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独り言?( 2004年前半 )

2004年6月29日:レンズを何本も続けて買ってる理由

 ここ1ヶ月の間に、何本ものレンズを買いました。ロシア製の新品レンズと、各メーカーの中古レンズです。ある程度のレンズを早目に揃えようと、かなり意識して購入してきました。レンズ環境がまあまあ整ったら、撮影の方に集中できるのではないかと思っているからです。また、中古レンズだったら、1本ごとの価格も安いし、早目に手に入れて使う期間を伸ばした方が、全体としては得だろうという判断も働いています。

 先日のソフトレンズ購入で、あと残るは全周魚眼レンズだけになりました。これは急がないので、チャンスがあったとき手に入れる予定です。この1本を除くと、希望するレンズがほぼ揃いました(超広角レンズだけは、今後のズイコーデジタルに期待するしかないですから、そこだけまだ不足気味)。マニュアルフォーカスで絞り込み測光ですが、自分の撮影スタイルだと、不便をあまり感じません。開放測光になったら少し楽かなと思うぐらいの感覚です。絞り込み測光以外は、写真を撮り始めた頃(かなり昔)なら当たり前でしたし。

 レンズがようやく揃ったというのに、もう夏です。暑さの苦手な私としては、苦しい季節が到来しました。昼間の撮影はあきらめて、夕方からの撮影に切り替え始めています。都会の夜が被写体になりますが、それはそれで面白い写真が撮れるのではないかと期待して。

 夜の撮影では、やはり明るいレンズが役立ちます。一番活躍するのは、おそらくプラナー50mm F1.4でしょう。次に、SMCタクマー50mm F1.4。さらに加えて、ズイコーデジタル50mm F2とペンタックスのソフト85mm F2.8。プラナーの85mm F1.4も、ちょっと重すぎますが入れましょう。こんな感じで、東京の夜の街を撮り歩こうと思います。というわけで、写真展示室Bの気楽なショットは、夜の写真が多くなるでしょう。

2004年6月23日:ペンタックスのソフト85mmを購入

 最近は、中古レンズの店に行く機会が増えました。並んでる商品を見ていると、「これ買っちゃおかな」なんて考えたくなるレンズが多くあります。限りない物欲を抑制するために、本当に必要なレンズだけ明らかにして、それだけ買ってしまうことにしました。

 短時間でのやや深い検討の結果、購入するのは、あと2本だけ。全周魚眼レンズとソフトレンズです。全周魚眼レンズは、E-1に付けたとき対角魚眼レンズに近くなるので、かなり使えそうだと思って選びました。ソフトレンズの方は、ソフト効果のフィルターでも代用できそうです。でも、ソフト効果を何段階かに切り替えられた方が、表現の幅が広がると思い、ソフトレンズを選びました。

 一番ほしいのはミノルタのソフトレンズですが、残念ながらE-1には付けられません。いろいろ調べた結果、ペンタックスの85mm F2.8に決めました。これの前モデルとなるF2.2もあって価格は安いのですが、ソフトの効果が良くないみたいです。そこで、F2.8に限定して中古レンズを探しました。F2.8には、現行レンズのFAタイプと、少し古いFタイプがあります。光学系は同じとのことなので、価格の安いFタイプを探しました。正式名称は「smc PENTAX F Soft 85mm F2.8」のようです。

 そして先日、程度の良い品を税抜き2万円で購入できました。ケースもフードも取扱説明書も付いてます。本体やフードの綺麗さを見ると、あまり使ってなかったみたいですね。お買い得というほどではないですが、まあまあだと思います。

 ソフトレンズで写すのは、初めての経験です。実際に使ってみると、かなり面白かったです。何でも“ほんわか”と写るので、柔らかくて良い感じの写真に仕上がります。あまり多用すると、写真の表現能力が低下しそうで怖い。そうならないためにも、ソフトレンズに適した表現意図を深く考え、面白く利用できればと考えてます。

 でも、何か不思議な面白さがあるので、当分の間はこれで遊びそう。とりあえず様々な被写体を写してみて、レンズの特徴を把握するのが先ですね。

2004年6月18日:SMCタクマー50mmを購入

 先日、またまた中古レンズを買ってしまいました。M42マウントで、ペンタックスのSMCタクマー50mm F1.4という、かなり古いレンズです。プラナーの50mm F1.4も持っているのですが、我慢できずに買ってしまいました。

 プラナー50mmも開放だと柔らかい(しかし芯のある)描写になりますが、もっと柔らかい描写のレンズがほしくなったのです。まず焦点距離を50mmに決めました。E-1でプラナー50mmを使っているうちに、この画角が大好きになったからです。もちろん、35mmと85mmも試しましたが、50mmが一番でした。

 次に決めたのは明るさです。本音では、より設計が難しくて柔らかさの期待できるF1.2がほしいのですが、どのメーカーのレンズも高価です。仕方なくF1.4を選びました。設計の古いレンズを選べば、F1.4でも十分に柔らかいだろうと思ったからです。

 ただし、古いレンズの場合は、コーティングが悪くて光が反射し、柔らかくなるものもあります。私がほしいのは、光の反射はあまり発生せず、設計自体が古いために柔らかくなるレンズです。

 そうやって絞り込んでいくと、SMCタクマーしか考えられませんでした。ペンタックス自慢の多層膜コーティングSMCですから、コーティングの質はかなり良いでしょう。設計した時期の方は、SMCタクマーでしたら、どんなに新しくても約30年前だと思います。私の要望にピッタリです。マウントもM42なので、既存のアダプタでE-1に付けられますし。

 以上のように考えて、中古屋さんに何度も足を運びました。すると、税込みで約7000円強のレンズが見付かりました。レンズ前面キャップはありませんが、フード付きです。この時代のペンタックスの美しい前面キャップもほしかったのですが、フードの方が大事ですから。

 軽く撮影してみたら、良い感じの写りでした。開放だと、ピントの少し外れた箇所が、ほんわかした柔らかい写りになります。ズイコーデジタルの50mmマクロで撮ったシャープな写真と組み合わせて、面白い組写真を作れそうな気がしてきました。また楽しいレンズを手に入れて、心はウキウキです。

