Apache覚え書き

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最終更新: 03.8/23

赤箱OS/2 WARP の Win-OS/2 に RDBソフト Paradox 4.5 と 開発言語 Delphi 1.0 をインストールして初代ツールを開発したのが97年1月のこと。爾来便利に遣ってきたが以下の欲求からシステムの刷新を決めた。

  1. レコード削除の仕様が実運用に合っていない。
  2. ベータ_デッキの寿命を感じてDVD-RWへのダビングを進めており,DBの内容をほとんど全部かきかえている。
  3. いいかげんWindows 16bit版のアプリでもなかろう。
  4. お仕事でWebサービスの振る舞いを勉強する必要がある。

Delphi3.5 を持っているからそれで32bit化してもよいのであるが,Windowsに依存するのは業腹である。結果的にはWindowsで開発/運用するのだけれども,中核のリソースはもう少し自由でありたい。上記4.のこともあるから,月並みとも言えるが apache・Tomcat・MySQLの組み合わせでJSPをインタフェイスに据えることにする。MVCモデルに従ってサーヴァサイドJavaと行きたいが,まづはJSP内ですべて済ませてみてからにしようっと。

以下は開発/運用環境構築の手順とJSPのTipsをメモしたものである。PCのクラッシュに備えているわけね。PC環境は Windows 2000 SP4。


1. 環境構築(for Windows 2000)

1.1 Java開発キット

ダウンロードは一所に

SunのサイトからSDKをダウンロードする。http://java.sun.com/j2se/ から最新版を捜すと吉。03.8/23現在 1.4.2。日本語ページあり。落とすべきは Windows Offline Installation の SDK。

You have chosen to download Java(TM) 2 SDK, Standard Edition 1.4.2

ダウンロードしたexeをつついてインストール開始。オプションは全部デフォルトで良い。ウチの場合はインストール先のドライヴレタだけを変更した。

コマンドプロンプトを開け,[インストール先]\bin\ へ移動して"java -version"と打ってversion番号が表示されればOK。

1.2 Apache

ApacheのサイトからApacheをダウンロードする。http://httpd.apache.org/dist/httpd/binaries/win32/ から最新版を捜すと吉。03.8/23現在 1.3.28。

Index of /dist/httpd/binaries/win32

ダウンロードしたmsi(Windowsのインストーラ_ファイル)をつついてインストール開始。[Server Infomation]頁では[Network Domain][Server Name]にそれぞれ"loacalhost"と入れる。[Administrator's Email Address]には自分のEmail IDを適当に。またウチではApacheが常駐しては困るので,下のラジオボタンは[Run when started manually]のほうをセレクト。

他のオプションはそのまま。ただしインストール先はSDKを入れたドライヴのルート直下が吉(e.g. C:\)。

[スタート][プログラム][Apache HTTP Server]を辿って[Start Apache in Console]する。ブラウザを立ち上げ,"http://localhost/"を開けて「あなたの予想に反して,このページが見えているでしょうか?」の皮肉な表示が出ればOK。

ブラウザではプロキシの設定で localhost を対象外にすること。

1.3 Tomcat

ApacheのサイトからTomcatをダウンロードする。http://jakarta.apache.org/builds/ から最新版を捜すと吉。03.8/23現在 4.1.24; 8.5MB。

Index of /builds/jakarta-tomcat-4.0/release/v4.1.24/bin

ダウンロードしたexeをつついてインストール開始。インストール先を"[SDK/apacheのドライヴ]:\tomcat4.1"に簡略化(中spaceも取る)。以外はデフォルト値のまま。

ここで環境変数を設定する。[コントロールパネル][システム][詳細]を辿って[環境変数]を開け,以下を設定。

MySQLのインストール先とJSP置き場は前以て決めておく。[PATH]以外は大抵[新規]作成のハズ。

[スタート][プログラム][Apache Tomcat X.X]を辿って[Start Tomcat]する。コマンドプロンプトふうの窓が開き,「Tomcat-Standalone」「Tomcat-Apache」のサービスが立ち上がればOK。CPUクロックが1GHzないようなマシンだと数十秒以上かかるので焦らずに待つ。

