呼吸器内科へ通院である。ロフストランドクラッチをこれ見よがしに突いていく。採血・レントゲンを撮って特に増悪なし。投薬も現状維持である。前回プレドニンを減らしてから喘鳴がちょっと出ることと右の小指の痛みが増し,左の外耳に瘡蓋ができて治らないのを訴えたところが,まぁ関係ないだろうとあっさり躱された。おれもまぁ加老のうちとは思うけどね。悪くなってターミナルが近づいても構やしないもんな。
さてきょうはちょう高い注射の3回目である。1回目2回目は診察日と一週間ずれていたが統合された。特にバイタルを計ることもなくパスンと打っておしまい,って何すかその注射器は。見慣れたシリンジとピストンの注射器でない,ぶっといボールペンみたいなガジェットだ。個包装を解いて肘の上に当てて尻をノックすると判を捺すように皮下注射される。使い捨てだ。打たれたとはほとんど感じない。初めて見た。
あとでネット検索して調べたら,症状によっては患者が自宅で自分に打つものらしい。あー,糖尿の人がインシュリンを自己注射するのといっしょだな。前回そう聞いたっけ。なるほど。おれも投薬を絞っていければ,やがては通院しないで自分で管理しろと処方されるのだろう。それはいいな。
注射したら終わりですと言われ,15分観察しなくていいんすかとはおれももう訊かない。直ちに会計して支払いに回る。ところがここで普段使いのクレジットカードが拒否されてしまう。ただつかえませんと言うだけで,具体的なメッセージがない。前回はとおったがなあ,セゾンどうした。予備のBICカメラViewカードはOKだった。やれやれ,こんなこともあろうかと二枚携帯してるんだが,こうなると三枚要るか。しかしそれだと財布かパスケースを買いかえないといけなくなる。ちょっと考えるか。
二階に上がってPを済ませ,院内の7-11でポークカレー・7揚げ餅塩・7ベーコンチーズパン2個・三角シフォンサンドコーヒー・7フルーツオレ・練乳苺かき氷バーを購う。おサイフケータイのVISAタッチ決済を試してみたが失敗,いつものiDカードで支払った。iDはジリ貧が伝えられていて心配だ。フルーツオレで食間のクスリを飲み,かき氷バーを院内で食べてから退館する。言うほど練乳が垂れずにがっかり。
処方箋薬局へ移動する。強烈な日差しに足が止まらぬよう休みすぎず急ぎすぎず,しかし腰痛のためにスピードが出ない。何とか正気を保って建屋に届いた。ちょう高い注射が4回目から隔月処方になるので次回の診察は8週間後だ。クスリの量が今までの倍になる。手持ちのエコバッグに入りきるか危ぶまれて7-11のおやつを買いびかえたほどであるが,何点か在庫不足が発生して後日郵送するぶん減ってラクに収まった。まぁポテチの大袋を買ったりしなければ大丈夫だろう。病院でリジェクトされたクレカがここではすんなりとおった。はて何だったんだろう。
タクシー乗り場で十分くらい炙られてぐんにょりしていたが運ちゃんが元気で辟易する。家が近づいて右だ左だ言っていると,段だん訛りが出てきて外国人と知れた。ほえー,気づかなかったよ。大したものだ。
家に着いておやつを食べていると愚兄が来て,何度電話してもおれが出ないと難詰する。ガラケーが通じない,どこへ掛けても話し中と言う。117は繋がるの?と訊くと何それという顔をするのでとにかくやってもらったら果たして繋がらない。きまりである。そのガラケーが壊れている。
元もと散髪に行くつもりだったのだが,ガラケー直すのが先でしょとサービスセンタへ行くことになり,おれもつきあわされた。ソフバンである。iPhone買わされるだろうなと思ったら,ガラケーを再起動して一件落着である。え,ガラケーも再起動するの。おれの移動電話はW-ZERO3からのAria S31HTで,いわゆるガラケーは触ったことないのだ。それでお代も取らずによかったですねと送りだしてくれたのでソフバンにも善い人が居るとわかった(おいおい)。
それにしてもこのサービスセンタを擁するショッピングモールを5年前はもっともっとラクに移動していたのだ。階段の上りはダメでも下りや平地は何てことなかった。それが今やへろへろのヘローグッバイである。二十は歳を取った気がする。もう帰らない日びというものを遂に実感してつらい。
髪刈りました。2000円。万札を崩したら釣りがみな新札で,初めて新五千円札を見た。おれの箪笥預金の万札は数年前にコンビニで下ろしたものだから当然すべて旧札である。おれが持ち歩く現金はこれが振出なので,恐らく新一万円札を手にすることは生涯ない。ぜんぜん惜しくない。
帰って昼寝する。エアコンはソフバン前から掛けっぱだった。夕飯にしたポークカレーがうまくてリピートを決める。