 中古レンズは価格が安いので、気軽に買ってしまいます。でも、もうそろそろ打ち止めにしないと、キリがないですね。あと全周魚眼を買ったら、終わりにしたいとは思っているのですけど……。

2004年6月15日:タムロンの90mmマクロを購入

 素晴らしい写りの魅力に負けて、ズイコーデジタルの50mmマクロを購入したのが3月。それからマクロ撮影にハマっています。いろいろな被写体を撮り進めるうちに、50mm(35mm版換算では100mm)だけでは困る状況が発生しました。あまり近寄れない被写体だと、希望する大きさに写せないのです。仕方がないので、100mm(同換算で200mm)程度のマクロレンズを購入を決めました。もちろん中古で。

 ほしいレンズは、シャープな写りが魅力のタムロン90mmマクロです。登場した当初から、ぼけが美しいと評判で、ポートレートマクロと呼ばれていました。少しずつ改良されているようで、最初はF2.5だった明るさが、今ではF2.8になっています。何といっても、レンズ単体で等倍まで寄れる点が魅力です。E-1に付けると2倍まで寄れるレンズに変身しますから。

 F2.5の中古レンズは、よく見かけました。良品だと、安いもので1万5000円ぐらいします。すぐに買おうか迷ったのですが、少しでも新しいレンズが良いと思い、F2.8の中古が出るまで待つことにしました。

 中古屋さんに何度か通ううちに、先日、F2.8の中古を見付けました。嬉しいことに、最近まで最新だったAF版のモデル172Eです。レンズ筐体に傷もなく、少し汚れているだけの良品でした。それなのに、価格が税抜きで2万円と格安です。おそらく、最近になってデジタル対応のF2.8が登場したために、1つ前のモデルを手放したのでしょう。

 マウントはニコンのAFなので、手持ちのニコンF用のマウントアダプタでE-1に取り付けられます。マニュアルでも操作できるレンズのため、何の問題もありません。お店で簡単な動作確認をし、不具合がなさそうなので購入しました。

 実際に写してみたら、本当に良いレンズでした。ピントの合った箇所は非常にシャープで、合ってない箇所のぼけもきれいです。購入前の予想どおりで、とても満足してます。買って良かったレンズの1本となりました。ズイコーデジタルの50mmも素晴らしい写りなので、強力な組み合わせです。これにE-1の魅惑的な発色が加わるわけですから、もう最強でしょう。

 今回の追加で、マクロレンズのラインナップが充実しました。ズイコーデジタルの50mm、タムロンの90mm、ロシア製の反射式300mm、タムロンの反射式500mmの4本です。前の2本は花を、後ろの2本は動物を撮るのに使います。レンズがなくて撮れないとは、もう言えなくなりましたね。

2004年6月5日:今日はロシア製300mmを試写

 今日と明日は、新宿御苑の無料開園日です。天気がいいので、ロシア製の反射式300mmを持って、花などの植物を写しに出かけました。300mmレンズのフィールドテストも兼ねて。暑かったためか、土曜のわりには人が少なく感じました。

 300mmレンズをE-1に付けると、35mm版で600mm相当の超望遠になります。セオリーどおりなら、手ブレを防ぐために1/600秒以上のシャッター速度が必要です。でも、500mmレンズの使用経験から、1/500秒以上は大丈夫だと予想できています。そこで、1/320秒と1/400秒を中心に、1/250秒を少し混ぜながら写してみました。どれぐらいのシャッター速度なら、手持ちで安心して使えるか調べるためにです。

 正しく判定するためには、1枚1枚を丁寧に調べる必要があります。それが済んでないのですが、1/320秒でぶれている写真を見付けました。とっさにシャッターを切ったショットですが、1/320秒でもぶれることを示してくれました。

 新しいレンズを試写するときは、こんな感じで撮影条件を求めます。今回は反射式なので、絞りによる画質の変化は調べませんでした。こうしたテストを最初に済ませておくと、レンズを安心して使えるようになり、撮影ミスの発生率を大きく減らせます。

 デジカメなら、ショットごとにシャッター速度を記録するので、こうした調査が非常に簡単です。銀塩カメラでもコマ間に撮影情報を記録する機種がありますが、デジカメならコンパクトの入門機でもデータ記録は当たり前。本当に便利な時代になりました。

2004年6月3日:ロシア製レンズを購入

 先日、久しぶりにカメラ系をネットサーフィンしていたら、ロシア製レンズの話題を見付けました。何と、ロシア製レンズには、M42スクリューマウントが多いんですね。マウントアダプタを使えば、E-1にも付けられるじゃないですか。

 それではと、実際に売っているお店も探してみたところ、よく行く新宿にありました。King-2というお店です。サイトを見たら、5月末までセールとのこと。セール品の中では、反射式の300mm(MC RUBINAR MACRO 300mm F4.5)に注目。それと、16mmの魚眼レンズ(MC ZENITAR-M 16mm F2.8)にも少し興味が。セール中はかなり安い価格のようで、300mmが1万4700円、16mmが1万7850円。どちらも新品の税込み価格です。マニュアルフォーカスの絞り込み測光になりますが、プラナーやタムロンのレンズで慣れているので、まったく気になりません。

 近代インターナショナルのオンラインショップでマウントアダプタを注文してから、お店に行ってみました。お店の方がとても親切で、いろいろと教えてくれました。M42のマウントアダプタがあれば、レンズを問題なく装着できること。ただし300mmの場合は、ボディのペンタ部の出っ張りに当たるとダメなこと。マウントアダプタは注文中で手元にないため、コンタックス用のアダプタで当たるかどうか調べたところ、まったく問題なかったです。この時点で300mmの購入を決定。魚眼16mmの購入を悩んでいたら、16mmを買いに来た別のお客さんと雑談になりました。話を聞いているうちに、ほしくなってきました。セール中だと16mmも安いので、勢いで買ってしまいました。両レンズとも、セール期間が終わる寸前での購入です。

