日本全国郷土玩具の旅:滋賀県篇

----滋賀県篇(1)ー1----

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滋賀県の郷土玩具ガイド(掲載されていないもの、かなりの廃絶品を含みます)

 五個荘町:小幡人形。近江商人土人形。近江だるま(廃絶)。

 八日市市:八日市凧。

 守山市:大津絵十人衆人形土鈴。草津張り子。

 草津市:草津張り子。

 信楽:香泉人形(廃絶)。

 大津市:大津絵土鈴。日吉神社の神猿。宇佐八幡宮の土鳩。
     大津祭りの山車(廃絶)。

 長浜市:長浜曳山祭りの山車(廃絶)。


施設

 中仙道守山宿郷土人形館:守山市守山町1013
            TEL:0775-82-7768

 五個荘町歴史民族資料館:神崎郡五個荘町宮荘681
              TEL:0748-48-2602

 世界凧博物館(八日市大凧会館):八日市市東本町3-5
                TEL:0748-23-0081

 木地師資料館:神崎郡永源寺町蛭谷176
          TEL:0748-27-1121(町役場)






■虫八幡の土鳩■
 「虫八幡」という名で親しまれている宇佐八幡宮の授与品です。
この鳩の腹部に子供の名前と年齢を書いて、子供の無事安全と成長を祈って神社に奉納されたものです。また、子供に「かんの虫」がおこった時は家の神棚に上げ、治癒すれば先と同様に名前と年齢を書いて奉納します。

日吉神社の神猿(山王神猿)
 大津市の北部、日吉神社では古くから木彫りの神猿が授与されています。白木のままの無彩色ですが木目の美しい彫りものです。背に「山王神猿」の焼き印が押されています。
 掲載の三匹猿は土製ですが、以前に授与されていたものです。

小幡人形
この県の郷土玩具を代表するかのような、土人形です。
平成元年、八代目の細井文藏氏が77歳で亡くなり、後継者が心配されていましたが、長男の源悟さんが9代目を継いで制作をはじめられました。
小幡人形とは、このあたりの地名の神崎郡五個荘町小幡からの呼び名で、この土地では「小幡でこ」とも呼ばれています。
 小幡人形が、いつ頃から作り始められたのか、詳しい年代は不明ですが、細井家の家伝によると、亨保年間(1716〜36)に、京を往復する飛脚を業としていた「初代の安兵衛」が、道中の追剥(盗賊)などに襲われる危険から、転業を思いたち、そのころ人気の高かった「伏見人形」の製法を習得したのが始まりとされています。

 9代目/細居源悟:神崎郡五個荘町小幡808....TEL:0748-48-4075


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(1998.4.5掲載)

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