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Alberobello

アルベロベッロ  <1997年>戻る

ヤルノ・トゥルッリと関係が??

この地域独特の変なかたちの家(右の写真)、トゥルッリが見たくてやってきた。

トゥルッリについて、私には二つの疑問がある。一つは、このアフリカンテイストなデザインはどこからやってきたか、ということ。この地域で自然と出来上がったデザインらしいが、中世期に様々な民族が入り乱れた地域だけに、何か秘密がありそうな気がする。屋根の上のシンボルにはいろいろ種類があって、秘教的な起源があるらしい。中には”HS”というのがあるが、これはギリシャ語でハギアソフィア、つまりキリスト教の神を意味する。

二つ目の疑問は、1997年ミナルディからF1デビューしたヤルノ・トゥルッリというイタリア人ドライバーとの関係だ。この人の実家はやはりこんな形状をしているのだろうかとか、バカなことを考えてしまう。F1の中継を視るたびにこの三角型の家が頭から離れなくなる。誰かヤルノにインタビューしてくれないだろうか。
聖所記念堂

ここは日本語が通じるのか??

トゥルッリの家並みを眺めながら道を歩いていると、若い女性が私にほほえみかけてきた。こっちも笑顔で応えると、彼女の口から「中を見て行って下さい。いろいろと、ご説明できますから。」という日本語が。
ああそう。お土産屋のおねえちゃんでしたか。

道を歩いていると、子供たちが「さよなら」(日本語)と言う。おばさんは「こんにちは」(日本語)と言う。駅前のホテルの入り口には大きな紙が張ってあって、日本語で寄せ書きがされている。
どうも、街中の人が日本語であいさつしてくれる感じ。
サンタントニオ教会

食事がおいしい

メニューは外に置いてある黒板だけという厄介なレストランに入ってしまった。
中に入るとメニューが見られない。店のおじさんが何を食べたいか聞いてくるシステム(しかもイタリア語)。”ワインは赤?白?水は飲むの?それで、パスタはスパゲッティ食べるの?トマト味しかないけど。それから牛肉のステーキか羊肉食べる?肉の料理にはレモンを付ける?サラダは食べない?”
私は、Orecchietteというこの地方独特のパスタを頼み、さらに羊肉を注文した。

さて、注文したパスタは手打ちらしく、とてもおいしかった。その後出てきたのは、3つくらいの大きな塊の羊肉。塩胡椒とレモン汁で味付けしただけ。最初はちゃんと食べられるか心配だったけれど、肉そのものがおいしかった。こういう羊は今まで食べたことがなかった。
日本語までがあふれる観光地なだけに、食事は期待していなかったのだけれど、逆においしいものが食べられた街だった。

もう一軒プーリアの怪しいレストランもおいしかった。

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<旅行メモ>

バーリからSud-Est線で、約1時間くらい。
アルベロベッロへのルートは2通りあるため、乗る車両によってルートが異なり、所要時間も若干異なる。

レッチェからアクセスする場合、国鉄でバーリに出てからSud-Est線を利用するが普通。私としては、レッチェからいきなりSud-Est線に乗り、MartinaFrancaで乗り換える方法がお勧め。沿線風景がおもしろい。