 今月になってマウントアダプタが届いたので、E-1に付けて実際に写してみました。軽い試写という感じで。300mmの方は、タムロンの反射式500mmよりも画質は劣りますが、約2段分明るいのと、焦点距離が半分近くになるため、活躍の場所が広そうです。反射式のぼけ味は好きなので、出番が多くなるかも知れません。

 魚眼16mmの方は、ファインダーを覗くだけで面白いです。画角的には、超広角でなく広角レンズみたいなのですが、周辺部には魚眼らしさが残っています(どんな感じで写るのか分かるように、写真を明日にでも公開します)。これはこれで、面白い表現に使えそうだと思いました。画質ですが、ピクセル等倍で見ると、少し色収差が残ってます。でも、これぐらいなら問題ないレベルでしょう。当然ながら、魚眼レンズなので解像感は高いです。

 M42のマウントアダプタと一緒に、ニコンF用のマウントアダプタも入手しました。中古レンズとしてニッコールが多いので、とりあえず買っておいたわけです。ロシア製レンズの中にも、マウントをニコンFに改造したものがありますし。今度買うのは、ニコンFマウントのロシア製レンズになりそう。

 写真仲間の友人にも、お店のサイトを教えました。その友人は、D70ユーザーに最近なったばかりです。サイトをひととおり見た結果、魚眼レンズとシフトレンズに興味を持ったみたいです。感想として「面白そうなものが多い店」や「クレジットカードは家に置いて行く」が来たので、かなりハマったかも。

2004年5月26日:中古の400mmはまあまあ

 晴れた日に時間を見付けたので、中古のトキナー400mm SDを試し撮りしてみました。まず色収差ですが、明暗が大きい箇所では、目立つように出る場合があります。ピクセル等倍で見ると、意外に目立つ感じで出ていました。けれども、50%に縮小してみると、度合いが少し軽減します。通常、動物などを撮影している分には、あまり気になることはありませんでした。目立つ被写体のときだけ、避けて使うことになるでしょう。今回のレンズの色収差が、400mmレンズとして大きいのか小さいのかは、比較対象を持っていないので分かりません。ともかく、まあまあ使えるレベルなので安心しました。

 画質のシャープさや解像感に関しては、タムロンの反射式500mmと比べてみました。この500mmはなかなか良い写りなので、それよりは少し劣る感じです。枚数を多く撮影していませんが、撮影した写真だけで比べる限り、シャープさも解像感も少しだけ低い感じでした。ただし、ここまでの話は、開放での写りです。開放で使う前提で購入したため、まだ開放でしか試していないのです。シャープさや解像感に関しては、2段ぐらい絞ることで向上するでしょう。しかし、実際の使用状況を考えると、おそらく多くは開放で、残りも1段だけ絞って使うと思います。

 マット面でのピント合わせも、500mmの方が少しだけ合わせやすい感じがします。400mmの方が、解像感やシャープさが少し劣っているからでしょう。でも、差はほんの少しです。どちらも、E-1のファインダーの低い倍率では(とはいえ、デジタル一眼レフの中ではマシな方なのですが)、一部の被写体を除いて合わせにくいです。

 反射式500mmと一番違うのは、ぼけ味です。反射式はドーナツ上にぼけますが、屈折式である通常の望遠レンズは、多くのレンズと同じようにぼけます。400mmの方が、より自然にぼけるわけです。ただし、どちらが良いというものではありません。味が異なるため、狙いや被写体に合わせて適した方を選べば良いのです。現に、今撮っている動物の写真に関しては、反射式のぼけ味の方が気に入ってます。背景などが少し不自然な感じにぼけて、写真として面白いからです。他の写真では、逆になるでしょう。方式の異なる超望遠レンズを持っているおかげで、狙いや被写体に応じて使い分けられます。

 今回の400mm F5.6は、税込みで1万4000円以下で手に入れました。この安い値段まで考慮すると、まあまあの買い物だったと思います。500mmとは、ぼけ味が異なるレンズだったので、存在価値はありそうです。

 それにしても、中古レンズは面白いですね。友人にも教えてあげたら、さっそくハマってしまった様子でした。

2004年5月23日:中古の400mmを激安で購入

 タムロンの反射式500mmを、E-1に付けて使っています。35mm版換算で1000mmの超望遠になりますが、動物園のように被写体へ近づけない状況で、威力を発揮してます。銀塩時代は広角派だったので、超望遠なんて使おうともしませんでした。E-1になって、せっかく付くのだからと使ってみたら、超望遠の面白さに気付いてしまいました(気付くのが遅すぎると、突っ込まれそうですが)。一番面白いのは、動物のアップです。分かりやすく表現するなら、近づけない被写体用のマクロレンズだったのですね。

 タムロンの500mmは、写りが期待以上に良くて、けっこう満足しています。唯一の不満点は、F8という暗さです。そこで、もう少し明るい望遠レンズを手に入れようと、中古のレンズ屋さんを物色していました。いろいろ考えた結果、400mmのF5.6が最適だと思うようになりました。E-1に付けると800mm相当なので、画角が反射式1000mm F8とそれほど違いません。しかし、明るさはF5.6となり、1段明るくなります。より暗い状況で使えるだけでなく、1段明るいことでピント合わせもしやすくなるでしょう。

 マウント変換アダプタは、オリンパスOM用とコンタックス用を持っています。どちらかのレンズであれば、余計な出費は不要です。この条件で探してみたら、なかなか見付かりませんでした。仕方がないので、ニコン用かペンタックス用のマウント変換アダプタを購入することまで考えました。400mm F5.6のレンズも安くないので、けっこうな出費になりそうです。

 こうして悩んでいたら、掘り出し物のレンズを見付けました。コンタックス用のトキナー製400mm F5.6 SDです。SDというのは、超低分散レンズが含まれているタイプです。この種のレンズは、超望遠で気になる色収差を減らす目的で使われます。気になる値段ですが、税込みで1万4000円を切ってしました。古いレンズですが、凄く安いです。さっそく、銀塩ボディで触らせてもらい、とくに問題がなさそうなので購入しました。

