なんとかなるだろうか

ACARD 6860Mでハ-ドRAIDを構築
電源の強化

RAIDの種類

 ストライピング(RAID-0分散型) 複数のHDDにデ-タを分散して記録する。このため転送速度は、理論的には1つのHDDに記録する場合の2倍の速度となる。ビデオ編集や、グラフィックデザインなどHDDのスピ-ドを要求される作業に適している。
 ミラ-リング(RAID-1) 同一デ-タを複数のHDDに自動的に複製コピ-する。テ-タのバックアップを意識する事なく行えるため、HDDのクラッシュで大切なデ-タを失いたく無い人向き。

RAIDを行なうための方法

 ハ-ドウェアRAID  今までは、SCSIによるRAIDが一般的でした。Ultra2 Wide SCSIや、Ultra160 SCSIなど専用のハ-ドを使って構築するのが一般的で、かなりコストがかかる物でした。
 最近(昨年)ACARDよりAEC-6860Mと言うATA HDDで安価にハ-ドウェアRAIDを組めるカ-ドが発売され、私でも手の出せる物になりました。AEC-6860MはDo夢や、COMTECH On Lineで取り扱いしています。
 ソフトウェアRAID 色々製品は出ているらしいですが、ソフトのパケ-ジ品として扱われているらしく、単体として手に入れる事は難しいらしいです
 (株)R.P.SよりSoftRAID2.2.1が7.200円で発売されています。このソフトはRAID-0(ストライピング)と、RAID-1(ミラ-リング)ともサポ-トしています。
 BHAのB's Crew はVer3.0の頃より「ドライブジョイン機能」より疑似RAIDが簡単に組める機能があります。現在Ver4.0.1でもドライブミラ-によりミラ-リングRAIDを、ドライブジョインのストライピングでストライピングRAIDを構築できます。但しストライピングではハ-ドウェアRAIDに比べ転送速度は期待できません。(Mac Fanの2000/12/01号の記事によりますと、同一条件でハ-ドRAIDとソフトRAIDを組んだ場合、デ-タライトで最高130%、デ-タリ-ドで最高150%ハ-ドRAIDで高速と言う記事がありました。この時の検証RAIDカ-ドはAEC-6860Mの試作品で、ソフトRAIDがB's Crewでした。それ程転送速度にこだわらないのなら、B's Crewは機能が多く、値段も安い(9.800円)事より買いのソフトだと思います)
 注意 ソフトウェアRAIDとハ-ドウェアRAIDとも、RAID-0(ストライピング)を組んだ場合、一つのHDDに障害が出た場合使用不可となりますので、バックアップは重要になると思われます。

ハ-ドRAIDの構築

今回は、ACRADAEC-6860Mを購入しハ-ドウェアRAIDを組みました。このカ-ドはPCIを有するPowaeMacをサポ-トしています。同容量のATA HDDが2つあれば専用のドライバ無しに簡単にハ-ドウェアRAIDが構築できます。
 取り付け方法は、マニアル通りに行なえば得に問題になる所は無いと思われます。以下簡単に取り付けの流れを説明します。
 1. PCIにAEC-6860Mを取り付けます。
 2. ノ-マルモ-ドにカ-ドのジャンパ-ピンを合わせ、HDDをIED1、IED2にそれぞれマスタ-接続でHDDを取り
  付けます。
 3. Macを再起動させ、HDDをそれぞれ初期化します。AppleのOS標準の「ドライブ設定」で問題なく初期化
  できますが、付加価値を求める人は、B'sCrewなどのソフトを使うと良いでしょう。
 4. カ-ドのジャンパ-ピンの設定をRAIDにしてMacを起動させます。
 5. 再起動すると1つに認識されたHDDが現れますので、再び初期化します。
 以上がカ-ドの取り付けからHDDの設定までです。カ-ドのトラブルが無ければ、特に難しい事はありません。

トラブルシュ-ティング

 ACRADの製品はトラブル(初期不良)の多いメ-カ-と認識されているようです。私は今までACARDの製品を2つ購入していますが、初期不良の製品に当った事はありませんでした。しかし、今回嫌になる程トラブルに見回れましたので私のトラブルをあげておきます。

