----東京都篇(3)ー1----

----TOKYO----


付け木の絵馬
北千住の「付け木の絵馬」は、東京に残るただ一軒の「絵馬屋」で作られています。
今は使われることのない付け木の板(7×13cm薄板)に、胡粉をかけて、その上に絵が描かれています。
狐は五穀豊穰、商売繁盛を、鶏は火災防止や盗難除けを意味し、牛と馬は田の水神さまへ供えるため竹の先に挟んで田の水口に立てます。

麦藁蛇■ 駒込の富士神社で、富士祭(6月30日、7月1日)、富士山山開きの日に、授与されます。
「江戸塵捨」巻1(宝永年間刊)によれば:当時、江戸市中に流行した疫病も富士祭の麦藁蛇を持った家からは病人が出なっかったと記されています。

すすきのみみずく(鬼子母神:豊島区雑が谷)■
【栞】:「この近くに貧しい母子が住んでいた。母親は日ごろの過労がたたって病の床についた。娘は薬を買うこともできず、ただ鬼子母神に願をかけてお祈りするだけだった。
満願の夜、娘が看病疲れで神前でウトウトしていると、神が蝶の化身となって現われ、すすきでみみずくを作って売るように教えられた。みみずくはよく売れ、母の病気も日ましに良くなった。」

(1997.3.3掲載)


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