特商法違反の教材売りとの戦い

■ペンネーム「あんちゃん」さんからの投稿です。

それは突然襲来した…。(正にエヴ○ン○リ○ンの使徒状態)
 
 昼下がりの日曜、試験勉強の手を休めて気分転換に観ていた、"3年B組金八先生"第7シリーズ放映スペシャルで、かつての第1〜第6シリーズの生徒が一同に会した番組を、その回想シーン観ながら、『第1シリーズの時は小学校4年生だった…。』(しもた!歳バレた!)等と思い出しながらウルウルして、金八先生へ生徒を代表して第1期生の『顔はやめなッ!ボディーにしなッ!!』でお馴染みの山田麗子役の三原じゅん子(コアラ妻)が手紙を読んでる真っ直中やってきた。(って前置きなげーよ!^^;)
 
「ピンポーン」
 
あ 『ッだよッ!!(怒)クライマックスなのにぃ…。』(心の叫び)
 
 宅配荷物かも知れないので、仕方なく玄関へ急ぎ、ドアを開ける。
 
姐 「私、学習教材のオー○5と申します」(取扱い品目と社名を名乗っただけで、訪問者の氏名及び訪問目的を告げていません)
「お宅に、1歳から5歳までのお子さんがいらっしゃるかアンケートにお答え…」
 
 話を遮り、ニッコリ笑顔(周りには鬼が笑顔になった顔に見えるらしく、怒った顔より不気味だそーな)で…、
 
あ 「何でそんな個人情報を見ず知らずの貴女に教えなければならないのでしょうか?」
「どこかで一度お会いしてますか?」(ナンパではないです、予め…)
「それとも、うちの妻と知り合いでしょうか?」
姐 「申し訳ありません。はじめてお伺いしました…」
 
 声は丁寧でしたが既に、顔色が迫力のある鬼の形相になっていた様で、先方様はビビリモード全開でした。
 
あ 「だったら、答える義務はないなぁ♪」
「ところで貴女は日本人かい?」
姐 「はい」(おかしな事を訊く人だなぁと言う顔で)
あ 「ふ〜ん、じゃあ日本語が満足に使いこなせないの?」
姐 「日常会話でしたら問題ないと思います…」
あ 「ぢゃあ、視力が弱かったり、色の見分けがつかないの?」
姐 「日常生活に支障のない範囲での視力はあります」
あ 「では社宅の入口にある看板には何て書いてあった?」
 
 先方さん『ハッ!』として、
姐 「も、申し訳ありません。読んでません…」
 
 顔色は既に変わってましたが、声色も鬼に大変身!(玄関口では憚られる様な口調で)
あ 「ああッ!?(怒)、あんた大丈夫かい?」
「あんな目立つ看板をどーやって読み飛ばす訳?」
「今後の改善の為にも教えて貰いてぇもんだ!」
「看板の存在に気づいていても、端っから無視して営業活動してた訳ね?」
「お宅ではそんな非常識な営業スタイルなの?」
姐 「決してその様なつもりは…」
あ 「ぢゃあ何でここに居るの?看板の能書き読んだら、今この場には居ないはずだけど…」
「何故?(怒)」
姐 「申し訳ありません。"お父さん"何て書いてあるんですか?」
あ 「"お父さん"だぁ!?誰が"お父さん"だ?」
「勝手に"お父さん"にするな!」
姐 「ではお子さんは…」(チャンスとばかりに個人情報を聞き出そうとする)
あ 「だからそんな重要な個人情報を"赤の他人"の貴女なんかに教える訳ないだろ!」
「既に中学生くらいの子供の"お父さん"かもしれないし、この歳で新婚かも知れないし、子供が産まれたばかりの新米"お父さん"かも知れないだろ!?」
「勝手に俺のキャラクター設定をするんぢゃねぇ!!」
姐 「も、申し訳ありません」
 
あ 「ぢゃあ、ここが社宅で会社の敷地であることは理解できるよねぇ?」
姐 「はい」
あ 「大家である『会社の許可がないと、チラシ配りを始めとする営業行為はできませんよ。』と書いてあるんだけど…、言ってる意味は解るよね?」
姐 「はい」
あ 「ではこの状況下で貴女は、ここに居てもいい人?いけない人?」
姐 「い、いけない人です…」
あ 「まずいぢゃん♪」
「何か社宅に立ち入る正当な理由でもある訳?」
姐 「あ、アンケートを…」
あ 「…って貴女は、学習教材を売りにしてる会社の割に、組織内にいる人間は学習能力がない訳!?」
「さっき言った看板の能書きもう一度思い出してみたらこんな事は言えないはずだよ」
「看板の能書きを解釈すると、この敷地に無条件で入れるのは『入居者』『大家である会社関係者』、条件付きで『出前』『郵便』『宅配業者』『電力会社』『ガス会社』位なんだけど貴女どれに該当するの?」
姐 「ど、どれにも該当しません…」
あ 「だったら、気を付けなくっちゃね」
姐 「はい」
あ 「ぢゃあこれ以降の営業活動は停止して、帰りなさい」
「無視して続ければ、不法侵入で警察に突き出す!!」
「因みに貴女の名前と、貴女のグループの責任取れる人の名前書いてそこのチラシを下さいナ」
 