 これだけ安い理由は、三脚座が付いていなくて、三脚座用のネジ穴がむき出しになっているためでしょう。レンズを持ってみて、かなり軽かったので、問題ないと判断して購入を決めました。何しろ、かなりの激安価格ですから。もし写りが期待通りでなかったとしても、少しは楽しめるので、元は十分に取れます。

 実際に写してみましたが、さすがに色収差は問題ないレベルでした。ピントが合った箇所よりも、少しぼけた箇所の方に、色収差が強く現れます。それでも、あまり大きくないので、実用上は問題ないレベルです。開放でのシャープさは、まだテストできていません。天気がずっと曇りなので、シャープさの本格的なテストができないでいます。曇り空の下で撮影した限りは、まあまあ使えるレベルでした。

 400mmを手に入れたことで、超望遠レンズの種類が増えました。テレコン装着も含めると、35mm版換算で800mm、1000mm、1120mm、1400mmのラインナップになります。動物用のマクロレンズとして、活躍してくれそうです。

2004年5月19日:「気楽なショット3」を開始

 単写真「気楽なショット」と同「2」の続編として、「気楽なショット3」を始めました。前回と同じく、気が向いたときの追加となります。余計なプレッシャーを感じないように、気楽に進めたいと思ってます。

 追加する写真ですが、前回の「2」からは、ちょっと変な写真を含めることにしました。今度の「3」では、この辺をあまり気にしないことにしました。それよりも、写真のバリエーションを増やすように心掛けます。被写体の選び方、写し方、意図、雰囲気などが、より広くなるように写真を選ぶつもりです。理解しづらい写真や気に入らない写真も含まれるかも知れません。でも、あまり気にせず、幅広く写真を楽しんでください。

2004年5月9日:E-1ユーサーに遭遇

 E-1ユーザーにほとんど出会ったことがないと書いた後、翌日の土曜日(5月8日)に出かけてみました。撮影している人を20人ほどしか見かけなかったものの、その中にE-1ユーザーが含まれていたのです。ここに書いたので、たまたま遭遇したのでしょうか。それとも、平日でないからなのでしょうか。

 その人は、50-200mmのズームを付けて撮影していました。声をかけて少し話をしたところ、11月に購入したとのこと。E-1で撮影している人は、何人か見かけたことがあると話してくれました。

 実は、E-1で撮影しているとき、E-1のユーザー以外に声をかけられたことが2度あります。最初は、ニコンの銀塩一眼レフのユーザーでした。突然「それE-1ですよね」と話しかけられました。続けて「CCDにゴミが付かないんですよね。本当に大丈夫ですか」と尋ねられました。撮影した画像にゴミの影響が出たことはないので、「今まで何度もレンズ交換してますけど、ぜんぜん平気でした」と答えました。「やっぱりそうですか。凄いですね~」と感心していました。

 その人が持っていたのは、ニコンの銀塩一眼レフです。そこで「まだ銀塩をお使いですか」と尋ねてみました。すると「ニコンのデジタル一眼レフも持ってますが、CCDにゴミが付くので、あまり使ってません。今日も、このとおり」と銀塩一眼レフを指差しました。CCDのゴミ問題は、けっこう深刻みたいでした。E-1ユーザーなので、自分には無縁の話ですけど。

 その後、E-1の話をいろいろしました。どのレンズも描写が優れていること、JPEGの色が素晴らしいこと、カメラとしての操作感が良いこと、ISO 400以上ではノイズが多いことなどです。欠点も含めて話しましたが、E-1へ興味が強くなった様子でした。もしかしたら、今頃は手に入れてるかも知れません。

 2度目は、都会をスナップしているときです。工事の交通整理をしている若い人から「E-1ですね」と声をかけられました。私が「そうですよ」と答えると、その人は「前からカメラが大好きなんです。まだ銀塩一眼レフだけで、デジタル一眼レフをまだ持ってないんで、そろそろ買おうと考えてます」と続けました。さらに「E-1どうですか」と尋ねられたので、長所も短所も含めて説明しました。E-1ということで声をかけてきたため、E-1には最初から興味がある様子でしたが、さらに増したようでした。

 こんな感じですから、E-1を持ってないけれどもE-1に興味がある人は、意外に多くいるのかも知れませんね。私としては、ニコンのD70が登場した現在でも、迷わずE-1を買います。ボディの値段が下がっていますし、レンズは明るさと描写を考えたら十分に安いですから。また、コンタックス用のレンズも使えますから。でも、そろそろ廉価版の登場も噂されています。そのスペック次第では、どちらを買うか迷うかも知れません。

2004年5月7日:E-1と普及型デジタル一眼の解像度の差

 E-1で撮影しているとき、見知らぬ男性が声をかけてきました。「E-1ですね」という感じの言葉で。相手のカメラを見ると、私と同じE-1。同じカメラのユーザーを見かけて、思わず声をかけてしまったのでしょう。その気持ちはよく分かります。今まで何度も撮影に出かけていますが、E-1で撮影している人を見かけたことがありません(人の少ない平日に撮影することがほとんどのせいもありますが)。嬉しくなり、喫茶店で一緒に話までしてしまいました。E-1と専用レンズの良さを2人で語り、本当に楽しい会話でした。

 その中で、相手の人が面白い話をしてくれました。要約すると「E-1の縦横比は4:3だけど、他のデジタル一眼レフは35mm版と同じ3:2。横が長すぎるので、その分をカットしたら画素数が減ってしまい、普及型でせっかく600万画素あっても、E-1の500万画素とあまり違わなくなる」と。なるほどと思いました。

 後で試しに計算してみました。Nikonの最新機種D70では、最高が3008×2000ピクセルです。縦の2000ピクセルに合わせて、4:3となるように横を計算すると2667ピクセルになります。つまり、2667×2000ピクセルで533万画素です。E-1の最高は2560×1920ピクセルなので491万画素と、あまり違わない結果となりました。彼の言ったとおりでした。

 実際には、風景などでは横長で使いたいときもあり、横長で総画素数が多いメリットはあるでしょう。ただし、使用頻度がもっとも多いと思われる4:3での画素数差は、かなり意味があると思います。

