日本全国郷土玩具の旅:三重県篇

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本居遺愛の鈴
 松阪は国学者で有名な本居宣長の出生地です。ここでは、本居遺愛の鈴を模した陶鈴が作られています。「八角鉄鈴、八角駅鈴、三鈷鈴、駅鈴、養老鈴、茄子鈴、人面鈴」の7種がセットになっています。
 窯元は松阪市の近郊ですが、市内の「本居宣長記念館」で購入できます。
  (制作):佐久間勝山(万古窯):松阪市下村町961..Tel:0598-21-0312

掛鈴のミニチュア■
 本居宣長遺愛の鈴として有名な「鈴の屋」の柱に吊した鈴で、勉学に疲れた時に鈴の音で心をいやしたという掛鈴は、いまも「鈴の屋」に残されています。それをミニチュア化したものが作られ、小型ながらも音のいい鈴が36個ついています。
 これも「本居宣長記念館」で販売されています。
  (制作)中西正弘堂:松阪市中町..Tel:0598-26-2341

本居宣長記念館■松阪市殿町1539-47..Tel:0598-21-0312




■四日市の大入道■
 四日市には古くから、「四日市祭り」の大入道の山車を玩具化した四日市の大入道があります。
紙製で裾には「四日市祭禮みやげ」と印刷されています。人形の裏側の胴串の一本を上下に動かすと、目玉の色が変わり、舌を長く出したり、首を伸ばしたり縮めたりする、素朴なからくり仕掛けにできています。実にたわいもない紙製玩具ですが、いまどきこんなオモチャが作られていること自体、貴重な存在といえるでしょう。
 本来は祭り(8月第1日曜日)のとき、四日市の玩具店、文房具店、雑貨屋など町の各所で売られるものですが、制作者の服部悦子さんの所ではいつでも入手できます。
 数年前までは、大入道山車を、水谷信一さんが、張り子で作っていましたが、いまは制作を中止しています。
   服部悦子:四日市市東茂福町7-11..Tel:0593-65-2810


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(1998.5.25掲載)

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