ブラウザで"http://localhost:8080/"を開け,「If you're seeing this page via a web browser, it means you've setup Tomcat successfully. Congratulations!」の表示が見えればOK。ダメだったらTomcat>Apacheの順に再起動してリトライ。それでもダメなら今までの過程を慎重にやり直す。

1.4 TomcatとApacheの連携

今度はTomcatとApacheを連携させるModuleをダウンロードする。http://jakarta.apache.org/builds/jakarta-tomcat/release/v3.3/bin/win32/i386/ から。

Index of /builds/jakarta-tomcat/release/v3.3/bin/win32/i386

mod_jk.dll を [Apacheのインストール先]\modules の下にコピーする。

[Apacheのインストール先]\conf\httpd.conf をテキスト_エディタで開き,以下を末尾に追記する。

LoadModule jk_module modules/mod_jk.dll

<IfModule mod_jk.c>
JkWorkersFile "[apacheのインストール先]\conf\workers.properties"
JkLogFile logs\mod_jk.log
JkLogLevel warn
JkMount /*.jsp wk1
JkMount /servlet/* wk1
JkMount /examples/* wk1
JkMount /[ツールのJSP置き場]/* wk1
</IfModule>

[Apacheのインストール先]\conf\ に workers.properties をテキスト_エディタで作成する。内容は以下。

worker.list=wk1
worker.wk1.port=8009
worker.wk1.host=localhost
worker.wk1.type=ajp13
worker.wk1.lbfactor=1

[Tomcatのインストール先]\conf\server.xml をテキスト_エディタで開き,port: 8080 を定義しているタグをコメント_アウトする。

<Connector className="org.apache.coyote.tomcat4.CoyoteConnector"
port="8080"
:
disableUploadTimeout="true" />




<!-- Connector className="org.apache.coyote.tomcat4.CoyoteConnector"
port="8080"
:
disableUploadTimeout="true" /-->

Tomcat>Apacheの順で再起動し,ブラウザで"http://localhost/examples/jsp/"を開け,「JSP Samples」の画面が出てくればOK。サンプルで適当に遊んでみる。逆に"http://localhost:8080/examples/jsp/"とポート番号つきでは開かないことに確認する。

Apache・Tomcat・mk_jk.dllは各ヴァージョンの関連が密接なので,上記から懸け離れた番号のものは避けたほうが無難。

1.5 MySQL

MySQLのサイトからMySQLをダウンロードする。http://www.mysql.com/downloads/ から最新版を捜すと吉。03.8/23現在 4.0.14b。

MySQL 4.0 Downloads

ダウンロードしたzipを展開して setup.exe でインストール開始。インストール先のドライヴ_レタをApacehやTomcatに揃える以外はデフォルト値のまま。

[MySQLのインストール先]\bin\winmysqladmin.exe をつつく。ユーザID/パスワード入力Dialogが出たらそのまま[OK]する。コマンドプロンプトを開け,"mysqladmin ping"と打って"mysqld is alive"と返ってくればOK。

1.6 JDBCドライヴァ

MySQLのサイトからJDBCドライヴァをダウンロードする。http://www.mysql.com/downloads/ から最新版を捜すと吉。03.8/23現在 3.0.8。

Download Connector/J 3.0

ダウンロードしたzipを展開して mysql-connector-java-3.0.8-stable\mysql-connector-java-3.0.8-stable-bin.jar を[SDKのインストール先]\jre\lib\ext\ 下にコピーする。


2. バックアップからの復元(筆者専用)

2.1 DBデータの回復

\mysql\data\ に rakugo_dbフォルダを作り, *.frm・*.MYD・*.MYI のMySQLデータ実体ファイルをコピーする。

2.2 JSPファイルの回復

\tomcat4.1\webapps\ に rakugoフォルダを作り,JSPファイルとstart.htmlをコピーする。

\tomcat4.1\webapps\rakugo\ に WEB-INF\classesフォルダを作り,rakugodb.propertiesファイル(JDBC接続定義)を作る。内容は以下のとおり。

con=jdbc:mysql://localhost/rakugo_db?useUnicode=true&characterEncoding=Shift_JIS
jdbc=org.gjt.mm.mysql.Driver

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