今回と、次回に分けてお送りするは、バンド編。米米CLUBの解散後の気持ち、新たな活動への意気込みなど、 素顔の心境を、語っていただきました。旦那さまの素敵な一面まで、見逃せない話題がいっぱいですヨ!!

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コメホカ:解散後はどういう風にお過ごしでした?

美奈子さん:すっからかんに、解散した後とか、解散して半年間っていうものは 抜け殻状態? 1年ぐらいかかったかなぁ? 何をやってもつまらないし、つかみどころがないって いうか、ほんと気がないっていうのかな? そういう時期がねぇ、ずぅーっと続いてたんですよねぇ。
だけどやっぱり休んでると、すごい気が充実してきて、変な予知能力だというか(笑)、動物的カンと かってあって。てっぺいちゃんもあたしも。あるじゃないですか第六感とかって。なぁんか、ちょっと 噂してて『来るな、来るな』と思ってたら絶対来たりとか、そういうの昔よくあったんですよ。
で、よく言われたんですよ。『てっぺいもミナコもほんと期待裏切らないよな』って。自分の 噂されたりすると必ずそこ行ったりする。

コメホカ:(一同爆笑)。

美奈子さん:そういうタイミングのいいヤツね。もう、そういうカンが (呼ばれてるみたいな)、いますっごい冴えてて、不思議とね。ちょっとヘンでしょ? 神がかってないですか?宗教とかやってないですよ。(笑)
でも、気が充実してくるとそういうことあるのかなぁって思って。踊ってても何して ても、楽しいですよね。だから別に仕事してるから楽しいだけじゃなく、家にいても 気持ちがなんかこう、リラックスしてる。ぐれてましたよ一時期(笑)。

コメホカ:そうなんですか(笑)

美奈子さん:『ケッ』みたいな(笑)。子どもじゃないんだからみたいな。 グレまくってましたからね。ま、そういう時期もありました。

コメホカ:その谷底を抜けて・・・急上昇ですか

美奈子さん:急上昇ですよ、いま。もう『やるぞぉ!』みたいな。 おもしろかったですねぇ、この1年間、米米解散してから。世間知らずなんですね。 かごの鳥じゃないんですけど、世界が、ほんとちっちゃな中にいたと思うんですよね。 米米って、もう村みたいな中にねぇ。(解散したら)ぽーっとしちゃって、外見ても、 なにしたらいいんだろう?みたいな。そういう状況でしたよね。いやぁ、でもいい経験 してきましたよ。

コメホカ:エネルギーを吸い取られるような、感じですか?

美奈子さん:そうそう吸い取られるような感じ。なぁんかそういう感じ。
ずっと、てっぺいちゃんにしても、金子にしてもそうなんですけど、終わってからぜんっぜん 休みなしで動いてるじゃないですか。それもほとんど1日も休みがないぐらいのスケジュールで 動いてて、よく体力が持つなぁと思いますよ。

コメホカ:ホントですねぇ。

美奈子さん:わたし、休んで初めて感じたんだけど、 『こんなに身体とか精神とか心って消耗してるんだ』って思った。そん時はそんな 疲れてるって感じてないんですけど、というか、逆に休むことがいいのかどうかって、考えてましたけどね。 何もする気が起きないし、誰にも会いたくないしみたいな、さんざん今まで仕事をしてきて、 急にプツッて切れちゃったみたいな。そういう感じなんですよね。だからなにかしてたほうが、 もしかしたら気はまぎれたのかもしれない。

コメホカ:ほー。

美奈子さん:今、新人の子に教えたり、会ったり、話したり、全然違う人 たちと関わるっていうことがこんなに新鮮で、いろんなことを吸収できるんだぁって思いましたね。
今まで自分が自分がって、出ていってたのが、今度は人を持ち上げなきゃいけないって (いう立場に)なって、気づいたんですね、好きなんですね(そういう事も)。
自分が出るのも、 目立ちたがり屋だから好きなんですけど。アイドルの子たちとかとコミュニケーションとったり、 自分が学んできたことは全部教えてあげたいって思って。おこがましいんですけどね。 そういうのも、楽しい。その子たちが、毎回来るたびに顔が変わって来るんですよね。

コメホカ:輝いてくるんですか?

美奈子さん:うん、どんどん輝いていくんですよね。

コメホカ:なるほど。

美奈子さん:嬉しいし、自分も頑張んなきゃって、思うし、幸せな気分に なれてくるんですよね。その子たちからも気をもらってる気がしちゃう。今まで内側からしか 見れなかったことが、外から見れるから楽しい。音楽業界のことにしても(客観的に)見えることが すごい楽しい。普通の人たちがどう感じてみてるのかなぁって。大切な観点じゃないですか、 (一般的な見方をするのって)これから、ものを作ったり、詩を書いたりするのに。

コメホカ:うんうん。

美奈子さん:大体、泣いたり笑ったりというのが本当にこの1年間くらい なかったんですけど。でも、1コ1こそういうのを(普通の見方)やっていくと、コンサート 行って泣けちゃったりする事とかあって。その時に自分で初めて思ったんですよ。


コメホカ:どういう事をですか?

