Coffee Break
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OL.3
coffee MAIL
果物や花の香りをつけたお茶 イギリスの紅茶の時間割 香港の鴛鴦(インヤン)茶
トルコのチャイ! ブレンド・コーヒー 中国で仙薬として… 珈琲 in スパイス
コーヒーミル ガン&糖尿に? 二日酔いに利く? 胃腸病の原因?
☆食事に合わせて珈琲を! 「アフタヌーンティー」! 植物のもつ不思議な‥ MIF派・MIA派?
そう‥どこかで見たセピアの風景 アメリカンコーヒー 紅茶の香り 美女とハーブ
報われた大尉の“恋” future 珈琲の味を創造する HerbTea&BlackTea

             A HAPPY NEW YEAR

2000年!

2000年記念すべき素晴らしい年になりますように

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果物や花の香りをつけたお茶

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紅茶の香りは、茶葉そのものの自然の香り。
ダージリンはマスカット、キーマンは蘭の花の香りにたとえられるが、
それは添加した香りではなく、どれも天然です。
一方、乾燥した茶葉に果物や花などの香りを加えたものが フレーバーティー(着香茶)です。
中国には十世紀以前から”龍凰茶”という竜脳樹からとれる樟脳に似た香油をつけた茶があり、
その後、ジャスミンや菊などの花の香りや薫香をつけた着香茶が誕生しました。
アールグレイも伝統的な中国のフレーバーティーです。
香りとしては果物や花、スパイス、それらをミックスしたものなど多種多様。
果物のチップや花びらを混ぜたり、
花や果物から抽出したエッセンシャルオイル (精油成分)をしみ込ませるなど自然の香りを生かしたものと、
合成香料で 着香したものがあります。
でも、香りを楽しむとはいえ、主役は紅茶。
紅茶のもち味を引きたててこそのフレーバーティーです。
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イギリスの紅茶の時間割
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★アーリーモーニングティー

ベッドティーとも呼ばれる、朝の目覚めの一杯。
仕事に出かける夫が、まだ寝ている婦人のもとへ一杯の紅茶を届けてから
家を出るという素敵な習慣もあるようです。

★モーニングティー
朝食のときに飲む紅茶で、ミルクを入れるのが一般的です。

★イレブンジィズティー
ヨーロッパの昼の時間は午後一時。 昼食前の午前十一時、その日の予定を考えるティータイムです。

★ランチティー
イギリスの昼食は、
サンドイッチやフィッシュ・アンド・チップス (揚げた白身魚とフライドポテト)といったものが多く、
それらといっしょに紅茶を飲みます。

★アフタヌーンティー
十九世紀、ベッドフォード公爵夫人アンナが、夕食までり時間に空腹になり、
紅茶と軽食をとったのが始まり。 それが貴族の社交習慣となり、
現在も人を招くときは午後四時ごろから アフタヌーンティーでもてなします。

★ハイティー
十九世紀、労働者階級の家庭で始められた習慣。
夕方に帰宅した夫、子供にパンや肉料理などといっしょに
温かいミルクティーを 出したのが始まりといわれています。
現在は、仕事の後や劇場などに行く前の一杯をさすことが多く、ファイプオクロックティーともいわれています。

★アフタヌーンディナー
ティー デザートとともに飲む夕食後の紅茶。
また、寝る前の一杯にブランデーをたらして、 くつろぎとだんらんの時間を楽しみます。
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香港の鴛鴦(インヤン)茶

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現代人が好む嗜好飲料の代表格といえば、珈琲と紅茶。
この二つを混ぜ合わせて作った不思議な飲み物が、 鴛鴦(インヤン)茶です。
鴛は雄のおしどり、鴦は雌のおしどりですから、
珈琲と紅茶でおしどり夫婦のお茶とは、いい得て妙なネーミング!
このめずらしいお茶は、香港で手軽に味わうことができます。

トルコのチャイ!
トルココーヒーという言葉もあるように、トルコといえばコーヒーと 思われがちですが、

よく飲まれているのはチャイと呼ばれる紅茶のほう。


トルコの人は食事のあと、ちょっとひと休みするとき、おしゃべりするときと、

1日に何杯となくチャイを飲む紅茶好き。

チャイハナという茶店では、切り子のグラスに入った紅茶が1杯20円〜30円、 出前もしてくれます。

紅茶好きのトルコの人々にとって、チャイハナは 町の集会場の役割も果たしているそうです。

ブレンド・コーヒー!

現在は、喫茶店でも販売店でも、豆の配合比によって
その店の オリジナリティを出すブレンド・コーヒーが、すっかり主流になっていますね。
さて、ブレンド・コーヒーの魅力とは、 豆本来のもつ個性を楽しむスレートに比べて、
調和のとれた味と香りが つくれることにあります。
ちなみにブレンドは生豆の段階で行う方法もありますが、豆は品種によって 最適の焙煎度合があります。
個々の豆の味を最大限に引き出すには、 少々の手間と時間はかかっても、品種ごとに焙煎して、
その後にブレンドするやり方がベストです。

A ベースになる豆(ブラジル・コロンビアなど)
B 個性の強い豆(モカ・マンデリン・タンザニアなど)
C 味や香りをつける豆(グァテマラ・コスタリカなど)

A+B、A+C、B+C、A+B+Cと組み合わせを楽しむとよい。

BやCをベースに組み合わせるのもGood!(^^)