 もっと大事なことがあります。ファインダーを覗いたときの縦横比が、4:3になってることです。しかも、視野率が100%で(当然ながら、E-1は条件を満たしていますね)。

 トリミングしない前提で撮影するなら、最終的な写真での使用頻度の高い4:3でフレーミングできることこそ、もっとも大事なのです。撮影時に見ているファインダー上で、トリミング不要にフレーミングしてしまうのが、もっとも良い撮影方法だからです。ファインダーが3:2になっていれば、どうしてもその状態で最適にフレーミングしてしまうでしょう。また、後で4:3として使うと考えても、正確なフレーミングができません(まあ実際には、4:3という正確さを重視せず、写った写真全体を見ながら、写真として最適と思われる位置でトリミングするでしょうが)。こういう方法を続けると、撮影時にきっちりとフレーミングしないようになります。

 以前にも、E-1(というよりフォーサーズシステム)の良い点として、ファインダーの縦横比が4:3であることを挙げました。この意見は未だに変わっていないだけでなく、使い続けることで以前よりも強く感じるようになりました。

2004年5月3日:反射式500mmをE-1で試す

 コンタックス用マウント・アダプタが付いたタムロンSP 500mm F8を、近代インターナショナルのアダプタを介し、E-1に付けて撮影してみました。このレンズは反射式のため、500mmという焦点距離のわりにはコンパクトです。E-1に付けたとき、持ちやすくて使いやすい大きさとなります。

 しかし、E-1で使うと、35mm換算の焦点距離が1000mmで、かなりの超望遠に変身します。手持ちでの撮影では、光学ファインダーから見える像がプルプル震えます。同換算400mmですらフレーミングが安定しなかったのに、もっと難しくなってます。柱などに手を押し付けるか、肘を付けないと、思ったようにフレーミングできませんでした。これは厳し~い。

 実際に使ってみたら、換算1000mmは凄かったです。肉眼で見付けた被写体を撮ろうとすると、ほとんどの被写体がフレームからはみ出ました。標準レンズの20倍の大きさに写るので、当然と言えば当然ですが、その拡大率に圧倒されました。今まで使った最大の望遠は500mmだったので、換算ながら1000mmは初体験。ホントに凄いです。

 それでも、500mmレンズだけで撮影してみました。しかも、三脚を使わず手持ちで。いやあ、かなり難しい撮影となりました。被写体との距離が離れているので、足を使って写る大きさを変えるのが容易ではありません。良さそうな被写体を見付けても、どうしようもない状況が続きます。これだけ難しいとは思いませんでした。それでも、何とか切り取りながら撮ってみました。こんな写し方も、表現力を鍛えるためには良いのではないでしょうか。

 で結果ですが、明るい場所だと十分に使えますね。このレンズが加わったおかげで、E-1で使える焦点距離の範囲が11~500mm(35mm版換算で22~1000mm)と広がりました。テレコンも併用すると11~700mm(同換算で22~1400mm)とさらに広がります。望遠側はもう十分ですね。なお、E-1で使ったときのレンズ評価は、時間があれば整理して公開するつもりです。

2004年4月27日:結局、中間リングも購入

 以前、50mmマクロでより大きく写すために、テレコンと中間リングのどちらを選ぶかで悩みました。その際、望遠ズームにも使えるということで、テレコンの方を買ったわけです。でも、花のマクロ撮影を始めて見ると、テレコンによる拡大では足りずに困りました。

 仕方なく、中間リング(電気的な接続をしているためか、正式名称は「エクステンションチューブEX-25」となってます)を買いました。こうなる予感は、どちらを買うか悩んだときからあったんですけどね。実際に使ってみると、マクロ撮影には中間リングの方が適してました。F値が暗くならないし、開放でも使えますから(テレコンも、保証されてない開放での撮影が可能ですけど、周辺減光が大きくなります。これが原因で使えないと表明しているのでしょう)。

 マクロ撮影する花の中には、中間リングを付けても大きく写らないものがあります。これ以上の拡大は、クローズアップレンズで対処するしかないのでしょうね。クローズアップレンズは便利なのですが、周辺部の画質低下が大きいので、できるだけ使いたくないです。でも、現実的な選択枝は、それしかなさそう。

 花の撮影ですが、真面目に撮影するのは、初めてに近いです。以前本格的に写真をやっていたときは、モノクロのみでした。モノクロだと花を撮影しても面白みがないので、まったく撮りませんでした。今は、どのように表現したら面白いか、いろいろと悩みながら撮ってます。やってみると面白いですね。とくに、有名じゃない花(野草や雑草の花)を対象にすると。どんな風に表現するか考え続け、どんどんとはまり込んでいきます。そのうち、組写真の作品として公開する予定です。

2004年4月11日:「気楽なショット2」を開始

 単写真「気楽なショット」の続編として、「気楽なショット2」を始めました。前回の毎日1枚で連続とは異なり、気が向いたときの追加となります。当然、追加は不定期ですが、追加の頻度はできるだけ高めたいと思っています。

 また、追加する写真に関しても、少しだけ変更します。ちょっと変な写真も含ませたいと考えています。あくまで、ちょっとだけ変な写真に限りますけど。と言いつつ、深くは考えていません。タイトルが「気楽なショット」ですから、追加する写真も気楽に選びたいと思ってます。

2004年4月9日:単写真20点でいったん区切りに

 単写真「気楽なショット」に、連続して写真を追加して来ました。毎日1点で20日間続けたので、写真の数も20点になりました。区切りの良い数なので、毎日1点のペースは終わりたいと思います。今後は、不定期に追加するつもりです。次の写真の展示場所は、20点目の後ろではありません。新しく「気楽なショット2」として用意する予定です。

 これまで追加した20点ですが、一般ウケしそうな作品を選びました。また、いろいろなタイプの写真を混ぜてみました。雰囲気という点で見ても、カチッとした視点の作品から心象的なものまであります。光の使い方という視点でも、普通に撮った写真だけでなく、光の特徴を利用したものまで含めました。写真表現の定石という点でも、定石を守った作品と意識的に外した作品の両方があります。