美奈子さん:私こういう・・・自分がステージとかに立ってたりすると、 (見てても)自分がそこに居る事と置き換えて考えてしまうんですよ。やっぱり、どんなに 楽しいステージを見てても、自分が出てるステージほど楽しいものはないんですよ。これはもう、 ステージに立っている側の人としてはね。
素晴らしいものは素晴らしいものとして認めるんだけど、 でも、(それとは別の特別なものとして)『自分』が居る訳なんですよ。1番とは思ってない んですけど。やっぱり米米って凄いバンドで、自分達の中でとても誇りに思っているところが あるから、(他の人のステージを見ても)『でも米米のほうが楽しいや!』とか思ってた。
(今までは)でも、今はそうじゃないんですよね。あるコンサートで凄い感動した瞬間があって、 『私本当に生きてきて良かった!』って思った事があったんですよ。それを自分で感じた時に、 こんなに感動できるって事は、これからもまだまだやれるなって思ったんですよ、 自分自身が。
もう、何をやってもしょうがないなって思ってた時期があったんですけど。『やー、 まだまだイケるじゃんとか』ってね。(それまでは)いろいろな物事に感動したりとかなんて、 それも無いくらいに、惰性的になって、疲れきってしまってたんだろうなって、心の中がね。

コメホカ:そうだったんですか。

美奈子さん:本当におなかの中から笑ったりとか・・・(無かったし) 昔はもうしょっちゅう、しょっちゅう(笑)バカなことしか言わないから(笑)ずーっと 笑ってたのが、解散する2.3年前っていうものは、米米がどうのとか、何がどうのという (理由)よりも、精神が疲れているから、心から笑ったりとか出来ないんですよね。
ライブに立ってても、とにかくそのライブを持たせる事だけ。体力的にも何とか持たせて、 最後まで笑顔でガンバル!っていうのがまず先に立って、自分は本当に楽しんでいるのか どうかも分からない状態で、2.3年はやってたんだなぁって、思ったんですよ。

コメホカ:そうなんですか。

美奈子さん:終わってみてからですね。(気づいたのは)

コメホカ:今になってですか。

美奈子さん:そう、今になってですね。どんなちっちゃな事でも。 (感じられるようになった)この1年何か月というブランクがあって初めてこういう (落ち着いた)精神状態の時に、だから、ずっと前米米が動いていた時に見に来て 下さった人たちが、こういう風に来てくれるとかあって。(会ったり出来るという)

コメホカ:ありがとうございます。

美奈子さん:半年前だったら、『いえ、私何もやってないですから』 って多分会わなかったと思うんですけど。なにかこう、そういう点で吹っ切れたって言うか。 気負いも無いし、もっと自然にこれからはやっていきたい、いけたらって・・・思ってます。

コメホカ:そうですね。

美奈子さん:自分で動かなきゃ行けないんですよね。 これからは誰も・・・(やってくれない)もちろん、マネージャーの子は居るんですけど。 まあ、てっぺいちゃんとかね、ああいうふうに大きく動いている人たちは別なんですけど、 (私は)自分で動いていかなきゃいけないから。本当に心からやりたいんだって言う気持ちが 無いと動けないんですよ。
中途半端に(投げやりな感じで)『あー、そろそろ動くかぁ』って、 誰も動いてくれないから。(笑)前だったらね、米米やってるときだったら、(ふんぞりって感じで) 『あー、さて、そろそろ動くかなぁ』って言うと(い)、『ミナコさん何動きますか?』みたいな(笑)。

コメホカ:(爆笑)

美奈子さん:『ちょっとライブでもやろうかなぁ』『やりましょう!』 ってパパパパパーっておぜん立てができる。それが当たり前みたいなところにいたから。

コメホカ:(笑)

美奈子さん:でも、心の中では、ホントにホントにこれをやらなきゃ、 自分は生きていけない! っていうくらいそれが好きかっていうと、わからないような。 なんとなく、心の中にぽっかりあいたスキマにこれをやってみようかなぁーっていう程度 だったかもしれないし。もちろん、シュークのライブをやることに関しては楽しかったし、 自分の身にもなったと思うんだけれど。

コメホカ:今まではそれでも周りが動いてくれてできたんですね。

美奈子さん:でも、これから一人で動くってことは、本当に やりたいと思わないことには・・・(出来ない)。(自分から)電話して、 『明日リハーサルやらない?』って言わないと出来ないんですよ。でも、そのくらい自分が そう(本当にやりたい気持ちが強く)なれば、人を巻き込んでいけると思うんですよ。

コメホカ:そうですね。



美奈子さん:東京マンデーズとか見に行ったりするんですか? TVでいっつも見てるけど、ねぇー、もぉー。(笑)

コメホカ:行きますよ。高橋里華さんでしたっけ?あの子が 一生懸命ダンドリつけて、一生懸命しゃべってる(笑)

美奈子さん:また、明るい人ですもんね、あの人。面白い人ですよね。 東京マンデーズ、楽しいですよね。

コメホカ:石井さんのDRAG−ONとか見にいかれたんですか?

美奈子さん:行きましたよ。どうでしたか、面白かったですか?

