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サッカー 日本代表キャンプ
今回の合宿での体力測定は、「あくまでも選手個人のために情報を集めるもので、スタッフやセレクションの材料になるものではない」と、個人への還元を目的とすることを明言。代表45人を、1.昨年のシドニー五輪、アジアカップ2大会でのレギュラークラスで、2年前からトルシエ監督に召集され「経験をつないできた選手」のカテゴリー、2.これまで怪我などで呼ばれることがなかった選手の中で、すばらしいスピリッツとテクニックを持ち、カテゴリー1に近い選手、3.初めて代表に選ばれた選手、と3つのカテゴリーに区分け。さらに今回代表には呼んでいないが、いつでもカテゴリー2以上に入る選手15人のグループがいると、監督は自ら名付けた「エリート」60人が、2002年へのメンバーであるという方針を示した。 またこの中から、今年中にはメンバーを10人〜12人に固定することも、初めて明らかにした。 「今年中に7〜8試合を行ない、その中で恐らく10〜12人が固定されるだろう。この後に残った40人くらいのメンバーは最後(本大会のエントリー22人)まで非常に強い競争を続けなくてはいけない」と、あらためて、最後の最後まで指定席を与えないことも断言した。 また、今回初選出したメンバーの中では熊谷浩二(鹿島)について「非常にコンディションもいい。もし代表を27人に絞っても(フランス戦=3月22日への3月の合宿の意味)彼はおそらく残るだろう」と、第一試験での「合格」を与え、また市川大祐(清水)も「彼は正しい道を歩んでいる。油断せずに行って欲しい」と、高評価を与えていた。 代表は23日でこの合宿を終了。この後メンバーはクラブに戻って3月10日からのJリーグに出場し、フランス戦を目指した合宿で再度27、28人程度でのキャンプを行なう。 また、この日、故障していた小野伸二(浦和)、遠藤彰弘(横浜M)、三浦淳宏(東京V)の3人がチームに帰還。これでこの合宿の離脱者は8人となった。 小野(左太もも内出血)「今年最初の代表合宿で一緒にできなくて残念だった。早く治してまた呼んでもらえるようにしたい」 遠藤(右太もも痛)「初めての代表合宿で雰囲気を味わえたことはうれしかった。また呼んでもらい、今度は力を発揮したい」 三浦(右太もも裏に違和感)「早く治して、Jリーグの開幕からいいプレーをしたい。久しぶりに代表のみんなと会うことができて、とても楽しかった」
「求む、キャプテン!」
1時間もの会見では、選手の人間性を強調し、「サッカーチームなら、報道陣にもサポーターにも代表チームを作れる。しかし私は、ベストサッカーチームではなくて、ベストチームを作っているのだ(だから難しいということ)」と話し、現在のチームに呼ばれている代表選手は「脳ミソとガッツ」を持った男ばかり、と称賛していた。また、これまでゲームごとに順番に務めさせて来た「キャプテン」について、初めて2002年のW杯を率いるキャプテン像を解説。ポジションは、「GKからMFの後ろまでの間、FWではないほうがいいと思う」とした上で、「キャプテンは私のアシスタントコーチでもあり、グラウンドの内外で大きな役割を果たせる選手である。信用され、影響力を持ち、経験があること。キャプテンについてはこれからゆっくりと考えさせて欲しいが、まずはアシスタントコーチとして現役を引退して1年くらいの選手がふさわしいのではないかと、昨年も探した。こういう選手がいてくれれば、私のスタッフのほうも強くなるはずだ」と、現場と選手の太いパイプ役として、強力なキャプテンシーを求めている心境を明かした。 トルシエ監督の会見より 今回の合宿には本当に満足している。スタッフも入れて70人もの集団だが、そこもスムーズに組織され、しかも招待しているフランス人スタッフ(GKコーチ、ドクター、フィジカル)からも、日本選手がこれほど高いプロ意識の中でやっているとは思わなかったと褒められて、私もうれしくなった。 (以下は質疑応答から要旨を抜粋) ──テストの内容について ──来月のフランス戦については ──新戦力はどう評価するか ──45人で行くと言っていたが、この45人以外からは選ばないのか。 ──監督は常に人間性を強調するが ──テストの効果からもっとも進歩した選手は ──今回の合宿では29歳以上のメンバーがいないが、今後選ばないということか ──このチームのキャプテンはいつ、どうやって決めるつもりか |