ポンキッキーズ『花まつり』のボンダンスの振り付けをされた美奈子さん。ボンダンスの振り付けのウラ話や、ダンスに注ぐ熱い想い。 解散後の心の中など、ファンの知りたい話をいっぱい語って頂きました。これからの活動についても大注目!ファン必見です。

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1998年7月18日。何と都内某所にある金子さんのスタジオでインタビューが行われたのでした。
門扉を開けると、いきなりそこにはジーンズにTシャツ姿の美奈子さんが、にこやかに立っていました。(うっ、美しい・・・)。 一瞬にフリーズするコメホカスタッフに「どうぞー入ってー」と気さくに声を掛けていただき、インタビューは始まりました。


コメホカ:はじめまして。今日はお忙しいところを有り難うございます。宜しくお願いします。
『コメホカ』という、米米CLUBの時代からホームページを作らせていただいております。

美奈子さん:金子はいつも見てるみたいですよ。言ったらすぐわかってた『僕みてるよ』って。

コメホカ:こ、光栄です・・・

美奈子さん:やっと最近、ちょっと(インターネットを)見てみようかなと思うようになって。近い内に、 ゴールデンキッズ(金子さんの事務所)のホームページをオープンしようかなって。キッズクラブっていうのにしようかな、クラブキッズ!

コメホカ:楽しみです! さて美奈子さん、また今ふたたびがんばってらっしゃるということで。 『花まつり』の振り付けをされましたよね。そこらへんのところをまず聞かせてください。

美奈子さん:最近思うんですけど、やっぱ米米がちょうど解散する2、3年ぐらいっていうのは、ほとんど、 全部がヒップホップの流れに変わっていった時代だと思うんですよね。アムロちゃんから、いわゆるZOOとかから始まって。 でも最近なんかまたちょっとこう、あのー「なんとか生びぃる」とかあるじゃない、ああいう可愛いフリとかすごく新鮮に見えませんか? 『そろそろあたしがでてってもいいかな?』みたいな。フリでそろそろ。 ヒップホップでズンタカズンタカしてるのも飽きてきたかな? ズンタカっていうのは、ちょっと語弊ありますけどね。そろそろ、 ああいうののって、かわいいじゃないですか? 新鮮だなぁとか思って。今度は少しコマーシャル界にもプレゼンしてみようかな? 『振り付けするよぉ』みたいなね。やろうかな、みたいなところで動いたりとか、動いてもらったりとかしてるんですけど。

コメホカ:「P-kies」に、でられるとかって話は?(笑)

美奈子さん:どうなんでしょうねぇ。うーん、企画がちゃんとしないとできないですよねぇ。ガチャピンと 踊るんですか?(笑) いいんですけど、踊るのはね。出るようにっていうことでずーっとお話はいただいていたんですけど。 うーん、どういう出方しようかなぁって思ってはいたんですけど。今回は裏方の方がいいなあなんて。自分としてはね。 別に無理にでなくてもいいかなぁっていう感じはあるんですよ。番組自体がもうキャラクターっていう、ガチャピンムックっていう そういうPちゃんなり、出来あがってるんで、そこに、ねぇ、どういう顔してあたし、元米米CLUBとかでても全然なんか違う(笑)

コメホカ:振り付けってことで、名前だけ出てればってことですか?

美奈子さん:そうですね。そう出していただいてるんでね。いろいろやってくうえでは、出たほうがいいんでしょうけど。 今後も、ポンキッキーズはきっと振り付けはずっと、いろいろかかわっていくと思います。



コメホカ:「花まつり」の振り付けは、フジのほうから、お話があったんですか?

美奈子さん:そうですよね。ポンキッキーズ、花まつりの振り付けでっていうことで(お話があって)。 それでやったら、なんかフリの話になると語っちゃうんですけど、(アタマの)ウォ〜ウォとかいうところでいきなり手を 挙げる振りになってますよねぇ。で、ああいうゆっくりの振りって自然となんとなくこう、とりつかれたようにやってしまうこと、 ありますよねぇ。

コメホカ:そうですね。

美奈子さん:すぐまねできるし。で、あえて、あそこはどうしようかと思ったんですけど、 一回手を挙げてしまうとみんな何気なく踊れてしまうみたいな、まねしてやってしまうような。

コメホカ:ついつられてね。

美奈子さん:最初手をあげるのってすごい恥ずかしくないですか?