コメホカ:複数回見たんですけど、最初、ファン向けのゲネプロ見て、 最終日も見て、チームワークが固まってきて、どんどん良くなってくるのが見えるんですよね。 最終日はね、ほんと良かった。

美奈子さん:私も最終日、見に行ったよ。1日しか、私は行かないから。 で、1日行って、バァーといろんな事言うの(笑)。

コメホカ:(笑)

美奈子さん:1日だけ行って、金子にバァーと(早口で)「ここがいい!  ここがダメ!!」・・・って(笑)「わかってるよー」とか言って。(早口で)「ここはいいけどね、 あそこはダサイ、あそこは出方が遅い」って(笑)

コメホカ:(爆笑)

美奈子さん:うるさいって思ってるんじゃない。あんまり来なくて いいって言うもん。見てる側はいろんな事言えるよね。やってる側は必死なのにね。

コメホカ:ダメ出しするんですね(笑)

美奈子さん:ダメ出し(笑)いいとこも、もちろん言いますけどね。

コメホカ:金子さん(DRAG−ON)いろんな楽器やって、 大活躍でしたね。

美奈子さん:今回(サアカス少年團)も、一人で、一晩中ギター練習 してますよ。「絶対にくやしいから、ギタリストになってやる」とか言って。

コメホカ:ギタリスト転向ですか(笑)

美奈子さん:ほんとにね、努力家なんですよ。それだけはもう。 とにかく、ギターを弾くとなったら。もう、手が腱鞘炎状態なんですよ。だから、 スタジオ行ってても、皆がゴハン食べてる間も、きっと、ギター練習していると思う。
たぶん、皆、逆にあきれてると思う、いいかげんにしてくれって。(金子に)言ったら、 「うん、何にも言わない」って言ってたもん。「誰も、言ってくれないんだ」って。 「皆、イヤがってるんじゃないの?」って言ったら、「うん、何にも言わないけどね」 って言ってたから。やりたいとなったら、その集中力と時間の使い方は、ほんと、凄い ですよ。こんなに音楽が好きな人と一緒にいたら、「ちょっと、音楽やりたいの」とか いったら、パンチされるよね。

コメホカ:(笑)

美奈子さん:それで、私が、「やりたい」って言うだけで、 みんなは「えー、やる。ミーちゃん、やろうよ」って言ってくれるんだけど、 (金子は)じーっと見てて「ヘエー」って。そこで、ずーっと、討論会になっちゃう んですよ。ほんとにやる気があるのかどうか、みたいな。それで私が 「やりたいって言っているのに、なんで芽をつむようなこと言うの!(笑)」って。

コメホカ:(笑)

美奈子さん:真剣にやってるけど。でも、むこうはもっと真剣 だから。要するに、ミュージシャンに迷惑かけちゃいけない、とか。自分もミュージシャン だから、分かる気持ちってあるじゃないですか。
「自分が歌うんだから、やるにあたっての覚悟は・・・」って。そういうのをエンエン と、言われて。そこで、もめたりして。ほんとに真面目なんですよ。

コメホカ:そういう感じですよね。

美奈子さん:あ、オノちゃんとかは、見に行ってます?

コメホカ:見に行ってます。

美奈子さん:ロックオペラ「ハムレット」は見に行きました? どうでした? 面白かった? 私は残念ながら行って無いんですよ。

コメホカ:小野田さん貫禄がついた、っていうか、熱演でしたね。 「深夜の懺悔」っていうところで。バッバッバッと脱いで、転げまわって、煩悶する、みたいな。見せ場が キチンとあって「オオッー!、すごい」ってていう感じがありましたね。
そういえば、確か、小野田さんの一人芝居「江分利満」の時に、ミナコさんと金子さん、マチコさん、 来ていらっしゃいましたよね。会場でお見かけしました。

美奈子さん:てっぺいちゃんも来ていたよ、その時。いやー(コメホカの皆さん) 色々、見に行ってますね〜

コメホカ:あちこち、できる範囲で、っていうか、出来る限りは絶対見たい、と いうことで、みなさんのライブに行ってます。出掛ける日が多くなっちゃって、大変です。5時間ぶっ通し になってもいいから、1部、2部とかでやってもらえると、行くとこ1ヵ所で済むのにねーとか、 冗談で言ってましたけどね(笑) リズキンやって、次ぎにBHBやってとかね。

美奈子さん:トロフィーあげる!あなたが米米、一番で賞

コメホカ:いえいえ、とんでもないです。



ともすれば、重くなるかもしれない「米米CLUB」のお話を、とても素直にお話いただき、大変嬉しい想いでした。 また、楽しいステージを支える陰の努力には、改めて、感謝の気持ちでいっぱいです。
(笑)なんて言いながら、お読みいただいたとおり、PART.1に引き続き、なごやかで笑いがたえない 昼下がりの奥様座談会でもあったのでした。


次回、インタビュー完結編「パート3:バンド編(後半)」です。これからの活動について、熱く、楽しく、語っていただいています。乞ご期待。
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e-Mail Adress:RG7N-YMD@asahi-net.or.jp


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