 この辺の説明も、かなり面白いと思います。そのうち、個々の作品ごとに、どんな点をどのように考えて撮ったのか、書き加えたいと考えています。何しろ、本サイトは写真表現に特化したサイトですから、写真表現に関する説明がないと、他の写真展示のサイトと同じになってしまいます。こうした説明も、今回のような作品の追加と同じように、1点分ずつ追加するつもりです。

2004年4月4日:桜の撮影で望遠ズームが大活躍

 マクロ撮影の目的で50mmマクロを購入したものの、あまり出番がありません。春になって、桜などを撮影しているにもかかわらずです。もちろん、最初は使っていました。けれど、50mmでは焦点距離が足りない場合が、かなり多かったのです。マクロレンズなので、近づければ大きく写せます。でも、桜などが被写体だと、切り取りたい部分に近づけない状況が多く生じました。

 代わりに活躍しているのが、50-200mmズームです。50mmマクロほど拡大して写せないのですが、近づけない被写体を大きく写す能力は持っています。何しろテレ端では、35mm版換算で400mmですから。50mmマクロと比べると、同じ位置から写したとき4倍の大きさになります。近づけない被写体のとき、この差は凄く大きいのです。

 もちろん、欠点もあります。マクロレンズに比べると、最大撮影倍率が低い点です。50mmマクロだと0.52倍(CCD面上で。以下同様)ですが、50-200mmズームだとテレ端でさえ0.21倍しかありません(ちなみに、14-54mmズームはテレ端で0.26倍)。小さな被写体を大きく拡大するのは苦手です。しかし、桜の撮影では、十分に間に合ってます。実際には、このレンズで撮れない被写体を無視しているだけですけど。

 もう1つの欠点は、望遠の度合いが大きいので、フレーミングが安定しないことです。撮影倍率がテレ端で一番大きいので、どうしてもテレ端を使いがちです。その結果、ただ持っているだけでも被写体が揺れています。三脚を使えば解消しますが、今は手持ちに戻ってしまいました。三脚を使っても、どうせ被写体が風で揺れるので、三脚の価値がそれほど出せないからです。三脚に乗っけていると、カメラの機動力も低下しますし。

 50-200mmズームを使う利点は、桜の撮影だけではありません。このズームを付けていると、桜の撮影の合間で面白い被写体を見付けたとき、レンズ交換をしなくても撮影できるのです。このメリットも大きいと感じています。

 というわけで、桜の撮影では、50-200mmの望遠ズームが大活躍。撮影倍率が大きくなるようにと、150~200mmのズーム範囲を多用しています。フレーミングが不安定なのに加え、被写体が風で揺れるので、同じ被写体を数枚から十数枚撮って、その中から良いショットを選んでいます。

 それにしても、50-200mmは良いレンズですね。ピントが合ったときの写りは抜群です。それだけ素晴らしい写りです。唯一の弱点は、ボケがあまり美しくないこと。二線ぼけの傾向があって、背景のぼけ具合によっては、背景が変な感じになります。写りが素晴らしい高倍率ズームですから、良いぼけ味まで要求するのは酷ですね。他のレンズも、なかなかの写りです。こうしたレンズが使えるだけでも、フォーサーズを選ぶ理由になるでしょう。

2004年3月16日:あるズームの色収差の補正値

 色収差の測定用に撮影した写真は、色収差の大きさを調べる目的だけに使うのではありません。Photoshop CSのRAW現像プラグインに付いている、色収差補正機能の補正値を求めるのにも、その写真が役立ちます。

 試しに、ズイコーデジタル14-54mmの14mm側で、色収差の補正値を求めてみました。補正値を少しずつ変えながら、ピクセルのRGB値を観察して、最適と思われる設定値を探す方法でです(この方法は、そのうち整理できたら公開する予定です)。得られた値ですが、色収差R/Cの値が-32、色収差B/Yの値が+20でした(実は、作業の最後に方で少し面倒くさくなり、B/Yの値の方はラフな感じで決めました。だからキリのよい値になってます。あははは)。ワイド端の14mmで撮影した写真の場合、この値で補正を加えると、色収差が見事に消えます。

 なお、小さな色収差を消す効果のある「偽色の低減」機能は、デフォルト値の25のままにしておいてください。これをゼロに変えると、色収差が少し残りますから。色収差の補正機能だけでは、色収差を完全に消すことは難しいみたいですね。

 この設定値だけ調べたのは、よく使う焦点距離だからです。同じ方法で設定値を調べておけば(さらに付け加えると、世界中で誰か1人が調べて広く公開すれば)、画像を見ながら毎回試行錯誤する必要はありません。レンズごとに、すべての焦点距離で求めておけばよいのは分かっているのですが、調べる作業が結構大変(調べるというよりは、面倒な実験のような感じ)なので、とりあえず1つだけ調べたわけです(しかも、最後は少し手を抜いて)。ズイコーデジタルの広角ズームと標準ズームに関しては、代表的な焦点距離ごとの設定値を調べたいと、いちおう思ってます。もちろん、時間の余裕があるときにですけど。

2004年3月10日:あ~、テレコンをヤケ買い

 50mmマクロを使ってみたところ、標準ズームより格段に寄れるわけではありませんでした。最大の理由は、標準ズームがずいぶん寄れるためで、マクロの方が悪いわけではありません。でも、ちょっと損した気分です。仕方がないので、中間リングか1.4倍テレコンの追加購入を考えました。

 どちらにするか、けっこう悩みました。値段だけ比べると、中間リングの方が格段に安いです。でも、得られる機能を冷静に比較しないと、買っても使わなくなりますから、比較はあくまで冷静にが基本です。

 写せる最大の大きさは、中間リングを付けると2倍、テレコンだと1.4倍です。中間リングの方が勝っていますね。使いやすさは、どうでしょうか。中間リングの場合、付けた状態ではマクロ撮影しかできません。付けたり外したりを何回もしそうです。テレコンの方は、単体のマクロレンズと同じように使えます。無限遠からマクロ領域まで。しかも、より望遠になるため、離れて撮影することができます。使いやすさでは、テレコンの方が圧勝のようです。

