金とガソリンの先物取引

■ペンネーム「IKE」さんからの投稿です。

 以前しつこく勧誘された先物会社二社から、立て続けに電話がありました。二社ともハッキリと断ったはずですが、かなりしつこいです。長文失礼します。
 
 先ず一社目です。
 
業者 「○○のKですが、覚えていらっしゃいますでしょうか?」
私 「あー何となく」
業者 「ありがとうございます。IKEさん金が凄い事になりましたよ」
私 「そうですか」
業者 「あの後ですね、どんどん上がりましてやって頂いたお客さんみんなに喜んで頂いてるんです」
私 「知ってますよ。一時2500円位になってまた今2100円位まで下がってますよね」
業者 「よくご存じですねー。あの後値段見て頂いてたんでしょうか?」
私 「それ位数年前から見てますよ」
業者 「そうですかー、IKEさんもあの時やってれば凄い事になってましたねー」
私 「まー結果論ですからね」
業者 「いや、結果が全てですから」
私 「相場なんてどうなるか分かりませんからね」
業者 「いや、あの時確実に金は上がる事が分かってたんですよ」
 
 おいおい偶々だろ・・・良くヌケヌケとそんな事言えるな・・・
 
業者 「今回は10倍になった方もいまして、IKEさんもやって頂いていれば凄い事になってましたね」
私 「まー先物はやる気ありませんから」
業者 「それでですね、今回は夏に向けてガソリンをやって頂きたいんですよ」
私 「やらないですよ」
業者 「いや、是非やって頂きたいんです!」
私 「やらないですけど」
業者 「IKEさん今原油価格が70ドルで上がるって言われてるんですよ」
私 「相場なんてどうなるか分からないですよ。株価も金も最近下がってますしね」
業者 「IKEさん株価が下がったのって何が原因だと思われます?」
私 「日本の株価なんて××国の経済の影響が大きいですからねー。××国経済の減速懸念とかFRBの政策とかが影響してるんじゃないですか?」
業者 「××国経済の衰退ですよね。実はですね、原油高で中東のオイルマネーが入ってきてるんですよ」
私 「まーよく言われますわねー」
業者 「それで今回の株安もオイルマネーが抜けて、またオイルマネーが入ってくると上がると言われてるんですよ」
 
 だ・か・ら、××国の景気の先行きが不安だからオイルマネーも抜けてくんじゃないの?
 
業者 「産油国は原油価格が下がったら困るもんですから、イラクの核開発もその為じゃないかと言われてるんですよ」
 
 その他にも中東の株価が上がってるだの、インド株が下がっただの言ってましたが、それとガソリンがどう関連するのかは説明してませんでした。一体何が言いたかったんでしょうか?
 そこから抜けた資金がガソリンに向くと言いたかったんでしょうかね?
 確かに投機筋の相場に与える影響が大きいのは事実で、原油に関しても今の70ドル程度から100ドル時代が来るとの予想があるのも確かですが。
 
業者 「だから原油価格は絶対上がります。IKEさんやって下さい」
私 「やらないです」
業者 「いや、IKEさんなら絶対勝てますよ」
私 「何でそんな事分かるんですか?」
業者 「声が良いですよ。勝てそうな声してますよ」
私 「声?ですか・・・」
 
 何かここまで来るともうやけくそって感じなんですが・・・声って・・・全く意味不明です。しかもあんたの言う通りにすれば誰でも勝てるって話じゃなかったの?
 
業者 「私何人も見てきてますけども、IKEさんは勝てる声ですよ。パチンコとかどうですか?」
私 「もう10年以上やってないですね」
業者 「その時はどうだったんですか?」
私 「勝ってましたよ」
 
 しまった! 思わずホントの事をいっちゃいました。しかし負けてたといっても「私が勝たせる」とか言うんでしょうね。
 
業者 「ほら〜、やっぱり。やりましょう!」
私 「やらないです」
業者 「それはリスクが大きいからとかですか?」
私 「それもありますけど、先物はやらないですよ」
業者 「何故やらないんですか?」
私 「何でそんな事言わなきゃならないんですか? 私がやりたくないんだから別に関係ないじゃないですか」
業者 「いや、是非やって欲しいんです」
私 「やりません」
業者 「やって下さい」
私 「絶対やりません」
業者 「そうですか・・・どうも失礼しました」
 
