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コメホカ:今後のダンスのお仕事のほうはどういう方針で・・・
美奈子さん:地道に振り付けとかそういうのはしていきますよ。自分で踊って
出るってことは、今後どうかなぁ。
コメホカ:じゃ、踊りの方は裏方さんで、ってことですか?
美奈子さん:そうですねぇ。特別なんていうか踊りだけで、コンサートで
出るというのは今のところは、自分としては考えてないんですよねぇ。今のコンサートの状況を見ても、
やっぱり個性が強すぎて、何を踊っても『あたし』になってしまうんで。どんなふうにしても、
ばれてしまうような状態なんで、苦しいと思うんですよね。どっかで踊るってことが。結局、同じことを
やることになるって事が、一番、行き着いてしまったところですね。ずっと迷いに迷ってたんですけど。
同じことずぅっとやり続けて、いや同じことは全然かまわないんですけど。踊りって、ありますよね、
限界って。同じ事をやりつづけていけば。
コメホカ:難しいですよね。
美奈子さん:だから全然違ったところでの振りに関しては、楽しませて、
アイドルとかで、やってるんですけど。いきなりヒップホップの振り付けしてくれっていわれても、
それは全然やってこなかったところだから。ポンキッキーズはそういった意味じゃ、自分には
あってるなあと思ったんですけど。
たまたま、今回はてっぺいちゃんの『花まつり』でリズムも
アフリカンチックな曲だったから、はまったかな?というのはあるんですけど。
コメホカ:そうですか。
美奈子さん:自分で自分のこと分析してるんですけど、ちょうどアイドル
ぐらいの女の子たちが、ちょっと小難しいリズムで歌ってるような曲に振り付けするっていうのは、
ありかな?とは思うんですけど。あんまり、お遊戯みたいな振り付けしちゃうと、
またちょっと違うような気もするから。
コメホカ:ええ。
美奈子さん:たまたま今までやったのが、いい仕事させてもらってきたんで、
あんまりでしゃばってもね。力抜いたところで、せっかく十何年間もやってきたんですから。
歌とかも、ほんと曲とかも自分で作っていくし、詩も自分で書いたりしてるんです。作ってることが、
好きなんでしょうね、結局。
コメホカ:やることよりもその作っている過程の方が、たのしい?
美奈子さん:そそ、過程の方が好きなんですよね。できあがって練習したり
とかしてくると、もう駄目なんですよね、あきちゃって(笑) 作ってるときは3日ぐらい寝なくても、
一つの曲に何個も詩かいたりとか、でもいいか悪いかそれははわからないんですよ、作ってるときは。
出来てオッケーねみたいな、さぁ練習しようっていうと3回ぐらい練習するとあきちゃうんです(笑)
それがまず一番の問題だっていう、性格がちょっと、破綻してるんで。そこはやっぱりちょっと問題(笑)
コメホカ:(笑)作詞家とか作曲家のほうが向いてらっしゃる?
美奈子さん:作詞家とか振り付け師とかね。作ってる段階が好き。
コメホカ:最初から、米米みたいにステージに立とうと思われて、
ダンス始められたんですか?
美奈子さん:全然、そういうんじゃないんですよ。いや、先生になろうと
思ったんですよね。指導者になろうと思って、なんか資格をとんなきゃなとおもって、それで、
ダンスを始めたんですよ。そしたらもう、踊った瞬間に『これだ!』(手を打つ)と思ったんですよ。
コメホカ:ほぉー。
美奈子さん:何やってもすぐにあきちゃう性格だったんです。そろばんはね、
入門書の55ページで終わる。ピアノはバイエルの20番ぐらいであきる。書道はもう10級クラス
で終わってしまう。全部あきてたんだけど、なぜか空手とダンスは続いたんですよ。身体動かすのは
好きだったんですね。空手とかダンスとか日本舞踊とかは自分でやりたくてやってたから。
じっとしてやったりするのが駄目でネ。
今思うとね。でもねぇ米米やってるときは思いましたよ、
『なぜわたしはこんな踊りなんかやってるんだろう?』『なんで楽器とかやってなかったんだろう?』
って。踊りはやっぱりハードでしたね。米米のダンスは。ビデオ見てても気が狂いそうになる。
『やめてー!』みたいな。まだ見る体力がないんです。見れなかったですね、やっぱ解散したときは、
ビデオが。なんか、こわくて。
コメホカ:振り付けについてですが、他の人の意見に影響されますか?
美奈子さん:ええ、すぐ流されちゃうからね。すぐ(振り付けを)変えたり
してね。『そうかー!』ってね(笑)
コメホカ:突っ張らないで、コロッですか(笑)
美奈子さん:そう、そう、そう、そう。それがよくないのかなぁーってのも
ありますけどね。(笑)でもね、皆でやっていくというのがね。(いいですね)
コメホカ:いろいろな意見が入って来て一つのものが出来上がるって言う事ですか?