 その他、気になる点もあります。テレコンの場合、F2.8まで絞って使うように指定されていて、実質的な開放値はF4となります。焦点距離も35mm版換算で140mm相当ですから、暗いところで手持ちするのは少し辛そうです。

 いろいろと悩みましたが、最終的にはテレコンを選びました。中間リングって、昔から好きじゃないのが一番の理由かも。それと、テレコンは望遠ズームにも利用でき、35mm版換算で560mm F5も手に入りますし。というわけで、テレコンのEC-14も買ってしまいました。最近、ちょっと金遣いが荒いですね。少し反省しなくては。

 各レンズの性能を調べるテスト撮影も、少しずつやってます。そのうちに整理して、公開したいと思っています。

 そうそう。噂によると、コンタックス -> フォーサーズのマウント・アダプタが登場するとか。それが本当なら、今持っているコンタックス用レンズがE-1で使えます。持っているレンズの中では、何といってもプラナーが使ってみたいですね。50mm F1.4と85mm F1.4の2本あります。どんな風に写るのか興味津々。

2004年3月5日:あ~、50mmマクロを衝動買い

 別な用事でカメラ店に行ったのに、フォーサーズシステム用の50mmマクロを衝動買いしてしまいました。評判が凄く良いレンズなので、以前から気になってはいたんです。でも、50mmという焦点距離は2本のズームに含まれているからと、自分を無理矢理に納得させてました。

 ところが、間違いが起こりました。それは、先日の雨の後。水滴が付いている植物なんぞ撮ろうと思って、標準ズームを持ち出しました。ズームとしてはかなり寄れるんですが、残念ながら届きません。やっぱり、中望遠マクロが必要なんだと、本当に思いましたね。これで、自分を納得させていたタガが完全に外れました。

 カメラ店に行ったときも、いちおう気持ちは、まだ我慢できる状態でした。でも、店員さんと話し込んでしまい、「かなり良いレンズですよ」とのこと。おまけに実物を触って、被写体に思いっきり寄ってみたりして。あ~、その場で買ってしまいました。

 なんだかんだ言っても、評判の良いレンズです。凄く嬉しい。これからじっくりと楽しめそう。35mm版換算で100mmの中望遠で、ズームよりも明るいですから、使う気会も多いでしょう。さっそく、ボケ味なども調べなくては。

2004年2月28日:E-1用と書いてるものの……

 E-1で使うレンズですが、ご存じのように「E-1用」ではありません。より正確には「フォーサーズシステム用」(「4/3システム用」とも表記可能?)です。でも、文字数が多いので「E-1用」と書いてしまってます。今のところ、フォーサーズシステムのボディがE-1しかないので、実質的には間違ってないですし。

 こうした状況が、少しでも早く改善してほしいです。できれば、オリンパス以外のメーカーからもボディが登場して。そのためにも、「E-1用」なんて書いててはダメかも知れませんね。次回から変えようかな、とか考えたりして。

2004年2月27日:E-1用11-22mmズームを入手

 本日発売のE-1用11~22mmズームを購入しました。35mm版換算で22~44mmの広角ズームです。明るさもF2.8~3.5となかなかですね。これにより、35mm版換算で22mmまでの広角が使えるようになりました。望遠側は400mmで、切れ目なくカバーできてます。凄く嬉しいです。14~54mmの標準ズームも持っているので、14~22mmの範囲が重複します。少し迷ったのですが、11mmの広角ほしさに買ってしまいました。外国サイトのレビュー記事によると、重複している範囲の画質は、標準ズームより11~22mmズームの方が上だそうです。この記事も、購入の後押しになりました。

 軽くテスト撮影した感じでは、11mm側に少し色収差が見られます。ただし、14~54mmズームの14mm側の色収差よりは小さいです。これ以上小さくするには、EDレンズを使わないと難しいのかもしれません。本音を言うなら、使って小さくしてほしかったですけど。歪曲収差も気になるほど大きくないので安心しました。細かな画質に関しては、少しずつ調べていこうと思ってます。良し悪しで区分けすると、良い部類に入りそう。明るさもまあまあなので、常用レンズになりますね。ズーム比がもう少し大きいとよかったのですが……。

 これで、E-1用の3本のズームを買ってしまいました。最初はつなぎのデジカメだったのですが、E-1本体やレンズの描写を気に入ってしまい、予定に反してお金を使ってしまいました。フラッシュのFL-50まで買ってしまって、よくよく考えると結構な金額に達します。

 でも、かなり満足してますね。いいカメラとレンズです。オリンパスさんには、今後も、同じような方向性を保ってほしいです。レンズを急いで何種類も出すのではなく、良いレンズを作る方向で。

 それと、繰り返しになりますが、アングル・ファインダーだけは、できるだけ早急に出してほしいです。これって、一眼レフには必須のアイテムですよ。銀塩でもデジカメでも。なぜ用意されてないのか、とっても不思議です。

2004年2月20日:4GBマイクロドライブを入手

 PhotoshopをCS版にバージョンアップしたことで、RAW現像が手軽に使えるようになりました。Photoshop CSに付属するRAW現像プラグインは、機能が豊富で魅力的です。色収差まで補正できますから。E-1の標準ズームで撮影した写真では、ワイド端で色収差が少し気になることがあります。それを気にならないレベルまで補正してくれるのです。

 色収差の補正を、RAW現像の機能として付けたことは、良い判断ですね。通常、RAWデータから写真画像を生成するとき、色収差がない前提で処理され、色収差の影響が他の色にも及びます。その状態で色収差を補正しても、完全に取り除くのは難しいはずです。しかし、写真画像を生成する前に色収差の補正を入れれば、補正後の3色のデータから、不足している色の分を正しく生成できます。

 E-1には、RAWとJPEGを同時に記録する機能があります。これがあるおかげで、RAW撮影を常用するようになりました。すると困るのが、記録メディアの容量です。1GBのマイクロドライブを2枚使っていますが、1枚当たり通常75コマしか撮影できません。撮影枚数が多いときは、1日で容量不足が起こります。

