idle talk41r

三井の、なんのたしにもならないお話 その四十一

(2015.03オリジナル作成)



 
 スマホを買わんの記 −わがモーバイルPC格闘史20年
 Over your limit to the traffic ceiling, really?

2021.05.01記述


 PHS外付けでの接続、PHS回線によるAirEdge端末接続、その後のイーモバイル端末接続と歴史を重ね、さらにイーモバイルを吸収統合したYmobile社のワイヤレスwifi端末を使ってきました。かれこれ軽く20年以上にはなりましょうかね。
 
 ところがここへ来て、アッと驚く事件に遭遇しました。

 2021年4月なかば頃、なぜかwifi端末(モバイルwifiルーター 607HW)からのやりとりが急に遅くなり、webページが満足に表示されない、メイルの読み込みも容易にはいかない、といった事態です。「自宅用」のデスクトップ機でのインターネット接続にはたびたび問題が生じ、USBに入れているwifi受信端末の調子などの問題またか、とも思ったのですが、いろいろいじったり、リセットしたりしてみても、状態は変わりません。
 なにかのトラブル、回線異常かとも思え、翌朝Ymobileのコールセンターに電話してみました。電話は簡単につながり、例によってああでもないとかこうでもないとかいったやりとりののち、こちらの登録番号など求められたのですが、そういったものは手元にありません。ただ、幸いにも「電話番号」はひかえておきました。wifi無線端末でも、基本はケータイ電話と同じ訳です。それでコールセンター嬢、私の情報を確認、「お客様の回線は規定通信量を超えているので、通信速度制限がかかっています」と宣告するじゃありませんか。いや、そんな制限があるのをこれまで意識もしなかった、それに引っかかった経験もなかった、じゃあどうすればと問えば、「3日ののちに制限が解除されます」とな。でも3日過ぎてもまったく同じ状態です。Ymobileのサイトで確認すれば、こういった制限条項には「3日間」だけじゃなく、「当該月内制限・翌月解除」というのもあって、どうもそれにひっかけられたようです。「上限30GB」、これに抵触したというのですが、そんなに使ったのかなあ。
 

 「パンデミック下の引きこもり生活」で、出先でのモーバイルコンピューティングの機会は激減したものの、すでに書いたように、自宅での使用は大幅に増えました。それに何か起因するような気もしますが、それだからこそ、この状態では困ってしまいます。正直、「メイルのやりとり」ができるだけで御の字と感じた、20数年前に近い実感です。このワイヤレスwifi端末だけに依存していたら、それこそ「仕事ができない」事態に追い込まれてしまいます。実際、この間に「リモート」で会合に参加する機会もありました。幸い、私の「仕事場」ではNTTのひかり電話回線でインターネット接続をしておりますので、そちらに頼ることで、なんとか仕事も処理できました。


 それにしても、本当に不便です。いまどき、「高速」(?)インターネット回線が実質使えないと、どれだけ制約されるか、十二分に経験することができました。なにか書き物をしている、そのなかで参考資料を検索して調べようとか、日々のニュースを確認しようとか、天気予報を、なんていうだけで、使い物にならない状態に直面させられるのですからね。殆ど唯一、それでもなんとかなったのは、近隣などの「地域情報」を勝手に書き込み閲覧できる、「街掲示板」の類でした。ローカルミニコミとしては役に立たないこともありません。これは基本、文字情報中心のシンプルな構成なので、なんとかこの状態でも読み込み表示されるのです。逆に、「ポータルサイト」さえ表示されません。きょうびはこの類でも、やたら画像などを折り込んで作られているので(その多くは広告ですが)、相当に「重い」のです。ちょっと重い、添付ファイル付のメイルなども受信困難になります。FBなんか論外でした。

