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市民のための
能 楽 入 門

第5回「能の舞台装置」

平成11年3月24日(水)

住吉神社能楽殿

開場18:00 開演18:30
全席自由席 1000円(当日1200円)
   

− 那須野の原に立つ石の −
妖狐の執心を残す

能 殺生石をテーマに
能舞台の舞台装置を検証

− ふたつに割るれば・・ −
   
 能舞台の正面には一本の老松が描かれています。どの曲もこの松の木のみを背景にして上演されます。なにも無い舞台上に、いろいろなものが見えてくるように想像力を働かせてみるのが、能の面白さとも言えます。しかし、必要最低限の能舞台を出すことがあります。これを「作物(つくろもの)」といい、さまざまは種類がありますが、それぞれ一曲を象徴し、彩りを添え、より想像をかき立てる手助けになります。
 能「殺生石(さっしょうせき)」は、那須野の原に立つ石の物語。美女に身を変え、天竺、唐土、日本を荒らした妖狐。退治された後もその執心が石となって、空飛ぶ鳥さえも落とします。この石を表す「作物」は、この一曲専用で大がかりな物です。石がふたつに割れて野干(やかん)(狐)の精があらわれるところが、この曲最大の見せ場といえるでしょう。
 併せて、装束付けの実演も行います。

主催:福岡市能楽協議会

協賛:西日本文化協会
後援:福岡市・福岡市教育委員会・住吉神社
西日本新聞社・NHK福岡放送局
TNCテレビ西日本・RKB毎日放送
  
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