中国で仙薬として始まったお茶

紅茶をはじめ、緑茶や烏龍茶などすべての茶の原料となる茶の木は、
もとは中国の雲南省やビルマ(ミャンマー)の山岳部などにしか 自生していなかった植物。
それを中国人が採取・加工して飲むように なったのが茶の始まりです。
現在のように世界各地で茶の木が栽培される ようになったのは、
十九世紀に入りインドでアッサム種が発見されてから。
それまでは、ダージリンやアッサムなどという産地茶はなく、 中国が唯一茶の産地だったのです。
茶の利用の歴史は、中国の神農伝説によると紀元前2737年にまで さかのぼるという。
古来は、茶の葉を煮たり、蒸したりの不発酵の緑茶で、 不老長寿の仙薬として飲まれていた。
六世紀以降、薬用から一般的な飲み物 として中国全土に普及するにしたがい、
茶葉を発酵させた烏龍茶など さまざまな種類がつくられるようになったのです。
十六〜十七世紀には、紅茶の原型ともいえる発酵茶も登場しました。


☆☆☆☆☆☆☆
はたして胃腸病の原因は珈琲か?
                  ☆☆☆☆☆☆☆
珈琲を飲み過ぎると胃潰瘍になる、とは、昔からいわれていること。
しかし、実際に実験データをとってみたところ
「珈琲と胃潰瘍の因果関係はない」と判明しました。
珈琲をよく飲む人の多くは生活が不規則だったり、ストレスを感じることが
多かったりするため、こんな疑いを生んだのでしょう。
珈琲には眠気覚ましやストレスの緩和の効果もあるだけに・・・、
この効能が誤解を招く原因になったのかもしれません。
☆☆☆☆☆
珈琲は二日酔いに効く?
           ☆☆☆☆☆☆

二日酔いとは、
体内アルコールが分解される過程でできる アセドアルデヒドという物質が
神経を刺激し続けることで起きます。
この物質を早く酸化させて分解すれば、二日酔いも早く治るというわけ。
それには、珈琲に含まれるカフェインも、かなり有効な妙薬です。
カフェインの働きにより肝臓や腎臓の働きは活発になりますから 分解もそれだけ速まり、
また、利尿作用もあるので分解された物質は すみやかに対外に排出されます。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆
珈琲には、ガンや糖尿病の予防効果も
                  ☆☆☆☆☆☆☆☆☆
珈琲には活性酸素の消去作用があり、 これが最近では医学界からも注目されています。
活性酸素とは、 体に取り込まれた酸素のごく一部が反応性の高い物質に変化して、
抗菌などの作用をもったもの。
ストレスや運動、喫煙などにより活性酸素が過剰に発生することがありますが、
これが細胞組織に損害を与えるとガン、糖尿病、動脈硬化などの原因になります。
珈琲にはこれらの恐ろしい成人病の予防効果もあるのです。

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コーヒーミル!
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珈琲の楽しみのひとつとして欠かせないのが香り。
その香りを堪能するためには、やはりコーヒーミルを使って 1回ごとに豆を挽くのがいちばん。
それに挽き加減も自分の好きなように調節できるのでおすすめ。
一般に売られているミルには手動式と電動式の2種類があります。
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★手動式
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ハンドルを手で回しながら豆を挽くため、多少時間はかかるけれど、
豆の挽ける音とともに香りたつ珈琲のにおいが珈琲好きにはたまりません。
デザイン的にも凝ったものが多く、アンティーク調、陶製、モダンなタイプと 揃っているので
インテリアとしても楽しめます。 デザインによってはかなり高価なものもありますが、
だいたい1万円前後なら 機能のいいミル。挽いた豆が均等な細かさになるかどうかが、チェックポイント。
手動式のミルの構造は、豆を砕いて挽くグライディング式といわれるもの。
あまり強く回すと、熱が生じて珈琲の香りが損なわれるので、
できるだけ 軽く回して摩擦熱が生じないようにしたいものです。
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★電動式
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手動式のようなグライディングミルのほかに、カッティングミルもあります。
カッティングミルは、鋭い刃で豆をカットしながら挽いていくタイプなので 摩擦熱が生じにくいのが特徴。
電動式を買うなら、このカッティング方式がおすす め。
ただし、電動式のミルは挽き加減の調節がむずかしいです。
ちょっと長く挽きすぎると、かなり細かく挽きすぎてしまうこともありますから 気をつけましょう。
ミルをひとつ持ち、珈琲を淹れるたびに豆を挽く、
そうすれば、 珈琲を淹れる直前まで、香りが、豆というカプセルの中に封じ込められているから、
いつも新鮮な味を楽しむことができますよ。

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珈琲に入れるスパイス!
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バリエーション・コーヒーの一種で、コーヒーにスパイスを入れたものは
昔から世界各国で飲まれています。
現在でも地域によっては何種類もの スパイスをコーヒーの粉と一緒に煮詰めたものを飲んでいます。
たとえば、もっとも古くからコーヒーが飲まれたエチオピアや中近東では、
ナツメグやシナモンを入れたコーヒーがありますし、
イタリアのカプチーノにも シナモンやココアは欠かせません。
スパイスとコーヒーは実に相性がいいのです。
いろいろなスパイスを入れて、オリジナルのバリエーション・コーヒーを つくってみるのもおもしろそう。
ただ、スパイスが強すぎるとコーヒーの風味を 殺してしまうので、入れすぎには要注意!

VOL.1 VOL.2
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