そして早朝。前日の痛飲がホントに痛い。這々の体で電車に乗り込みます。
しかし旅先というのは適度に緊張しているせいか、思いの外さっさと酔っぱらってしまうのか、ベロンベロンになっても二日酔いしたことがありません。それはそれでいいんですが、翌朝起きるのが本当に辛い。

乗り込んだのがこいつ、白いSONIC、885系のSM10編成です。やっぱJR九州の車両はオサレだすな。こんなのならほんと乗りたくなるというもの。東日本も見習うべきです。連結器カバーの上の「S」マークのエンブレムが無駄にカッコイイです。


そして中の様子。シートは革張りだわ、床は木目だわ、落ち着いた照明とも相まってオトナの雰囲気です。不倫旅行にでも行くのかって感じ。結婚してないけど。 
でも走ってるのはこんな田んぼの中。中途半端な田舎の風景がややがっかりの様相。

ジョージ君もややにやけつつ列車は東へと向かいます。

途中北九州もスルーです。おやっ?八幡製鉄所跡とかじゃないの?
そして下車。降り立ったのは…

大分は中津駅でございます。福岡と大分の県境。コレといった名産もないはずですが… 
この人だけは別格、福沢先生。慶応のやつらは諭吉のことだけを「先生」と呼ぶようで。あっそう。

列車は最新型でも改札は未だ有人。このギャップもまたまたいい感じ。
改札を出て向かった先は…

唐揚げ専門店「ふじや」。そう中津は唐揚げの里、男の子のアルカディアです。街中唐揚げマニア。つか唐揚げしか食べてない…
すいません取り乱しました。
大分は鶏肉の消費量では全国トップクラス。最近はトップ5から陥落したことがありません。つかトップ5全部九州じゃん。そして
オススメの専門店だけでもこれだけあります。そしてとり天(鶏のてんぷらですな)の消費も半端無いらしく、本当に鶏肉好きには天国のような土地柄でございます。
で、この地域の凄いところはKFCが一つもないこと。あまりの競争の激しさから過去に出店したもののあえなく撤退の憂き目を見たそうな。あれはあれでたまに喰うにはうまいんですがね、コールスローが。

前置きが長くなりましたが店で用意しているメニューはこちら。これだけ。潔すぎ。


そして買った唐揚げがこちら。揚げたてウマーです。

そして2店舗目がこちら「大吉」。こちらも大体の目検討で見つけました。


店の雰囲気はこんな感じ。持ち帰り専門店ですが、中の厨房は何故か磨りガラスで見えなくなってます。いや、見せてよ。手書きのポップでオススメされている「豚から」が非常に興味をそそられます。 
看板つうかポップじゃ全然旨そうじゃないんですが…

いろいろ買いました。これが軟骨揚げ。ピリ辛でホントにビールが欲しくなりますが、如何せん今日は車。御飯すらない状況である意味辛い。

こっちが普通の唐揚げ。 
いい色に揚がっています。ニンニクがきいて非常に旨い。

そしてついでに買った手羽先。もう手もベトベト。これから向かう先に行く途中でチビチビ食べながら行こうかと大量に買い込んだはずですが、何故か出発前に全て無くなりました。ヲイ。

唐揚げなんざ喰ってると、どうしても喉が渇いてきます。途中飲み物買いにコンビニに寄りましたが、そこで見つけたのがコレ。乳酸菌飲料でコーラ。味が全然想像着きません。製造元の日清ヨークのサイトにゃ最早残骸すら残ってません。が、飲んでみた感想の方は

そして雨が強まる中、耶馬渓を向かいます。けどほぼ土砂降り。青の洞門なんかも基本的にはスルーです。

ということで羅漢寺橋に到着したりしましたが、初めは降りる気ほぼゼロ。この写真でお茶を濁そうかとも思いましたが、折角なのでやはり降りることに。

1920年完成のこの羅漢寺橋。アーチが通常よりも扁平なのが特徴だそうな。確かに扁平なアーチは応力計算が難しく、この長さの橋にしてはエライ架けるのが難しかったそうで、さらに洪水なんかで2度ほど架設途中で流されてます。それで完成までに3年以上の歳月を要することになったということに、当時の苦労が偲ばれます。

ここでの注目ポイントは、竣工当時と今との物価の違い。今だったら「2万円ぐらいだったら俺が出すよ」とかいいかねません。

橋の上部はごらんの通りアスファルト舗装に補強されて、今も現役の橋として使用中。

なので折角だからと橋を爆走して次の場所へと向かいます。橋だけど真ん中通ります。発車オーライ。

そしてこの先に我々の本当の目的地があるのですが、途中途中でいろんなものがあって、容易には辿り着かせてくれません。さて今度は真っ赤な綺麗な曲線の橋が見えてきました。

イトウ君も傘を差しながら激写です。しかし、彼のこの行為が後に大後悔を引き起こすことになるとは、この時は知る由もありません。


で、こいつが一体何者なのかというと、ごらんの通り「メイプル耶馬サイクリングロード」と申しまして、旧耶馬渓鉄道の廃線跡を利用した全長約35kmのサイクリングロード。2003年には日経が酔狂な調査をやったらしく、逝ってみたいサイクリングコースランキング1位にも輝いております。



う〜ん、確かにこんな風光明媚なところなら一度走ってみたくなるのはしょうがないというもの。マジでもう一度来てもいいかもって思っちゃいました。
そんなこんなでいろいろと途中で引っかかりまくりの我々ですが、今日の夜には福岡から飛行機で東京に帰らなイカンというのに、まだ本当の目的地には到着しておりません。急がねば…と思いながら辿り着いた先は…

またダム。ええ加減にせいとやや自嘲気味。これも本丸じゃありません。
で、これって耶馬渓ダム?

多分そうです。耶馬溪ダムは1984年山移川に完成した堤高62m、堤延長313mの多目的ダムです。元々は柿坂ダムという名前でしたが、近所に有名観光地があって、こっちにも来てもらおうと色気をだしたがために後に今の名前に変更されました。重力式のそこそこの大きさのダムで、ダム湖の名前が「耶馬渓湖(やばけいこ)」って人の名前かよwwww

最早全景を見ようなんて毛頭考えてない三人。とりあえず寄りました感ありありです。
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