1998 Formula One World Champion Ship

Round 4. San Marino GP. Results

Last updated, 98/04/27


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第4戦 サンマリノGP最終結果
◇4月24日〜4月26日
 エンツォ・エ・ディノ・フェラーリ(イモラ)(4.930Km×62周)
  • 1 D.クルサード(マクラーレン・メルセデス)
  • 2 M.シューマッハ(フェラーリ)
  • 3 E.アーバイン(フェラーリ)
  • 4 J.ヴィルヌーブ(ウィリアムズ・メカクローム)
  • 5 H−H.フレンツェン(ウィリアムズ・メカクローム)
  • 6 J.アレジ(ザウバー・ペトロナス)

○サンマリノGP予選結果

○サンマリノGP結果詳細

○ドライバー&コンストラクターランキング


○クルサード、ポール・トゥ・ウィン!!



 1998年F1第4戦サンマリノグランプリの決勝が4月26日(日)、エンツォ・エ・ディノ・フェラーリ・サーキット(イモラ)で行われ、D.クルサード(マクラーレン・メルセデス)がポール・トゥ・フィニッシュを飾った。

 スタート直前の天候は晴れ。気温24度、路面温度35度と高めなのがどのような影響を与えるか?

 スタートはマクラーレン勢とシューマッハがポジションをキープ。予選6位のヴィルヌーブ、10位フレンツェンのウィリアムズ勢がそれぞれ4位、6位にジャンプアップ。逆に予選5位と好調だったウルツはシフトに問題があるのかスタート後の加速ができず、それにヒルが接触したようで2台ともピットイン。ウルツはステアリングを、ヒルはノーズを交換してコースに戻るが大きく出遅れる。また、バリチェロも誰かと接触してリア・ウィングを落とし、そのまま走行するもスピンを犯してリタイアとなる。
 オープニングラップは、クルサード、ハッキネン、シューマッハ、ヴィルヌーブ、アーバイン、フレンツェン、フィジケラ、アレジ、ラルフ、トゥルーリと続く。

 スタート後はマクラーレンの2台がじわじわと他を離して行く展開。それに何とかシューマッハが着いて行く。少し離れてヴィルヌーブ、アーバイン、その後ろがテール・トゥ・ノーズの状態でフィジケラが前のフレンツェンの隙を伺う。しかし、抜き所がないこのサーキットではなかなか前に出ることができない。

 17周目、ハッキネンが突然スローダウン。ピットに戻るもののそのままリタイア。ギヤボックスのトラブルらしい。また、フレンツェンを追っていたフィジケラがスピン・コースアウトでそのままリタイア。続いてウルツもエンジンから激しく白煙を上げてそのままリタイアとなる。これでベネトンが全滅。

 20周目を過ぎたところから各マシン続々と1回目のピットストップに入る。しかし、上位のマクラーレン、フェラーリ、ウィリアムズには動きがない。27周目クルサードがピットイン。続いてシューマッハ、ヴィルヌーブもピットイン。ヴィルヌーブが若干時間がかかってしまい、次の周アーバインがスムーズにピット作業を終えてコース復帰したため3位に浮上する。また、ヴィルヌーブは給油口が完全に閉まらないままピットアウトしたようで、これはペナルティーの対象になるのか不安を抱えての走行となってしまう。

 29周目での順位は、クルサード、シューマッハ、アーバイン、ヴィルヌーブ、アレジ、フレンツェン。高木は12位、中野は15位。しかし、中野はその直後エンジンから白煙を上げ、コースの脇にマシンを止めたところでエンジンから激しく炎が上がってそのままリタイアとなる。

 41周目、5位を走行中のアレジが2回目のピットイン。5位を争うフレンツェンが次の周にピットイン。このピットインでフレンツェンがアレジの前に出ることに成功する。
 3位アーバインは一時ヴィルヌーブに6秒以上の差を築いたが、ペースが落ちてヴィルヌーブに1秒差にまで迫られる。

 45周目、クルサードが2回目のピットストップ。無難に作業を終えコース復帰。続いて3位を争うアーバイン、ヴィルヌーブが同時にピットイン。しかし、ヴィルヌーブが給油口のフタをテープで止める作業にてこずり、1秒ほど遅れてピットアウト。ヴィルヌーブはまたしてもピット作業に足を引っ張られてしまった。

 47周目にシューマッハがピットインして6秒そこそこでコースに復帰する。ピットインでドタバタが多いウィリアムズとは対照的にフェラーリのクルーは迅速かつ確実に作業を行う。2回目のピットインを終えた時点でクルサードとシューマッハの差は23秒。クルサードはシューマッハとの差を計って、マシン温存走行。シューマッハは最後まで諦めないプッシュ走行で、残り10周で14秒台まで差を縮める。

 残り5周に来て、パニス、ヒルが相次いでリタイアし、これでコース上には残り9台のサバイバル・レースとなる。シューマッハはその後も攻め続け、クルサードに最後には5秒差まで迫るが及ばず、クルサードがポール・トゥ・ウィンを飾った。2位にはシューマッハ、3位にアーバインが入り、地元フェラーリの2人が表彰台に上がる。以下ヴィルヌーブ、フレンツェン、アレジが続いた。

○やはり、マクラーレンが強かった! Updated at 97/04/30
 今年もいよいよヨーロッパ・ラウンドに突入したんだけど、開幕から3戦の結果通り、マクラーレンが抜きん出ているねぇ。今回は、ハッキネンにトラブルが出てしまってリタイアしてしまったけど、クルサードは終始安定した速さを見せていました。これからもマクラーレンの2人の争いになるのでしょうか?

 それに何とか抵抗しているのがシューマッハ/フェラーリ何だけど、あのシューマッハがあれだけ頑張っても、クルサードに大差をつけられてしまってるってことは、やっぱりそれだけマクラーレンが速いってこと何だろうね。それでも今回は地元で2位3位と2人とも表彰台をゲット。どこまでマクラーレンに追いすがることができるか?

 ウィリアムズはもうボロボロだねぇ。ヴィルヌーブが好スタートを決めて、今シーズン初めて「やる気」が感じられる走りで3位表彰台を期待していたのに、ピット作業のもたつきであっさりアーバインにその座を奪われてしまった。ウィリアムズのピット作業のまずさは以前からずっと目立っていたんだけど、マシンがよかったから何とかなっていたのに、既にそのマシンのアドバンテージもなく、これでは勝てる訳がないよね。このシーズンオフにパトリック・ヘッドが念願のヘリコプターを買ったなんて報じられていたけど、そんな事にお金使うんなら、もっとピットクルーの給料高くするとかして建て直しを図らないと、今シーズンは2人とも優勝はおろか表彰台にも上がれないのではないか?

 ウルツは不運だったよね。せっかくの5位のポジションが不意になってしまったんだから。でも、まだまだチャンスはあるよ。逆に同じチームメイトのフィジケラの方がちょっと心配。後輩の活躍が目立って焦りがあるのかな?

 日本勢は揃ってリタイア。高木は予選では一発の速さをアピールできるんだけど、決勝ではやはりマシンのポテンシャルの低さが出て、まともに戦える状況でないのがとっても残念。ポイントを獲得するには、今回のようなサバイバルレースで地道に完走するしかない。中野もチームメイトのトゥエロが8位完走を果しただけに残念だ。



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