 今回もかなりしつこかったです。「やらない」と何回言ったか分かりません。余りにもしつこく少し腹が立ったのでこの会社の本社に電話して
 
「Kからしつこく勧誘電話があって、何十回もやらないと言ってるのに勧誘してくるから、もう電話して来ないようにしてくれ」
 
 と苦情を言っておきました。
 
 続いて二社目です。
 ここも二週間位前にハッキリと断りました。かなりしつこいです。
 
業者 「××商事のYですが、お久しぶりです」
私 「ああ」
業者 「その後金の相場の方は見て頂いてますでしょうか?」
私 「株価と連動して上がったり下がったりしてますよね」
業者 「実は私そちらの近くにお客様がいまして、誰とはちょっと言えないんですが、本日近くまで伺う予定です」
私 「そうですか」
 
 また近くに来るんですか。嘘つくな。
 
業者 「IKEさん今日はお仕事何時頃終わられる予定ですか?」
私 「定時は一応5時ですけど今日はその後飲み会ですけど」
業者 「飲み会ですかー、それは仕事仲間か何かで?」
私 「上司とです」
業者 「やっぱり飲み会とか多いんですか?」
私 「そうでもないですよ」
業者 「明日とかはどうですか?」
私 「特に何もないですけど会うつもりはないですよ」
業者 「そうおっしゃられずに一度だけ挨拶させて下さい」
私 「5分だけなら良いですよ」
業者 「5分ってお会いして挨拶するだけで終わっちゃうじゃないですかー
 
 お前が挨拶だけって言っただろ。
 
私 「だって挨拶だけですよね」
業者 「面白いお話持って行きますんで30分位お時間下さい」
私 「30分はきついですね。寝ちゃいますよ」
業者 「つまらなかったら寝て頂いても結構ですんでせめて30分ぐらい・・・」
私 「いやー30分は辛いですわー。おおまけにまけて10分ですねー」
業者 「つまらなかったら10分で結構ですので、面白かったら30分聞いて下さい」
私 「じゃー会っても良いですけど10分経ったら私帰りますよ」
業者 「私の話がつまらなかったらそれで結構ですので」
業者 「IKEさんってどちらに住んでみえるんですか?」
私 「瀬戸ですけど」
業者 「じゃーデニーズとか近くですよね」
私 「まー近いと言えば近いですね」
業者 「じゃーお仕事の後お茶でも飲みながらお話しましょう」
私 「そんな所で話したら時間かかるじゃないですか」
業者 「じゃー私どちらに伺えばいいでしょうか?」
私 「会社で良いですよ」
 
 10分経ったら即切り上げるつもりで約束をしましたが、用事が出来てしまいました。そこで会社に来て待ってられても受付が迷惑すると思って、この会社のホームページから連絡先を探しました。(連絡先が分からなかったので)
 
 そこを見ると、“お客様相談室”と言うのが有ったので試しに電話してみました。
 
私 「そちらのYさんという方にしつこい電話勧誘受けて迷惑してるんですが」
業者 「Yは3人おりますが、どちらのYでしょうか?」
私 「Yとしか聞いてないです」
業者 「お名前宜しいでしょうか?」
私 「IKEです」
業者 「ご住所はどちらでしょうか?」
私 「住所は教えてないんですけど」
業者 「電話番号は何番でしょうか?」
私 「会社の電話なんですが、○○○−△△―×○※です」
私 「何度も断ってるのにしつこく電話してきてですねー、なかなか電話も切ってくれないので仕方なく会う約束したんですけど、来ないように伝えて下さい」
業者 「分かりました。もう二度と電話しないようにと言うことと、来ても会うつもりは無いという事で宜しいですね?」
私 「はい」
業者 「ではYを探しまして伝えますので、申し訳ございませんでした」
私 「宜しくお願いします」
 
 という具合に意外とあっさり話しがまとまりました。ホントは商品取引所法の再勧誘の禁止に違反してるとか、日商協や経済産業省に連絡するとか言うつもりでしたが、お客様相談室は意外と普通に対応してくれたので今回は言うのを止めました。

■IKEさんから、六回目の投稿です。ありがとうございます。
 
■しかし・・・、本当にシツコイですね。
 
「やりません」という言葉を選択的にスルーするように耳が改造されているんじゃないですか? KさんもYさんも。
 
 それにしても、販売員さんの畳み掛けるようなトーク、見苦しいながらもある意味お見事です。
 こんなのを相手に、真面目に相槌なんて打っていたら、トークに呑まれて丸め込まれてしまいそうです。
 気弱な方は、最初っから相手にしないように、お気をつけください。

(2006.9.12)