日本全国郷土玩具の旅:三重県篇

----三重県篇(1)ー1----

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三重県の郷土玩具ガイド(掲載されていないもの、かなりの廃絶品を含みます)

 桑名:石取祭の山車。

 多度町:はじき猿。

 四日市:四日市の大入道。

 鈴鹿:墨人形。

 伊賀上野:楼車土鈴。

 二見:二見の蛙。

 伊勢:伊勢の練り物。竹鳴りごま。お木曳き車。





■伊勢の練り物玩具■
 古くから長く続いてきた「お伊勢参り」の土産物として、昔から作られてきた多くの玩具のうち、今も受け継がれて作られているものです。
 この玩具は、ごらんのように各地にも見られる「赤もの(疫病除け、厄除けの意味をもっています)」です。伊勢で作られるこの練り物は、木屑を糊で固め赤を基調に塗りあげてあります。(参考:埼玉県の鴻巣の赤ものも、同じようにつくられています。)
伊勢の練り物の特徴は、どれも動く玩具に作られていることで、獅子の口はぱくぱくと開きますし、亀や猪は背中の糸をひくと前に進みます。鉢巻蛸は足がスプリングでできていて、ゆらすと足先の鈴が鳴ります。
制作者:阪本重三(阪本玩具製作所):伊勢市岡本1-4-14..Tel:0596-28-6997

竹鳴りごま
 この独楽は、竹と木を組みあわせてつくられたこの地方独特のものです。上部のつまみに糸を巻き、つまみを押えて糸を引くと、ボーッと音をたてて廻ります。
制作者:
細井和生(細井木工):伊勢市宇治浦田町3-3-30..Tel:0596-22-0065
中川周一:伊勢市宇治浦田町3-3-26..Tel:0596-22-2982




お木曳き車
 伊勢神宮の社殿は20年毎に造りかえられますが、その建築に使われる材木は、講中の人々が太い材木を台車に乗せ、大勢の人達が綱を引いて運びます。これを、「お木曳き」と呼びます。
 この材木と台車をミニチュアにして飾り物にしたのがこの玩具です。


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(1998.5.11掲載)

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