1998 Formula One World Champion ShipRound 7. Canadian GP. Results |

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第7戦 カナダGP最終結果 ◇6月5日〜6月7日 ジル・ヴィルヌーブ・サーキット(モントリオール)(4.421Km×69周)
○カナダGP予選結果○カナダGP結果詳細○シューマッハ、今期2勝目(チョット汚い・・・)
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金曜土曜日と同様、決勝の日曜日も曇り空で肌寒い。予報では雨の可能性もあり、それを一番願ってるのはシューマッハ、やはりシューマッハか?。 スタートでは、予選5位のラルフがストール。ポールのクルサードは好スタートを決め、3位シューマッハがハッキネンをパス。ところが、1コーナーで中盤のマシン数台が接触。ウルツのマシンは一回転するくらいの大クラッシュ。その他アレジ、ハーバート、パニスが巻き込まれて、レースは赤旗中断となる。ベネトンは今回、ウルツ用のスペアーカーが用意されていたためそれで再スタートできるが、ザウバーは2台ともクラッシュしたため、今回アレジがスペアーカーを使用し、ハーバートのマシンは急きょ修理を施して再スタートが可能となった。また、パニス、そしてスタートでストールしたラルフらも再スタートが可能となり、特にラルフは命拾いした格好。 そして再スタート。今回はシューマッハが遅れてハッキネンがポジションをキープしたと思った瞬間、シフトにトラブルが出たのかいきなりのスローダウン。それがシケインとなったのかまたも1コーナーでアレジとトゥルーリが接触してクラッシュ。その排除のためセーフティーカーが出る。またアーバインもどこかで接触してリア・タイヤがバーストしピットで交換したため最後尾に。また、高木がエンジンにトラブルが出てリタイアとなる。この時点の順位は、クルサード、シューマッハ、フィジケラ、ヴィルヌーブ、フレンツェン、バリチェロ。中野は11位に、予選20位だったマグヌッセンが8位にまでアップ。そして5周目終了時点でセーフティーカーがコースアウトして再スタート。ローリングスタートの今回は大きな波乱はない。その中で6位だったバリチェロが次の周にフレンツェンをパス。ついで8周目にはヴィルヌーブをパスして4位にアップ。フォードエンジンの伸びが良いようだ。 トップ、クルサードは今年のマクラーレンの強さを生かしてどんどん逃げたいところであるが、シューマッハがピタリと食い付いてなかなか引き離せない。そのプレッシャーにクルサードがどこまで絶えられるか。 11周目、ヘアピンの飛び込みでバリチェロがブレーキをロックさせてバランスを崩して外に膨らんでしまう。その間にせっかく抜いたヴィルヌーブ、フレンツェン、さらにヒルにも抜かれてしまう。 同じ周、ディニスが1コーナーでスピンコースアウトしてコースに復帰したが、マシンのノーズの下に大量の芝生を根こそぎつけてしまい、それをコース上にばらまいてしまって危険な状態になったため、再度セーフティーカーが導入される。 そして17周目に再スタート。順位はクルサード、シューマッハ、フィジケラ、ヴィルヌーブ、フレンツェン、ヒル、バリチェロ、マグヌッセンと続く。しかし、18周目にクルサードにトラブルが発生したのか、いきなりスローダウン。これでマクラーレン勢は全滅。また、サロ、ハーバートがそれぞれスピンやクラッシュを犯したため、またもセーフティーカーが入る。このタイミングで素早くシューマッハは1回目のピットイン。ところがその後コースに戻る際、ピットの出口で丁度フレンツェンのインに強引に入る格好になり、フレンツェンは行き場を失ってコースアウトしてグラベルに捕まりリタイアとなる。また、バリチェロもこの間にピットインしている。 そして22周目に再スタート。ここでフィジケラがトップに立っていたが、2位ヴィルヌーブが1コーナー飛び込みでこれをパス。しかし、明らかにオーバースピードでヴィルヌーブはそのままシケインをショートカット。コースに無事復帰するが大きく順位を落とす。ヴィルヌーブはかなり順位を落として、トゥエロに追突されリア・ウィングを壊してしまう。ピットに戻るが結局マシンを降りる。 ここでの順位は、フィジケラ、シューマッハ、ヒル、マグヌッセン、パニス、中野が6位までアップ。その後ろウルツ、アーバイン、バリチェロ、ロセット、ディニス、トゥエロと続く。既に10台のマシンが姿を消している。一時マシンを降りたヴィルヌーブはリア・ウイングを直してレースに復帰するが5周遅れ。 27周目、6位で頑張っていた中野はウルツ、アーバインに続けてパスされて8位にポジションダウン。 逃げるフィジケラにシューマッハがプレッシャーをかける状況でレースが進むが、シューマッハにペナルティーが課される。やはりフレンツェンとの事が対象らしい。36周目にシューマッハはペナルティーで10秒のペナルティー・ストップを行い、フィジケラに22秒遅れ、ヒルの後3位となる。これでフィジケラが楽になるか? シューマッハはますますペースを上げてヒルを追い、38周目、最終シケインでそれをパス。ヒルも抵抗するが及ばず。 41周目、パニスが第3シケイン手前でブレーキングでスピンしてコースアウト。また次の周にはヒルがスローダウンとますますサバイバルと化してきた。この時点の順位は、フィジケラ、シューマッハ、バリチェロ、ウルツ、アーバイン、マグヌッセン、中野が7番手。 44周目、フィジケラがピットイン。これでシューマッハがトップに。しかし、シューマッハはもう一度ピットインが必要。フィジケラがどこまで頑張ってシューマッハについて行くかが問題となる。シューマッハはついに1分19秒台のファーステストをたたき出す激走を続けている。 