コメホカ:最初は恥ずかしいです。

美奈子さん:ねぇ、なんかそういうのをとっぱらえるような感じで、いきなり踊れるような踊り がいいなと思って。盆踊り的な、ボンダンスって、それをずっと考えてて。ま、簡単にはしなきゃいけないんだけど、意外と曲が 一番と二番の構成が違ってたりして、(普通は)盆踊りってこう繰りかえすじゃないですか。

コメホカ:ええ、同じ事の繰り返しですよね。

美奈子さん:でも、えっと「ヨーレイヒィ」とか「ニーハオマー」とかいろいろ入ってきてて、 『どうしよう』と思って、それをあたしの振り付けとしては、それを省くってことが許されない(笑)
それで、ポンキッキーズの人にも、毎回来るたびに『どうしましょうか、ここは』『いいんですよ、こうやってるだけでも別に無視しても』 『いや、でもどうしてもヨーロレイヒィは入れたいんです』(笑)って言ったら、『いれていいです』って。
でも、それをやるには曲の構成と、ある程度の歌詞を覚えないと踊れないんですよ。米米の曲・・・っていうかあたしが作ってるのは、 歌詞にもとづいてたりするんですよ(笑) 簡単な振りなんですけど、実は覚えるのがたいへんっていう。

コメホカ:なるほど〜

美奈子さん:こないだもコータロー君のところに、伝授しに行って来たんですけど。 ちょっとぴしっとね、厳しく、教えてきたんですけど(笑)。
簡単な振りなのに、やっぱひっかかっちゃうんですよね、曲を覚えてないと。コータロー君のようなああいう凝った振りじゃないけど、 なかなかこう曲をしっかりアタマの中に入れないと覚えられないんですよ。『これは、オレを引っかけるために作った曲だあ〜!!』 っていったらしいんですけどてっぺいちゃんには(笑)

コメホカ:そんな、ひっかけなんて(爆笑)


コメホカ:ダンスのことに付いてですけど・・・
米米の時もそうでしたけど、一応、ファンも一緒に踊るじゃないですか。でも、こっちはちゃんとターンとかしないで手だけでやってて も、こんなに疲れるのに、よく最後まであの笑顔が持つよね、みたいな感じで。やっぱり、すごいなーと思ってましたよね。

美奈子さん:笑顔くらいはね。顔で踊るダンサーってずっと、言われてたんですよ。

コメホカ:(笑)

美奈子さん:ほとんど体、動かなくても、顔だけは。手はこれしか動いてないのに、顔だけは笑ってましたから。 ほんと、スタッフ、皆、言ってましたもん、「顔で踊るダンサー」って。それだけは、もう、表情が。悲しいフリになると悲しい顔に なって、「演劇してるんじゃないんだから」って。(笑)

コメホカ:ボンダンスなんか、これの時(フリをする)、出てますよね、皆、フリの時、こう。(表情が)

美奈子さん:もう、それ、教えたんですよ。あんなに、大袈裟には教えなかったんですけど。 私の見て、やってたんでしょうね。そうそう(フリをする)あれ、実は『フラメンコ』なんですよ、わかります?

コメホカ:えっ!フラメンコなんですか?

美奈子さん:オー、レ(フリをする)、ですよ。オー、レ、なんですよ。


コメホカ:オー、レ、ですか。

美奈子さん:日本人がやると、こう(フリをする)なっちゃいますけど。


コメホカ:フラメンコだったんですね。皆、フラメンコでやろうね(オー、レ、で)

美奈子さん:あと、タララララ、タンタンタン(皆、同じ世界に〜♪)ってやってますよね(フリをする)。 あれ、ほんとは裏打ちでやろうとしたんですよ。ンタンタ、タンタンタンって。でも、難しくて、全然できなくて。 自分も間違っちゃたりなんかして。(笑)
ほんとはもっとね、体、たたいたりするフリをもっと入れたかったんですけど、覚えるの大変じゃないですか。

コメホカ:あそこ、わからなかったんですよ、最初。

美奈子さん:胸、ひざ、ポン、ですよね。(フリをする)

コメホカ:こう、こう、こうでしたっけ?(フリをする)こうですよね。

美奈子さん:胸、ヒザ、ポン。
あそこを、裏でとるとなると、もっと、難しいんですよ。ほんとは、そこ、裏でとったら、カッコいいんだけどなあ、って 思ったんですけど。でも、子どもが踊るんでね。だから、あんまり難しいと、「ヤダー」ってなっちゃうと、作る側もガッカリじゃない ですか。
踊れるかもしれない、って思わせるツボが、大切ですよね。そのツボは結構いいところ、いったんじゃないかなあ、って思うんです けどね。


美奈子さん:私、自分で思ったんだけど、体力使うね。自分で振り付けしたものが、体力使うフリで。

コメホカ:意外に、ハードですよね(笑)

