1998 Formula One World Champion Ship

Round 3. Argentine GP. Results

Last updated, 98/04/13


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第3戦 アルゼンチンGP最終結果
◇4月10日〜4月12日
 オスカル・アルフレード・ガルベス(ブエノスアイレス)(4.259Km×72周)
  • 1 M.シューマッハ(フェラーリ)
  • 2 M.ハッキネン(マクラーレン・メルセデス)
  • 3 E.アーバイン(フェラーリ)
  • 4 A.ウルツ(ベネトン・プレイライフ)
  • 5 J.アレジ(ザウバー・ペトロナス)
  • 6 D.クルサード(マクラーレン・メルセデス)

○アルゼンチンGP予選結果

○アルゼンチンGP結果詳細


○これぞ底力!シューマッハが今期初優勝!!



 ここアルゼンチンは、偉大なるフェラーリドライバー、ファンジオの母国で例年フェラーリファンが多数詰め掛けるのだが、今年は現役最年少の地元E.トゥエロが参戦してる事もあって大変な盛り上がりをみせている。

 その注目のスタートでは、シューマッハ兄弟が揃って失敗し、兄がハッキネンにかわされ3位に、予選5位と健闘した弟が13位まで順位を落とす。しかし兄のほうは、2周目ですかさずこのコースを苦手とするハッキネンをパスしてトップクルサードを追う。予選4位のアーバインもスタートではフレンツェンにかわされるが、3周目には抜き返して4位に。フレンツェンは更に、ヴィルヌーブ、アレジにも抜かれて7位までポジションダウン。

 シューマッハはその後トップのクルサードに迫り、6周目、クルサードがミスを犯してコーナで失速したところをすかさず刺すが、クルサードがそこを閉めてきたため接触。シューマッハのマシンにはダメージはなかったようだが、クルサードのマシンからは破片が飛ぶ。しかし、そのままレースを続けるが6位まで後退。

 6周目での順位は、シューマッハ、ハッキネン、アーバイン、ヴィルヌーブ、アレジ、クルサード、フレンツェン、ウルツ、ヒル、フィジケラ。高木はスタートでポジションを2つ落として15位。

 トップに立ったシューマッハは、2位以下を引き離す得意の独走パターンを築き、12周目にはおよそ12秒のリード。ハッキネンもここに来てペースが安定し、後のアーバインから6秒差で2位をキープ。
 その後方では、4位ヴィルヌーブからアレジ、クルサードがコンマ数秒差で連なる。ザウバーに移籍してから結果が出ていなかったアレジではあるが、この滑りやすいコースを得意とするのか、久々に元気な走りを見せ、前のヴィルヌーブを猛プッシュ。しかし、ヴィルヌーブもそう簡単には譲らず、アレジの後、ポールスタートのクルサードも加わり、緊迫した状態で周回を重ねる。

 27周目、ここでヴィルヌーブを抜きあぐんでいたアレジがピットストップ。再スタートの際にホイールナットを締めるインパクトレンチが付いたままスタートして、それを飛ばしてしまうがケガ人はなかった模様。続いてトップシューマッハ、ヒル、アーバインらグッドイヤー勢がピットストップ。これでハッキネンがトップに立つ。

 アーバイン、アレジがピットストップでいなくなり、ヴィルヌーブとクルサードの3位争いとなったが、ストレートでクルサードが前に出るも、ヴィルヌーブがインを刺して抜きかえすシーンが。 NEXT


 33周目、抜きあぐんでいるクルサードがピットストップ。しかし、ハッキネンをはじめ他のブリヂストン勢にはまだ動きはない。GY勢でもウィリアムズの2台はまだピットインしていない。ここでの順位は、ハッキネン、シューマッハ、ヴィルヌーブ、アーバイン、フレンツェン、ウルツ、フィジケラ。

 レースの丁度中間37周目、ヴィルヌーブ、フィジケラがピットストップ。続いてフレンツェンもピットストップするが、ギヤが上手く入らないのかスタートにてこずり大きくタイムロス。その後、ウルツやパニス、トゥルーリ、バリチェロ等のBS勢が続々とピットストップ。そして43周目、トップのハッキネンがピットストップ。クルーが確実に作業をこなしコースに送り出す。ここでシューマッハがトップに立つが、シューマッハはもう一度ピットストップがあると考えられ、ハッキネンとの差をどこまで開く事ができるかがカギとなる。48周目での差は18.347秒。トップを守るには20秒以上の差が欲しいところ。

 51周目での順位は、シューマッハ、ハッキネン、アーバイン、ウルツ、アレジ、ヴィルヌーブ。
 54周目シューマッハが2回目のピットイン。8秒台で作業を終えてトップを守ったままコースに戻る事に成功する。アーバインも56周目でピットストップするが3位キープでコース復帰。

 後方で7番手争いを演じていたヴィルヌーブ、クルサードであるが、コーナーで接触。ヴィルヌーブはエンジンをストールさせてマシンを降りる。クルサードは大きくコースアウトするが、レースに復帰。