シューマッハはその後も19秒台のハイペース。一方のフィジケラはペースが上がらず22秒台で差は16秒にまで広げられる。そして50周目、シューマッハが2回目のピットイン。7秒台で作業を終えて、フィジケラの直前にコース復帰することに成功する。その後はシューマッハがそのハイペースでフィジケラを引き離す。 53周目、3位走行中のアーバインがタイヤ交換のためピットイン。しかし順位はそのままでコースに復帰。ここでの順位は、シューマッハ、フィジケラ、アーバイン、ウルツ、バリチェロ、マグヌッセン、中野。中野はコーナーでマグヌッセンの背後に迫るものの、スチュワートのフォード・ワークス・エンジンの伸びが良くストレートで離されてしまう。 結局、シューマッハが終盤は楽々逃げ切って今シーズン2勝目を挙げる。2位には昨年に引き続きフィジケラ、3位アーバイン、以下、ウルツ、バリチェロ、マグヌッセンと続き、中野は及ばず7位となった。 |
○どうも好きになれないねぇ・・・シューマッハは Updated at 98/06/11 |
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それにしても今年のカナダはいろんな事があり過ぎて、実況レポートを書くのが本当に疲れました。赤旗中断だけならまだしも、スペアーカーが3回も入るなんて滅多に無いことだし。今シーズン初めてノーポイントに終わったマクラーレン勢は、そんなアクシデントが多いなか、2台ともメカニカル・トラブルでのリタイア。速さでは文句無しなんだけど、これまでも2台のどちらかにトラブルが発生することがあって、信頼性には若干の不安を抱えていたのだが、とうとう2台同時にそれが起きてしまった。対照的にフェラーリは今回も2人とも完走して14ポイントをゲット。シューマッハが来る前まではあれだけ壊れていたのに、今は不思議なくらい信頼性が高くなった。これもシューマッハの成せる業なのかもねぇ。 でも、ペナルティーを取られたあのピットアウトのしかたはチョット酷すぎるよ。フレンツェンに前に行かれると厄介なものだから、もう「どけどけ!」っていうノリでフレンツェンを追い出してしまった格好。あんなの失格が当然じゃないの? ピットの出口の位置がシケインの手前なのも問題だと思うけど、前のモナコでもトラブルで周回遅れになってコースに復帰した時、ヒルなんかを同じように強引に抜いていたし、去年の最終戦のこともあるし・・・ 誰よりも速いペースを長時間、正確に持続するいわゆる「ターミネーター的」速さは認めるけど、これほど抜くのが下手な、抜くたびに問題を起こすドライバーは見たことがない。セナも始めの頃はその強引なパスで問題を起こしたが、徐々に強引さが無くなって、「芸術的」と言われるようになっていったけど、シューマッハの場合、最近ますます「汚い」「卑劣」「品が無い」って形容したくなることばかり。これがまだ、「フェラーリを優勝させるため」って理由があるからまだ許されるようなもので、これがもし、シューマッハがシルバーアローに乗って、フェラーリに乗るハッキネンを追い出したなんてことになったら、世界中のミカファンの女性からブーイングの嵐が巻き起こったに違いない。それに、モナコのレース後に「ファンのために最後まで走ったの?」の問いに、「ファンのためになんて走ってない、自分のために走ったんだ!」と、なんとも"らしい"こと言ってたけど、同じ質問をヴィルヌーブにしたら、きっと「ファンがいるからレースができるんだ。大切にしないとね!」くらいは言ってくれるだろうな。とにもかくにも、ますますシューマッハが嫌いになったレースでした!! 意外だったのが、スチュワートの2人の入賞。とにかくニューバージョンのフォード・ゼッテクRがかなりストレートが速くって、カナダのようなストップ&ゴー・サーキットでは結果を出すことができた。今回はアクシデントやマクラーレン2台の脱落もあってのポイント・ゲットだけど、中堅・下位のチームは取れる時に取らないと厳しい。実際、ジョーダンやプロストは、今だノーポイントなんだから。 地元で何とか勝ちたいヴィルヌーブではあったが、どう見てもマシンのポテンシャルが低く、とてもマクラーレンやフェラーリにはついて行ける状態ではない。それでも、果敢にフィジケラを攻めたのだけど、シケインをショートカットし、その後トゥエロに追突されて万事休す。5周遅れでコースに復帰するも天は味方してくれなかった。フレンツェンも、シューマッハに追い出されてリタイアとウィリアムズはなかなかトンネルから抜けられそうもない。 一方のベネトンは着実なレースを行い2台ともポイント・ゲット。欲を言えば、フィジケラに何とかシューマッハに食らいついて欲しかったのだが、タイヤ交換後明らかにペースが上がらず、何かトラブルがあったのだろう。それにしても、デビッド・リチャーズが監督に就任して僅かの間に、よくここまでチームをまとめてきたものだ。フィジケラかウルツの初優勝も沿う遠くはないかもしれない。 今、ワールドカップ・サッカーの開幕戦、ブラジルVSスコットランド戦を見ながら書いてるんだけど、ブラジルやっぱり強いよー。誰だ!ブラジルはチームワークがバラバラだと言ったのは(答え:川渕Jリーグ・チェアマン)。ドゥンガがビシッとチームを締め、ロベルト・カルロスの強烈な左足、そしてなんたってロナウドの華麗なボール・タッチ!! もう、始まってからずっと鳥肌が立ちっぱなしです。得点はベベトのコーナーキックをサンバイオがヘッドで入れて1−0。今少し、スコットランドが攻めてますが、ぜひともブラジルには優勝を狙って欲しいなぁ。うっここでサンパイオがファールを取られてPK! それを決められてしまった! |
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