美奈子さん:なんか、ハードで。花まつりも。1曲踊ると、ハア、ハア(笑)
もう、疲れて、疲れて。手を上に上げるのが、多いんですよ。

コメホカ:ウンウン

美奈子さん:で、手を心臓より上げるっていうのが、心拍数をまず、上げちゃうんですよね。 それがもうね、大変なんですよ。

コメホカ:手を上げると、テンションも一緒に上がっちゃうんですよね。

美奈子さん:(テンション)上がるんですよね。

コメホカ:最初は、ちょっとはずかしくて、こうなんだけど。(手を少し挙げる)

美奈子さん:それがね、テなんですよ。

コメホカ:上がっちゃうと、もうね、「プチッ」とトランス状態に入っちゃう(笑)

美奈子さん:それはね、絶対、あるんですよ。だから疲れるんですよね。このへんで踊るのは、 (手を下のほうで動かす)そんなに疲れないですもんね。

コメホカ:ほんとの盆踊りって、せいぜいこのくらい(肩のあたり)しか(手が)上がらないんで。 思い切り上がるじゃないですか、(ボンダンスは)そうするとね、どっかで「プチッ」と。

美奈子さん:こうやって、(めいっぱい上げる)手を上げることってないじゃないですか、生活の中に。 物を取るとかっていう以外はね。だから、きっと、疲れますよね。

コメホカ:「P-Kies」ビデオ撮ってあるんで。おさらいして(ボンダンス)覚えなきゃと思ってます。 「P-Kies」楽しいですよね〜、一流のスタッフがやってて、凝ってるし。

美奈子さん:踊りとかもすごい練習しているんですよ、皆。最初の日もやっぱり、4時間とか5時間とか。ほとんど休憩なし 位で動くんですよ、皆。もう、私、座っちゃって。「見てますから」とか言って。もう、全然、体力なくて。子供たちも、もう最後まで一生懸命 練習するし。いい番組だと、思いました。大人も見れるっていうかね、ちょっと、「セサミストリート」 みたいな感じはありますよね。作ってる側もすごい真剣だし。すごいいいところに、いい仕事させていただきましたよ。楽しいですね、やっぱり。

コメホカ:ほんと、「P-Kies」は、楽しさが画面から伝わってきますよね。

美奈子さん:ところで、夏、やるのかしら? てっぺいちゃんの(サアカス少年團)もね。やるかも、知れないから、 皆さん、練習しておいたほうがいいですよ。それで(ボンダンス以外の)他の踊りのときは、こうやっててください。手を後ろに(棒立ち状態)。 で、『花まつり』になったら、わーって(笑)てっぺいちゃんに、盛り上がりをアピールしようよ(笑)

コメホカ:(笑)

美奈子さん:「来たー!!」みたいな。ほら、ディスコのフロアーで、「愛のコリーダ」かかるとダアーって、昔、 あったじゃないですか、「踊るぞー!!」みたいな。で、ちょっとマニアックな曲になると、ワラワラワラワラ、(引っ込んで) 「ちょっとさー」みたいな。ああいう、ノリですよ。ダーンと「なんで花まつりだけでこんなに盛り上がるんだー」って、てっぺいちゃんが 思う位に、盛り上がってくださいね(笑) ファンが一体となって。踊りをもう、完璧に。(笑)

コメホカ:石井さんは、ともかくとして、コータローさんは。

美奈子さん:コータローさんは、タラーですよ、タラー。「そ、それはねえだろう〜」みたいな、ね(笑)

コメホカ:(爆笑)かなりヤバイよー。

美奈子さん:もう、指揮振っちゃおう。客席の真ん中に座っちゃって。そらー、みたいな。もう、やだやだ(笑)



コメホカ:「P-kies」の番組中でも、看護学生さんが団体で踊ってたり、ソーラン祭りで踊ってたり、すんごい 盛り上がってますね。

美奈子さん:簡単なんでね、誰でも覚えてもらえるんだけど、もっと簡単であれば幼稚園の子どもとか、 もっと踊れたんだろうなぁとは思ったんですけど。でもきっとおかあさんが覚えればね(子供も覚えるかなと)
今、地方とかお祭りとか、2万人3万人の前でやったりとかすると、いきなり見てる人が一緒に踊るってこと(普通なら)あり得な いじゃないですか、ステージに立ってる側として。だけど「ボンダンス」は、盛り上がってる。