 訪問者はHさん、そこの責任者はSさんと書かせて、
 
あ 「これから、このチラシのある貴女の会社本体に電話します」
「今のやりとりと電話の内容はいずれNet上で公開されるから楽しみにしておいて下さい」
 
 ※ここの事です。申し訳ありませんが宜しくお願いします。m_ _m
 
姐 「は、はい、解りました」
 
 何やら言いたげでしたが、この時点で反論すれば100倍になって跳ね返る事"だけ"は理解したのか、言葉すくなでした。
 
 お引き取り頂いたあと、TVを観ると金八スペシャルは既に終わってました。T-T
 
 このやりきれないエナジーを全てこのオー○5にぶつけるべく、フリーダイヤルにて電話をし、およそ60分間、M60級のマシンガントークを展開し、トドメに訪問者の上司が居るS支店へ電話(これは実費、まぁIP電話だから市外通話でも痛くないけど…)し『社員教育』と『営業理念』を質してみました。
 内容的には先回のネズミー英会話とのやりとりと、先ほどの玄関口でのやりとりを併せた内容でしたので割愛します。
 
 この時は北斗琉拳、第一羅将カイオウ(北斗神拳ラオウ・トキの実兄)の如き魔闘気(殺気・闘気さらに妖気)が電話越しに伝わるのか、終始神妙に僕の質問に受け答えしていました。
 と、言うよりこちらが正論しか言ってないので反論の余地がない事と、まがりなりにも"学習教材"と言う"教育"産業に携わるプライドからか、トンデも理論は繰り出して来ませんでした。
 
 S支店とのやりとりで、ネズミーとの違いとしては、以下の2点。
 
 《其の壱》
あ 「お宅の社名はオー○5ですが、10段階評価でオー○5なの?」
オ 「いいえ、5段階です」
「みなさんがこの成績になれる様、願いを込めてます」
あ 「その割に、貴方も含め知的水準の低い社員が多数いらっしゃる様ですね」
オ 「……申し訳ありません」
 ちょいと(かなり?)意地の悪い質問だったようで、先方は3秒ほど沈黙していました。
 
 《其の弐》
あ 「お宅らは第一声が『アンケートだ。』と言っていたが、本来の目的は学習教材の売り込みだろ?」
オ 「はい」
あ 「本来の目的を告げずに、お客にコンタクトするのは特商法に触れないのかい?」
オ 「私どもは特商法とは何の関わりもありません」
 訪問業者は全て特商法の対象かと思っていましたが、このオー○5が主張する様に、特商法の対象とはならないのは本当でしょうか?
 国家試験の受験勉強も手に付かなくなるほどではありませんが、疑問が悶々と残った状態です。
 
 で、後日談…
 矢張りどーにも納得が出来ないので、Netで『特商法』の業者に関する行(明確な行はなかったと認識しています)を読んで解釈すると、訪問してくる業者は商品が何であろうと『特商法』の対象と理解し、ダメ押しに先日最初にかけたオー○5の受付のD嬢に再確認。(もう関わりたくもないだろうに…)
 