美奈子さん:そうそう。全体で作るのね。
コメホカ:米米っていうのも元々そういう感じだったんでしょうかね? たとえば、
1つのツアーで言うと、企画を作るとそれはもうそれで(変えないで)やっていくんですか?
美奈子さん:いや、ぜんぜん変わってましたよね、毎回。
コメホカ:じゃあ、みんなで作り上げていくと。
美奈子さん:だから、(米米って)これでいいっていうのが無いから。
振りとか、曲とかも、たとえば最後の最後に何か曲が出来て、みんな帰っちゃって。明日通しリハだから
踊りつくって欲しいっていうと、みんな帰ったあとで10時だから、その後ダンスをマリと二人で
作るじゃないですか。それで、出来たね、じゃああしたお披露目だぁって。それで(翌日)
メニューを見たら、その曲無かった(笑)
コメホカ:(大爆笑)
美奈子さん:もうねえ、『ダンサー虫ケラ状態だ!』っていってたんですけど。
これは、本当ですから!コータロー君と意見が合うのはそこだけですから(笑)
コメホカ:(爆笑)
美奈子さん:虫けらですよ。シュークなんか虫けらどころかアリンコですから。
キューッと(踏むマネ)つぶされて終わりですから。1曲しかないのに無くなっていますからね。『1
曲しか歌わないんだから消すなよー!』(笑)
コメホカ:ひどいー!(笑)
美奈子さん:マリと驚きもしないですから。なにげなく『無くなったねー』
『うん』って。しょっちゅう。そういう世界ですから(笑)米米はそうやって作ってきました。
コメホカ:振りなんかでも、米米メンバー全員の踊りとかあるじゃないですか。
そうすると誰かが『こんなの踊れない、難しい!』とか言ったりしないんですか?
美奈子さん:いやぁ、それはないです(キッパリ)。意地でも(譲れない)。
休憩があるじゃないですか。するとね、テストですよ、テスト!(命令口調で)
『そこに一人ずつ立って踊る!』(笑)
コメホカ:あははは。
美奈子さん:ボンとか、そこに立って踊らされるんですよ。ぜんぜん踊れてない。
何回もみんなの前でテストされて(笑)
コメホカ:厳しいですね(笑)
美奈子さん:セブンツアーってありましたよね。体力作りにエアロビとか
やってましたもん。てっぺいちゃんは、こーんな(30センチくらい出して)に先の尖った革靴を履い
て来て。『そんなんで、エアロビ出来んの?』って。そんな感じでしたね(笑)
コメホカ:事、踊りに関しては妥協せずに。
美奈子さん:妥協しないで、人間が虫けら状態(笑)踊りは盛り上がるって
のが分かってるから大切にされてたんですよ。『ホラ、踊ろう!』とかってね。だから何とか居られた
んですよね。完結しちゃうけど、そういうこと(笑)
コメホカ:じゃあ、今はそういう事も無く、ミナコさんが自分から動けると。
美奈子さん:不安ですけどねぇ。でも、出来る範囲でしか出来ないじゃないですか。
やらなきゃしょうがないから、真剣にやろうと思って。(真顔に戻って)準備段階なんですけど、今月くらいから
やってみようかなとは思うんですけどね。みんなスケジュールがあるんで(笑)・・・まあ、私が一番忙しいんですけど
・・・いろいろと。
コメホカ:そうですか。
美奈子さん:真剣にうなずかれても・・・おかしい!(笑)
コメホカ:ここは、笑うところだったんですね(笑)
美奈子さん:笑うところだったんですよ(爆笑)でも、忙しいんですよ、一寸桃金太郎の
振り付けもしなくちゃいけないし。
コメホカ:ニューバージョンですか?
美奈子さん:そう、ニューバージョン。『まーさかーりかーついーで』ってやんなきゃ
いけない(笑) プロデュースしてる「パ・ド・ドゥー」っていう女の子のデュオをまた作詞しなくちゃいけな
いですね。
コメホカ:どういった経緯で引き受けられたんですか?
美奈子さん:クラウンレコードのディレクター(←米米CLUBファンなら、お馴染み
「博多めぐみ」さんの事です)さんからなんですよ。アイドルの子が二人居るんで、音楽方面全部、
プロデュースして欲しいってことで。あと、踊りもあるんですよ。
コメホカ:えっ!踊りもあるんですか? 見たいですねぇ、それ。
美奈子さん:プロモーションビデオもまた、いいんですよ。おしゃれですよ。
ちょっとピチカートっぽい感じの路線でいったんで。今度、私も歌っちゃおーかなー、なんてね。
コメホカ:是非!是非!
コメホカ:ダンスのほか、これからの活動の予定は如何ですか?