コメホカ:凄いですよ。

美奈子さん:ソーラン祭りは、ステージで踊ってる(「P-kies」出演者の)方も、 感動しちゃったそうですよ。3歳から60歳のおばさんまで何となく踊れるし、何となく踊ってみたいわとか。 今回の「花まつり」で思ったんですけど、そういうのを、めざしてやろうかなと。自分としてはね。別に自分の世界はあるんだけど。 ま、せっかく15年間ずーっと米米で踊って、(ファンの)みんなと一緒に踊ってきたわけだから、やっぱり一緒に踊れるってことに対して、 すごく愛されて、自分はね、愛されてきたきたんだろうなぁって思うから。
まぁ、今米米がなくなった時点で、まぁたまたま第一弾は花まつりだったんですけど、(これからの目指していくものが)見えたって、 見えてきたって言うかね。
すごくなんか踊れるような気がしてしまうような振り?(笑) 意外とやってみると難しくて、踊れると結構優越感にひたれるみたいな、『あなたより踊れるのよ』みたいな。

コメホカ:そうです。ほんとそうですよね。

美奈子さん:それは、ポンキッキーズへ行って教えててもそういう感じがしたんですよね。
みんな、こう何十人も、外人の方にも、みんなに、全員で100人ぐらい教えたりとかしたんですけど。毎回行って感じるんですけど、 踊りを覚えた人が、先に覚えた人がね、ちょっと優越感にひたれる。『おー』とか、なんか。
で、あんまり踊りが好きじゃないとかっていってたスタッフとかも全員みんな仲間に入って覚えてて、もうポンキッキーズのスタッフも、 スタッフ総出でみんな盛り上がってる感じなんで、みんな、カメラマンさんとかもみんな踊りができるんですよ。

コメホカ:すごいですねぇ。

美奈子さん:えぇだから、ADのかたが、(出演者が)みんなあっちで踊ってるときに、こっちで踊ってたり するんですよ、踊りを。間違えないように。みんな盛り上がってみんな覚えてるから、すごい楽しい楽しいっていうんですよ。
でも、最初はみんな出演者の方もそうなんですけど、出演者の子たちは踊るの好きだからどうってことないんだろうけど、でもやっぱり 踊りを覚えるってほんとに好きじゃないと、面倒じゃないですか。なんかねぇ、だから、最初は敬遠する感じで、『ケッおどりぃ』みた いな、『どんな振りつくんだよ』みたいなこうちょっとね、やっぱりこう一応やらされてるみたいな感じがあるんだけど、30分1時間 ひとつずつ覚えていくと、楽しくなるんですよね踊りって。身体を動かすってすごいなぁ、おどりってこんなにっ (人をとりこにする)て。

コメホカ:へぇー。

美奈子さん:外人さんとかもそうなんですよぉ。やってくうちに、だんだんだんだんみんなお友達になって 来ちゃって。最初は『おぉいおい』みたいな感じだったんですけど、『ゼーンゼンムズカシーイ』(振りつき)みたいに(笑) やってるんだけど。

コメホカ:(笑)

美奈子さん:私は、教えるっていうときにも、ステージに立ってるように教えるんですよね。ずーっと演出 してるわけじゃないんだけど、踊りが、今どっちかっていうとこうしかめっ面してかっこつけておどる感じが、やっぱ一番主流に なってるけど、ああいう、花まつりみたいな楽しい曲で、かっこつけておどってもしょうがないと思うから。むすーっとした顔で 踊られてもしょうがないから。(笑顔で)

コメホカ:そうですね。

美奈子さん:これは不思議と、毎回何万人ものステージに立ってきてるだけあって、 笑顔を誘導するって言うのは自分では、なんか、得意技じゃないけど、誘導できるんだなぁとかって思って。 これはすごい自分にとって15年間学んできた・・・(技術だと)
なにもないなぁって思った時期もあったんですけど。なんか今やっぱり動いてそういうのをやってて、すごいなぁって。 たぶんパワーなんだろうなぁって思ってます。


終始、和やかで笑いの絶えないインタビューでした。
ダンスに関する話題だと話が尽きない美奈子さん。美奈子さんのダンスへの熱い情熱にこたえる為にも、8月のP−kiesワンダーラ ンド&「サアカス少年團」では是非みんなで完璧な「ボンダンス」を踊らねば(←無責任。本当に「ボンダンス」やるのかは、知りません)!


パート1ボンダンス編はここまで。次回はバンド編。
米米時代の秘話や、今後の活動などパート1以上に中身の濃い、充実したインタビューです。 「Part.2:バンド編(前半部)」へ行く

このインタビューをご覧いただいて、ご感想・美奈子さんへのメッセージなどがあれば、メールをお願いいたします。 「コメホカ」が責任を持って、美奈子さんにお渡しさせていただきます。

e-Mail Adress:RG7N-YMD@asahi-net.or.jp


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