 仕方がないので、4GBのマイクロドライブを買うことにしました。普通に買うと高いので(というより単体では売ってないので)、世間で話題になっているMP3プレーヤーから抜き出す方法で。その製品は、話題になったための品不足によるものか分かりませんが、店頭にはほとんどありません。確実な入手方法は取り寄せだと言われ、本日無事に入手できました。マイクロドライブを外し、E-1で使い始めています。噂どおり問題なく使え、RAW+JPEGで278コマも撮影できると表示します。実際には、あと10コマほど多く撮影できるでしょう。

 MP3プレーヤーから取り外したマイクロドライブを調べると、FAT32でフォーマットされていて、クラスタサイズが4KBでした。それをE-1に取り付けると、使用できないメディアと表示されます。でもE-1でフォーマットすれば、使える状態に変わります。フォーマット後の状態を調べたら、クラスタサイズが32KBに変わってました。クラスタサイズが大きくなったことで、書き込み時間が短縮されているはずです。

 これでようやく、安心してRAW撮影ができるようになりました。今後は、Photoshop CSによるRAW現像の腕も磨きたいと思います。

2004年2月19日:望遠レンズによる表現を練習中

 広角レンズ好きの私ですが、望遠レンズも上手に使えるようになりたいと思っています。この上手に使えるというのは、超望遠でも手ブレしないとか、浅い被写界深度でも素早くピントを合わせられるといった、操作上の技術ではありません。あくまで、望遠レンズを使っての表現に関してです。

 望遠レンズの場合は、被写体への撮影アングルによる変化が少ないため、被写体の切り取り方で、上手か下手かが決まるようです。つまり、アングルなどの自由度が低い分だけ、どの部分を切り取るか(分かりやすく表現するなら、どの範囲を写すか)で決まるわけです。

 E-1と標準ズームを購入した後、すぐに望遠ズームを買い足しました。このレンズは、35mm版換算で100~400mmとなる4倍ズームです。望遠の練習には最適レンズといえます。これ1本だけを使って、無理矢理に写真を仕上げるのです。焦点距離の短い側でも100mmですから、正直、かなり辛い場面もあります。

 実際の撮影では、足を使って被写体との距離を調整しています。その結果、使用頻度の高い焦点距離は、100~200mmが多いです。ただし、絞りを開けて前後をぼかしたいときには、より望遠側を使うようにしてます。300mmあたりが多いですね。400mmになると、拡大しすぎるためか、手持ちではフレーミングが安定せず、撮りたい範囲を切り取りづらくなります。一脚を使えば解決できるのですが、あまり使いたくありません。

 100~400mmという焦点力の範囲は、望遠レンズによる表現の練習だから問題ないのですが、普通に撮影する場合には、もう少し標準寄りに広がっていてほしいですね。80mmだと違いが小さいので、できれば50mmから。50~300mmのズームだと、より多くの状況で使えるようになるでしょう。

2004年1月7日:写真表現の個人レッスンを実施

 私の友人に、趣味としての写真を最近始めた人がいます。そのきっかけとなったのは、本サイトでの写真表現の説明です。友人は理系の博士号を持っているので、論理的で体系的な説明だと納得しやすかったようです。本サイトを読み、写真表現の裏側というか、基本部分にあるものを理解したようでした。魅力的な写真を作るには、感性がある程度は必要だが、表現技術が多くの割合を占めることを。それが分かったから、趣味で写真を始めたようです。

 本サイトの写真表現の解説は、まだ完成していません。シャッターを押すまでに考えるべき道筋はほぼ説明しましたが、肝心の表現技術をほとんど説明していないのです。こんな状態ですから、本サイトを全部読んだとしても、そこそこの写真を安定して撮れるまでには達しません。そこで、まだ書いてない大事な点を、個人レッスンで補ってみたわけです。

 友人は、本サイトを印刷して何度も読み、十分に予習してきました。そのため、レッスンは順調に進みました。写真に写る要素を上手に整理する、主役を強調する、光を的確に捕らる、といった表現技術を中心に、実際の被写体を目の前にして説明しました。被写体を発見してから、シャッターを押すまで何を考えるのか、何が大切なのかを論理的に。その後、私が撮影した作例を見せながら、代表的な表現技術を解説しました。

 友人が話している内容から、かなり理解したと判断できました。事前に考えていたよりも、大きな手応えを感じたレッスンでした。それでも最終的に大事なのは、今回のレッスンで説明した内容を、自分1人での撮影で生かせるかです。その意味で、友人の次回の作品が楽しみです。

 今回の友人のように、写真の表現技術をそこそこ習得すると、写真を撮るのが非常に面白くなります。1枚1枚をかなり考えて撮るようになり、それが作品の出来にも反映します。考えて撮るようになると、1年後に写真を見たときでも、どんな点をどのように考えて撮影したのか、細かく説明できます。全部の写真を説明できませんが、代表的な作品に関しては、細かく説明できます。逆に表現するなら、時間が経過しても説明できる点が多いほど、より深く考えている証拠と言えるでしょう。それだけ、1枚1枚を考えて撮るのです。

 深く考えるというと、長い時間をかけて考えるように感じるかも知れません。しかし実際には、30秒とか1分ほどの短い時間で、いろいろな点を深く考えるのです。どうすれば最良なのか迷ったときだけ、考える時間が長くなります。5分も考え続けているのは、そういった場合です。ただし、考える時間を長くしたからといって、良い作品になるとは限りません。考える時間の長さと作品の出来は、あまり関係ないみたいです。

 今回のレッスンは、私にとっても貴重な実験になりました。表現技術を上手に説明するのに、どのような方法を用いたらよいのか、大まかに見えてきたからです。今回の成果は、本サイトの写真表現の解説に生かせるでしょう。

 何度も繰り返していますが、本サイトで解説している表現術は、そこそこの写真を安定して撮れるようになるためのものです。それ以上に魅力的な写真は、感性の領域になるでしょう。ただし、写真の素人が感性だと感じている部分の多くは、感性で作っているのではなく、写真の表現技術で作っています。その意味で、素人受けする写真は、ある程度まで表現技術によって作れるのです。

   
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