【民芸館】......全国郷土玩具の旅


三重県篇(2)ー2

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墨人形(鈴鹿市)■
 墨というと黒色と思われますが、この墨人形は黒・赤・白・金などの色があり、なかなか美しいものです。
この地方の墨の制作は、奈良の墨作りの技術が伝えられたものです。奈良の墨人形は廃絶しましたがその伝統は鈴鹿に残され、いまも「玄泉堂」で制作されています。
  玄泉堂:伊藤昭雄...鈴鹿市白子2-33-27..Tel:0593-86-0566

楼車土鈴(上野市)■
 この土鈴は市内の「上野天神祭り」(10月23〜25日)に引き出される、絢爛豪華な楼車を模して作られたものです。
この地には掲載できませんでしたが、鬼土鈴・鍔土鈴・俳聖殿土鈴・忍者土鈴などがあります。
 楼車土鈴の初代作者は宮崎慶吉(宮崎屋)で、大正から昭和初期にかけての土鈴ブームで、初めは収集家の一人でしたが、そのうちに伊賀上野にも名物の土鈴をと思い立ち制作を始めました。現在作っている宮崎亮一さん「宮崎屋5代目(土産物店)」は、土鈴作者としては3代目になります。
  宮崎亮一「宮崎屋」:...上野市中町3017..Tel:0595-21-5544




石取り祭りの山車(桑名市)■--廃絶品--
 昭和初期頃作られていて、その後、中断、戦後に同市の伊藤文俊さんが復元して売られていましたが、現在は制作されていません。

菱垣船・賽木
 ともに廃絶の木製玩具です。
  賽木は少女の遊び道具で、手まり唄に合せて鞠をつき、片方の手でこの木片を重ねたり、絵を揃えたりしました。正月の初午などに露店で売られていました。


---三重県篇...終り---



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(1998.5.25掲載)

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