 残り15周のところで、3位アーバインにウルツが迫る。そして、ヴィルヌーブ・クルサードが接触した同じコーナーでウルツがアーバインのインに飛び込むが抜けず、軽く接触するが事無きを得る。しかし残り10周の1コーナでアーバインがミスしてインが空いた隙にウルツがパス。ところが次の周にその1コーナでウルツがスピンしてせっかくの表彰台をアーバインに明け渡す。
 ここで雨がポツポツと降り始めてコースの所々が滑りやすくなったようで、シューマッハも大きくコースアウト。しかし、なんとかコースに復帰。ここを突きたいハッキネンではあるが、ハッキネン自身もペースを上げることができず、結局シューマッハが逃げ切って今期初優勝を飾る。2位にハッキネン、3位アーバイン、以下ウルツ、アレジ、クルサードが入った。また高木は12位、中野が13位完走を果した。









またまたぶつかってしまいましたが 強い!シューマッハ!!

 いやはや、強いシューマッハを久々に見せ付けられましたねぇ。なんていうか、この滑りやすいアルゼンチンの路面に食らいつくかのような力強い走りを、最初から最後まで休むことなく続けちゃうんだから凄いよね。終盤のコースアウトはご愛敬? スタートではトップを守ったクルサードなんか後ろからシューマッハに迫られ、逃げ惑うかのような感じで弾き飛ばされた感じ。でも、やっぱりブツかってしまったね。ま、今回はクルサードの方が悪いように見えたけど、シューマッハがバトルで前に行こうとするとほとんどぶつかってるのでは? 多分シューマッハ自身もバトルは苦手だとわかっているのではないだろうか。リスクが大きいのもあるんだろうけど、ピット作戦や前が空いたときに見せる猛プッシュは、それをできるだけ避けるためなのかな? それはそれで、とっても利口なんだろうけど、前のクルマを抜き去って勝利することが、レーシングドライバーの本能であり、喜びであると信じて疑わない私にとって、やっぱりこの点が物足りなくて好きになれない・・・・

 予選トップだったクルサードは、どうもこの人ドタバタが多いよねぇ。一発の速さもあるし、ロケット・スタートという武器もあるのに、一旦ペースを乱すと、こっちでクルッ、あっちでゴチンって感じ。もう少し地に足が着いた走りを身につけないと、チャンピオンは獲れないよ。ハッキネンは、3戦連続ポールを逃して予選3位。「このコースは得意でない」ってインタビューでも言ってて、とことん無理をしない走りで2位をキープ。「もう少しプッシュすれば優勝もできたのに!」とも見えたが、反対に「他で勝てるからいいよ」と言う余裕も感じられたんだけど、これってヒイキ目かな?。

 お、それから久々にアレジが元気だった! 滑りやすい路面で巧みにマシンを操るのは実に上手い!! さすがにG.ヴィルヌーブに憧れてレースを始めただけのことはあって生き生きと走ってました。やっぱりこの人がひと暴れしてくれないとグランプリが盛り上がらないよぉ。ベルガーもいなくなったし。それにしても、もうアレジもベテランって言われる歳なんだよねぇ。フェニックスでのセナとのバトルから8年かあ〜・・・

NEXT

 ウルツも惜しかったねぇ。せっかく3位を手に収めかけてのスピンは痛かった。でも、あの後みんな雨でスピンしていたのでしょうがないよね。でも、これでグランプリ6戦目って言うんだから物凄い。アレキサンダー・ウルツって言う名前もカッコイイし、次は必ず表彰台に上がって欲しいよね。

 ウィリアムズはもう全く昨年までのアドバンテージを無くし、悲壮感が漂うくらい。ヴィルヌーブなんかは、ここ3戦予選決勝ともフレンツェンにも前に行かれてしまって・・・よっぽど今年のマシンがあわないのかなぁ。駄目かなぁ、今年はもう・・・

 期待の高木虎之介は2周遅れの12位初完走。でも、初めてのコースで予選13位は凄いよねぇ。だいたいスチュワート・フォードやプロスト・プジョーよりも前なんだから。ヨーロッパのコースは去年ポルシェカップで走っているから、これからはもっと期待できる。やっぱり私としては、あのセナのように非力なマシンでも表彰台を狙って欲しいね!

 さて、2週間後にはいよいよヨーロッパ・ラウンドに突入! 取り敢えず、GYの太いタイヤを得てシューマッハが力でマクラーレンの独走にストップをかけたけど、この先はどうなるかな? それにしても、GYも良く思い切ってタイヤを太くしてきたもんだ。タイヤの大きさを変えるって事は、それを作るための金型なんかも新しくしなければならず、相当に設備投資にお金がかかるはず。でもって、今年で辞めるって言うのにね。やっぱり有終の美にこだわったのかな? まだまだBSの方が耐久性に優れているようだけど、次は中速コーナーが多いサンマリノ。どんな展開になるのか、2週間後がとっても楽しみだ〜あ!!!










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