ウェブブラウザが、JPEG画像ファイルに埋め込まれたICCプロファイルをサポートしているかどうかは、表示テストにより確認できます。
テストのために、2つの画像ファイルを用意しました。オリジナルはICCプロファイル付きの画像で、それをウェブ用に圧縮して保存したものです。2つのうち片方はICCプロファイルを付け、もう片方はICCプロファイルを付けませんでした。この2つの表示結果を比べることで、ブラウザがICCプロファイルをサポートしているかが調べられます。
以下の2つの画像の表示を比べてみてください。左側がICCプロファイルありで、右側がICCプロファイルなしです。
ICCプロファイルあり ICCプロファイルなし
基本的には、もし2つの画像が同じ色に見えたら、使っているブラウザはICCプロファイルをサポートしていません。2つが違って見えたら、ICCプロファイルをサポートしています。あくまで、基本的にです。
基本的にと断ったのには、理由があります。ICCプロファイルなしの画像の表示は、使用するアプリによって異なるからです。Mac OS X上のPhotoshop 7.0.1なら、赤い部分の濃さが明らかに違います。Mac OS X 10.2に付属のプレビュー2.0では、その差が少し小さくなります。ColorSync機能をオンしたInternet Explorer 5.2.3では、ほんの少しの差しかありません。Photoshopのように、差が大きく出るアプリなら、以下のような感じで、明らかに違って表示されるでしょう。
(クリックで拡大)
当然ながら、ICCプロファイルをサポートした表示画像は、どのアプリでも同じでした。Mac OS X 10.2.6上での、プレビュー2.0、Photoshop 7.0.1、ColorSync機能をオンしたInternet Explorer 5.2.3、JPEG画像を単独で表示したSafari 1.0の全部が、同じ色で表示します。ICCプロファイルをサポートすれば当たり前の結果でしょうが、お見事と言いたくなります。
(表示画像を上にスクロールできるようにと、用意した空間)