 
 こういう状態にされて、正直腹も立つので、街に出、Ymobileの代理店に行ってみました。何か手はあるのか、こんな状態が続くのなら、もう解約して、ほかのに切り替えようか、という思いです。「例によって」、「新規顧客でもない」トラブルがらみの客には実に冷淡な店員の対応、要するに5月になるまでこのまま、なんとかしたければ、追加の容量分の代金を支払う、あるいはいまの契約を変えて制限なしにする、という方法もある、ということです。いずれもトンデモ金額を要求されます。「これしかない」状態なら、ホントに仕事に差し支えるので、代わりの方法も模索するしかありませんが、「別ルート」も持っている私としては、これ以上のゼニをかける気にはならない、できないというところ。
 

 かくして、4月が終わるまで約半月、ずっと我慢の子でした。5月1日、早朝に自宅PCを起動し、こわごわwifi端末につないでみれば、何のことはない、嘘のように元の状態になり、FBもさっさと表示されます。やれやれ、です。

 でも、怖いですね。一種のペナルティという実感です。十二分に懲りました。ともかく、「今のところ」Ymobileを使い続けるしかない、そのために極力通信量を抑える、そういうことになりましょう。同じメイルが2つのアドレスに二重に来る発信先に、宛先一本にしてもらうよう頼みました。PCつけっぱなしで、常時データやりとりができるような状態はやめました(操作せずとも、もとの方で「更新」して勝手に送ってくる、読まれる可能性があります)。使うときだけwifi接続にします。さらに、あれこれ異なるモーバイルPCを使って、同じメイルや情報をそのつど読み込むような使い方は禁じ手と決めました(これが最近、通信量が著増した原因にも思われます)。モーバイルPCいろいろありますよ、というのは仇になる落とし穴でしょう。


 それにしても、willcom、emobile、そしてYmobileと、多年付き合ってきたユーザーへのこの対応、ホントに厭になりますね。以前にも記したように、孫氏の柔軟土手企業に、本来私は何の義理もないのです。

 実は、私はこの企業に「一桁違う」ゼニを貢いでしまった、黒歴史があります。今回のトラブルにも似ているのですが、モーバイル端末での接続受信の調子がよくない、それでついつい、ケータイ電話でつないでしまったのです。それでもって、ようつべなど受信したものだから、とんでもない金額の請求がすぐに来ました。これは完全に私の失敗、ケータイ電話でのインタネ接続など、非常時以外絶対やってはいけません。
 仕方ないので、すぐにゼニを代理店に行って払い込みましたが、その際、「たくさん払ってくださって有り難う」どころか、「こんな額すぐに払わないと、とめるぞ」といった、つっけんどん、まさにけんもほろろの対応、この連中は相手を「客」などとは思ってもいないのだ、ということがよくわかりました。
 
 ともかく、「お前なんか出て行ってくれ」と言われた気分、ですから、Ymobileとも金輪際縁切りしたいのですが、そこはそれで迷います。世の中には、「無制限」のwifiモーバイル端末もあるようですし、さらに「5G」通信の時代もそこまできています(まだサービスエリアは僅かのようですが)。ここは先も見越して、いろいろ慎重に判断選択しないといけません。しかもいまの端末、1年前にバッテリー買い換えたばかりですからね。

 ま、長く使ってる、長年の客であるということが、損する、邪険にされる時代です。いろいろ乗り換えた方が宜しい。よく実感できました。


*長年使ってきた、モーバイルインターネット接続ツール(画像再掲)


(2021.05.04)

 ともかくおっかないので、wifi端末の接続使用は最小限にとどめ、PCのネットワーク設定で、「無制限」ではなく「従量制」にし、ネットワークの通信量を表示させるようにしました。5月に入って3日で、合計数百MBの単位になっているので、今のところ安心ではあります。これなら30GBに達することはないでしょう。

 ただ、これは自宅のデスクトップのインターネット接続に限った話しなので、他のモーバイル機などをこの端末でつなげれば、加算されてしまいます。そっちが本来の用途ではありますが、悩ましいところです。まあ、このパンデミック禍のもとでは、そうした機会自体が最小になっているわけですが。


