平成12年度の能楽入門のテーマは「鬼」
前回の狂言に続いて、今回は能の世界の「鬼」にスポットを当てます。
能の鬼の世界を覗いてください
人におそれられる鬼、神に近い鬼、恋に破れた女性の生き霊など、能には様々な鬼が登場します。
今回はその鬼たちを取り上げ、それぞれの姿、動きの違いなどを細かく説明します。
舞囃子「舎利」(しゃり)
仏舎利を盗み出し逃げる足疾鬼(そくしっき)。追うは韋駄天。最速のニ鬼神が天地狭しと駆け回る。仏舎利をめぐる大攻防戦!
装束付けとその動き
鬼神と女鬼から代表的な演目を取り上げ、装束付けとその動きについて解説します。
野守(のもり)
宇宙すべてを映し出す鏡を持つ野守の鬼。天地あまねく映し、大地を踏み破って奈落の底へと帰っていく。
鐵輪(かなわ)
夫を呪い殺そうと貴船神社に丑の刻詣でをする女。生き霊となって夫の枕元に忍び寄る・・・
当日は能面を会場に展示いたします。
解説 森本哲郎(観世流)
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