時にクルサードも入るが、シューマッハが8秒程で作業を終えたのに、クルサードは17秒もかかってしまう。どうも燃料を多く積んだようでこのピットインだけで済ませる作戦に切り替えたのかもしれない。 31周目の順位は、シューマッハ、アーバイン、ハッキネン、クルサード、ヴィルヌーブ、アレジ、ウルツ、フィジケラ、フレンツェン。 クルサードの異様に長いピットストップは、給油ホースを給油口につなげるのにてこずったためで、クルサードはもう一度ピットインが必要となる。 44周目、2位アーバインがピットストップ。45周目にはシューマッハがピットストップ。既に3位ハッキネンとは30秒以上の差を築いており、余裕でピット作業を終える。 56周目にハッキネンがピットストップ。アーバインの前に出れそうだったが、タッチの差でアーバインに前に行かれてしまう。次の周にはクルサードがピットインするが、またも給油口に給油ノズルが入らず、クルサードは一旦ピットアウトし、次の周再ピットインしてハッキネン用の給油装置で給油を終えコースに復帰するが、ヴィルヌーブにも前に行かれて5位に落ちる。 2位アーバインと3位ハッキネンはテール・トゥ・ノーズの状態。しかし、ここマニクールも抜き所がなく、ハッキネンが無理をすると相手がアーバインだけに接触の危険も高く厳しい状況。残り8周のところで高木がエンジンブロー。また、クルサードは先ほどの給油では量が足りなかったようで、4回目のピットインを強いられる。 残り3周のところで中野がスローダウン。これで日本勢は2人ともリタイア。 結局、シューマッハが楽々逃げ切って連勝で今期3勝目。アーバインは何とかハッキネンを抑えて2位に入り、フェラーリは8年ぶりのワン・トゥ・フィニッシュとなった。3位は、ファイナル・ラップの最終コーナーでアーバインをパスしようとしたが及ばずハッキネンが入り、以下ヴィルヌーブ、ウルツ、給油でトラブルがあったクルサードは6位となった。 |
オフィシャルの赤旗判断がレースを決めた |
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このレースはスタート時のフェルスタッペンのストールですべてのシナリオが狂ってしまったようだ。最初のスタートで上位陣はほぼ予選通り、ハッキネンも好スタートを決めていた。フェルスタッペンのストールによってアクシデントはまったく発生せず、それを除けば、実にきれいなスタートだった。しかし、オフィシャルは瞬時に赤旗の判断を下す。これが、スタート前からナーバスだった中で好スタートを決めたハッキネンの集中力を削いでしまった事は容易に想像がつく。そこにしっかりフェラーリ勢はつけ込み、シューマッハはおろかアーバインまで前に出てしまう。もうこれで勝負あり、ここでレースは決ってしまった。 ここに来てハッキネンが精神的に苦しい状況に陥ってるようだ。長年の苦労が実ってようやくワールド・チャンピオンが狙えるところまで来たのだが、前回はトラブルでリタイア、今回もポールを撮ったものの、宿敵シューマッハとはコンマ2秒の差しかなく、ここが踏ん張り所だってことを意識し過ぎてしまったのかもしれない。次はシルバーストーン、ホッケンハイムとハッキネンが好きそうな高速サーキットが続くので、ここは、マシンと自分の速さを信じて頑張って欲しいところだ。 そのほかでは、ヴィルヌーブが何とか頑張って、ベネトンの前でフィニッシュしたこと、予選では好調だったジョーダンの2人が、トラブルやアクシデントに見舞われてどうしても完走できないのと、残り10周位から最後まで続いたアーバインとハッキネンの2位争いは見所ではあったが、このコースはどう頑張っても前のクルマをパスするのは、譲ってくれない限りほとんど不可能であり、面白味のないレースだった。 |
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