あ 「先日はどうも、一昨々日(さきおととい)電話した者ですが忘れてませんよね?」
D 「はい、その節は大変ご迷惑をおかけしました」
あ 「電話する気はなかったんだけど、お宅のS支店の次席(トップは不在でこの時は次席のオ氏が対応)のオさんに対応いただいて、どーうにも解せない部分があって、暫くNet上で調べて粗方確信が持てたので、こうして電話しました」
「その件について伺いたいけど、宜しいでしょうか?」
D 「はい」(『何、ツッコまれるんだろう…。』と言う不安がありありと感じられました)
あ 「実はS支店次席のオ氏ご存じでしょうか? トップのS氏が不在と言う事で対応いただいたんですが…」
D 「存じ上げております」
あ 「あそ、先の電話でオ氏に『お宅は"特商法"の対象にならないの?』のと訊ねたら、『当社の商品は"特商法"の対象にはなりません。』と回答されましたが、本当に"特商法"の対象にはならないのでしょうか? しかもオ氏に2度も確認したんだけど…」
D 「いいえ、訪問販売をしている以上、"特商法"の対象になります」
あ 「ではその"特商法"に照らし合わせれば、訪問した本来の目的を告げないと営業活動に入れないのはご存じ?」
D 「存じ上げております」
あ 「ほ〜ぅ、先の訪問したねぇちゃんは第一声が社名を名乗り、つぎに『お宅で1歳から…、アンケートに…。』って言葉になったけど、お宅ではアンケートを取ることが目的なの?」
D 「はい」
あ 「って事はアンケートを取る事が"主目的"でその後の営業活動は行わないのですね?」
D 「い、いえ…、教材のご案内を…」
あ 「おかしーぢゃない? それなら教材販売が"主目的"でアンケートはその前段階または、営業のための手段の1つなんでしょ?」
D 「は、はい…」
あ 「では"主目的"が教材販売の営業活動なら、今回の『アンケートを…。』は本来の目的を告げずに行った事で"特商法"に触れないかい?」
D 「触れる事になります…。(焦)」
あ 「だとすれば、S支店のオ氏は嘘をついたのか不勉強なのかどっちだい?」
D 「不勉強の結果、不用意かつ、不適切な発言となったと思われます」
あ 「嗚呼、良かった…、会社を挙げて嘘ついてんのかと思ったけど、そうでないのは何よりですが、お宅ら"学習"を売りにしてる会社だよね?」
D 「はい」(「矢張りそれを訊くのね…」的な思いが伝わってきます)
あ 「"学習"を売りにしていて、自らが不勉強とはお粗末極まる!」
D 「申し訳ございません…」
あ 「人様の“学習”や“教育”を謳う前に己(おのれ)自身を磨きなさい!」
「日頃から自己研鑽も出来ないような社員抱えた、会社をどうやって信じろってーのッ?」
D 「S支店のオの不用意な発言はお詫びします」
「今後、その様な事がない様、気をつけます」
あ 「ただでさえ玄関口に来る訪問販売業者は十中八九は“疑い”の眼差しで見られるんだから、社名と訪問者氏名それと訪問の真なる目的を告げないと、100%疑ってる人間には“誠意”の第一段階でアウトだよね?」
「手順を一手抜くから“悪徳業者”と思われても仕方がないんだよ」
D 「でも当社は正式に訪問販売協会?(正式名称失念)に登録された業者なので、“悪徳業者”ではありません」
 
あ 「何言ってんの!? 協会だか何だかに登録してようがしてなかろうが、玄関口にやってくる【訪問販売業者=限りなく悪徳業者】と言う認識が一般家庭において大勢を占めている以上、お宅らが私に釈明しても意味がないの! そこんトコ解る?」
「それに何たら協会自体が怪しければ、端っからお話しになりませんて…。(寂)」
「更にそんな協会名や団体名なんてのは、こちら側からすればど〜でもいい事だし、わざわざそちらから言う事ぢゃなくこちらが確認する時に訊く事なの!」
 
「釈明するよりも、極めて誠実に身分や、『今回は幼児期の学習教材のご案内についてお伺いしました。』と訪問目的を説明するのが、営業かける第一歩でしょうが?」
「その第一段階がクリアできても断られるの事の方が多いんぢゃないの?」
「ロクな説明もなく『決して怪しい者ではありません。』って言われて、信じるほど極一部の例外を除いて世の中そこまで甘くはないヨ」
「やましい心があるからこそ、それを取り繕う為に『怪しくない』『嘘はつかない』って言葉が出る訳で、その辺の心理をもう少し勉強しなさい」
 
「Dさん自身、自宅に正当な理由もなく来た訪問者を信じて、話を聞いてやれるほどの心根の広い人格者か天然ボケかい?」
「ふつー、不審者もしくは招かざる訪問者に対し『お引き取り下さい。』って言わないの?」
D 「確かにそう申し上げてお引き取り頂きます」
あ 「自分の身に降りかかれば、俺らと同じ様な行動をとるのに、何で自社の営業は"大丈夫!信じて貰える"と信じ切る事が出来るのでしょうか? つくづくお目出度い方々ですねぇ…。(呆)」
D 「申し訳ありません」
あ 「これでお宅らの問題点、改善点が見えてきたでしょうからこれらを参考にして、信頼される営業活動を展開してください」
D 「今後検討して参ります。本日はどうもありがとうございました…」
 
 と、言うやりとりでした。
 
 この手の業者は自己主張のみで、指摘をされても聞く耳持つなんて余裕がないから、回答1つ1つに歯切れを感じないのを承知の上で、回答の選択肢を狭めて「はい」「いいえ」しか言えない様にしたにも関わらず、この程度でした。
 
『ああ言えば、100倍になって返って来る厄介な客が居るから、営業トークやファーストアプローチには十分気を付けよう…。』(改善の動機付けとしてはベクトルが違っているが…)とでも思って貰えたらいいのですが、所詮相手を思いやる気持ちより自分の成績を優先する奴らにはとても無理でしょう…。(寂)

■あんちゃんさんからの三回目の投稿です。いつも力作をありがとうございます。
 
 動機付けが多少ズレていても、結果として強引な販売が無くなってくれれば、それにこしたことはないですね。
 
 業者に対して色んな面で消費者は立場が弱く、その分「特商法」といった法律が消費者を守ってくれている。
 ということを沢山の人が知れば知るほど、悪徳業者にとっては住みにくい世の中になるんでしょうが、なかなか現状は厳しいですから・・・。

(2004.10.28)