美奈子さん:いままで振り付けやったりとか、作詞したりとか、曲を書いたり
とか細かいことしてたんですけど。米米解散してからも、ず−っと曲を貯めたりしてたんで、今度
ゴールデンキッズで、ちょっとインディーズでも立ち上げてみようかなと思って。ま、出来れば
今年中にビッグホーンズビーと、できれば自分のあたしのバンドをやろうなと思ってます。
コメホカ:おおーっ、楽しみです。
美奈子さん:マリがパーカッションで、ギターに、前(シュークリサイタルの時の)
シュルシュルバンドのチエちゃん。それと、あんまり最初から大がかりな人数ではできないんで、金子なりなんなりに
打ち込み系を手伝ってもらいつつ、ま徐々にね。
コメホカ:いいですねぇー。
美奈子さん:マリにドラムもやらせてみようかな、やりたいって言うんで、
ちょっと遊びでね。金子のスタジオで、リハーサル始めようかなと思ってます。
今までのブランクがあるんで、人前でしゃべるっていうのに慣れてないんで、それから慣らそうと。
コメホカ:ミナコさんの担当はボーカルですか?
美奈子さん:そうです。そこですよね、ボーカルが一番問題なんですよね(笑)
コメホカ:レパートリーは何曲ぐらい出来たんですか?
美奈子さん:17曲くらいかな。
コメホカ:じゃあ一気にアルバム発売にしちゃいましょう(笑)
美奈子さん:ま、活動自体はチョコチョコとはやってるんですよね。作詞とか、
振り付けとか、雑誌とかね。でも(表立って)動いてないから。CD出すとか、ステージに出るとかって
いう風に動いてないんで、いちいち(告知は)出してはいないんですけど。金子と一緒にやったりとか
そういうのもあるんで・・・(やってはいましたけど)でも、今度からは、別々に自分一人でやんないとね。
(自分自身に言い聞かせるように)
コメホカ:1年間お休みされて、リフレッシュして、これから本格的に始動されるん
ですね。
美奈子さん:そうです。でも、そう一気には出来ないんで、こっからここまでって
(きっちりと)。で、夢じゃないけど(目標として)今年中にはライブハウスとかで、
コンサート出来たらいいなぁと思っているんですけど。
そうね、それは(みんなにも)話してるんだけど、10月か、11月には出来たらいいなと。ちょっとずつ
でも動かないと。やるという目途が出来たので、後は取り組んでいくだけです。
コメホカ:ファンとして、ミナコさんとBHBが気になります。
美奈子さん:そうですよね。BHBもやりますよ。インディーズとかでね。
出たら、それを引っさげてツアーを回ると思いますよ。そん時に前座か何かで私も出してもらおうかなぁ。
(笑)ちょっと楽しみですね。
コメホカ:楽しみです。
美奈子さん:もう、そういうのを考え始めると、曲の練習より何より『衣装は
何着ようかなぁー』とか。『オイオイ!それ早すぎるよー!』って(笑)
コメホカ:(爆笑)形から入るタイプですか?
美奈子さん:形から入るタイプです。『やっぱりミュージシャンは
髪が赤くないと駄目だなぁ』とかね。ぜんぜん形から(笑)『その前に歌練習しろよー!』って。
コメホカ:(大爆笑)
美奈子さん:なんて単純な奴なんだ!って思ってるでしょう。
コメホカ:イエ、イエ、イエ。金子さんもお忙しいから、なかなかスケジュールが
合わないんじゃないですか?
美奈子さん:金ちゃんは最初だけ。ライブとか手伝ってもらうかも知れないです
けど。まづは、リハーサルの時とかね。で、もう一人キーボードか、ベースをメンバーに入れるんでしょう。
コメホカ:歌って踊るんですか?
美奈子さん:踊りの種類にもよるんだろうけど、やっぱり、踊って歌う、っていう
感じじゃないですかね。やっぱり、踊ったり、一緒にやったり、っていうが楽しいよね。
コメホカ:そうですね。楽しいですよね。
美奈子さん:まずその前に、勉強しなきゃいけないことがいっぱいあるから。
やんなきゃなあ、って思ってるんですけど。また楽しいのをやりたいなあ、って。でも、やっぱり、
動き出さないと、何も見えないから。でも、もしかしたら来年、やっぱりダメでしたって、そういう風に
なるかものしれないですけどね(笑)
コメホカ:(笑)そう言わずに頑張って下さい。
美奈子さん:予定は未定っていうことで。でも、実際は、やるつもりではいます。
ほんとに、今年中には、頑張って、できたらいいな、と。少なくとも、来年頭くらいにでも。ただ、
レコーディングになると、金子がいないとちょっと。スタジオが使えないんで。それはちょっと、苦しい
なあって。
コメホカ:楽しみにします。ぜひ、ファンの為にも頑張って下さい。
美奈子さん:恥ずかしくなっちゃいますねー(笑)背筋がピーッとしちゃう
。(了)
美奈子さん、長い時間、楽しいお話をありがとうございました。
金子さんお留守に、どうもお邪魔いたしました。「コメホカ」も、今後のご活躍を全力で応援いたします。
このインタビューをご覧いただいて、ご感想・美奈子さんへのメッセージなどがあれば、メールをお願いいたします。
「コメホカ」が責任を持って、美奈子さんにお渡しさせていただきます。