 5日間で900MB程度の通信量でした。ま、これなら30GBに達することはない(一日あたり200MB以下)と想定できますが、やっぱし量を消費するのはSNS関係でしょう。



(2021.05.08)

 丸一週間以上経過し、通信量計は1.25GBなので、まあまあでしょう。単純平均すれば、一日180MB位です。
 二昔前に比べれば、目がくらむほどの大量高速通信となりますが、今どき須磨甫でもこんなの当たり前なんでしょうな。逆に言えば、しつこくなるけれど、先月なんで30GBの上限超えた、などとなったのかどうしてもわかりません。それも、完全月ごと計算をしていて、毎月はじめにリセット・ゼロBからスタートするのか、です。それで月半ばで累計30GBを超えた、本当にそうなんでしょうか。いま、私がWindowsの「ネットワークの状態」表示で、「過去の通信量」を示させているのは、5月1日に「従量制」設定にして、以降の累計が表示されるようにしているからです。同じような測定が毎月はじめから、Ymobileによって実際実行されているのかどうか、これは確かめようもありません。


 ただ、このトラブルが生じてなかったら、もっとえらいことに嵌まった可能性があります。1年近く前、身辺整理・「撤収」「縮小」の一環で、「仕事場」PCのひかり電話回線でのインターネット接続をもう終えようかと考えたことがありました。「私のいる場」どこででも、wifi端末でのインターネット接続をするのであれば、これと「仕事場」の回線と両方契約しておく必要はないのではないか、と。少しでもfixed costは押さえたいですからね。wifi端末はルーターでもあって、複数PCを同時につなげることもできますから。

 しかしながら、「契約終了は電話で申し込め」とNTTは記しており、さてその電話が一向につながりません。しかも夜間や休日は「やってない」ということ。何度か試みましたが、めげました。しかも、zoomでのリモート会議など試みるなか、やはりひかり電話回線は安定していて高速である、wifi端末でつなぐとどうも安定しない、画像がときにフリーズするなどということも経験しました。


 そこへ今回の重大事態です。もしこのwifi端末だけに頼っていたら、ホントえらいことになるところでした。モーバイルコンピューティングというのもなかなか一筋縄ではいかない、いろいろあるよね、という実感です。


(2021.06.01)

 というわけで、5月一ヶ月、相当な慎重運転を余儀なくされました。

 上記のように、自宅デスクトップ機の「ネットワークの状態」設定を従量制にし、一ヶ月の容量上限20GBに設定し、日々の通信量を確認してきました。

 結局、5月一ヶ月間での総量は18GBあまりで、セーフであります。もちろん、「ソフトバンクの設けた」wifi通信端末の制限は月30GBということですから、だいぶ余裕ありですが、ほかのモバイルPCでも接続している分の通信量も考えないといけません。そちらの方は測定も計算もしてはいないのですが、まあどんなに多くても月に10GBは超えないだろうと考えての話しでした。「出先や乗り物での」ホントのモバイル利用という機会が激減しているせいももちろんあります。


 こういった慎重な対応はとりあえず報われたわけでもあるものの、日々の監視だけではなく、夜中はPCのネットワーク接続を切るなど、あれこれ節約に努めたところもあります。自分としては不本意不満を拭えませんが、当面はこういった緊縮措置も執らざるを得ません。なんせ、これを書いている6月1日夜現在、すでに今日の通信量は300MBを超えていますからね。一日0.5GBに達すれば、たちどころに一ヶ月15GBを記録してしまうわけで、また危ういですから。でも、考えてみれば、上限まで通信料均一料金なら、一所懸命節約に努めるのもむなしい限りですが。まあ、Ymobileにおさらばする日を心待ちにしながら、です。





つぎへ


 この項、長くなりすぎたんで、「スマホを買わんの記 −わがモーバイルPC格闘史20年」のはじめ、「1」