 1.カ-ドは認識する。HDDをノ-マルモ-ドで接続すと、IED-2接続のHDDしか認識されない。
 2.起動しても、いつまでたっても灰色画面のままで先に進まない。ポインタは動く。
 3.取り付け後は認識するが、電源を切って時間をおいたあと起動ができない。

 1.2.の場合はカ-ドの「初期不良」と考えられますので、ショップでの交換をお願いしました。3.の場合はHDDの相性なども考えられ、ショップにHDDとカ-ドを送って検証してもらいました。検証中MaxterのHDDが昇天して検証は受けられませんでした。ショップではこれもカ-ドの初期不良と言う事で、新しい動作確認済みのカ-ドと交換してくれました。又昇天したMaxterのHDDも、検証済みのIBM.DTLAと交換してもらいました。結局3度目の正直で、3枚目のカ-ドでやっとRAIDの環境を手に入れました。
 今回サポ-トのしっかりしているショップで購入したため、快くカ-ドの交換をしてもらえ、サポ-トも受けられ助かりました。又これらのトラブルの対処などはMidgeさんのHP「Midgeの部屋」BBSにて度々話題になっていますので御参照下さい。

結果報告

dtla.raid.gif
ibm.raid.gif
 ExpressPro-Tools 2.5 の結果示しました。リ-ド、ライトとも大きなファイルについてリ-ド、ライトとも高い値を記録しました。リ-ド値最大96MB/SはATA-66接続では得られないスコアです。ライト値も平均49MB/Sとかなり高いスコアを記録しています。(デ-タはIBM.DTLA.307020)
 Norton Utilitiesもパ-テ-ションを切らないで測定した結果で、3505と言う高いスコアを記録しました。
 とりあえず、ハ-ドRAIDの効果は得られました。実際の作業での高速化、体感スピ-ドはあるような、無いようなと言う微妙な結果です。
 現在MPEGハ-ドウェアエンコ-ダ-カ-ドを手に入れ、ビデオCDにチャレンジしています。これらの作業でRAID環境が生きると思うのですが。

 参考までに、昇天しましたMaxterDiamondMax60の結果ですが、IBM DTLAより良い結果が出ていました。20GB.1プラッタ-はだてではないようです。相性が悪かったのでしょうか、カ-ドの初期不良が原因だったのでしょうか、昇天してしまいました。

電源強化

 Yosemiteでは200Wの容量を持つ電源を搭載しています。又この電源はDOS/V機で使われているATX電源の改造版です。標準状態のYosemiteでは十分な容量を確保していますが、CPUのクロックアップ、HDDの増設、PCIカ-ド増設、メモリの増設、CD-R/RWや、DVDドライブへの改装などで電源部の強化を考えたいものです。
 HDDは高速のモデルを搭載すると、スピンアップ時により多くの電力が要求されます。又、CPUの消費電力もばかにできず、450MHzのG3では6W弱の消費電力ですが、G4.400では約2倍のに消費電力が必要になります。それに、高クロックのモデルを搭載する場合CPUのク-リングを考えなければなりません。単にク-リングファンを増設するだけでも消費電力はばかになりません。そのような訳で、今回RAIDを構築した事を期に電源強化を行ないました。
 YosemiteではATX電源の改造版が用いられています。このため市販のATX電源を改造すれば、簡単に電源部の強化が行えます。(改造方法などは「Macintosh改造道2000/2001」に掲載されています。今井 隆著ASCII出版)又、一部のショップでは、DOS/Vの世界で過去の物となっているRev2.0.1電源を改造した400W電源が出回っているようです。値段も3万円弱と元値を知っている方からは、「Macユ-ザ-をバカにしているのか」と言われそうな値段です。又、DOS/V使いの方によれば「三流メ-カ-の電源を購入するより、Sevemtearmや、Enamax社の製品を購入する事がベスト」と言う事でした。
 400W以上の電源を必要とする環境は、10.000回転を超える大容量SCSI.HDDが4.5台、これが24時間稼動するような環境だそうです。通常?、ATA.HDDが4.5台と、Firewire機器2.3台、600MHz以下のCPU環境なら「300Wぐらいの信頼できるメ-カ-が良い」との助言をいただき、Sevemtearmの300W電源を購入しました。
 ATX電源の改造さえ確実に行なえば、取り付け自体は簡単な作業ですが、取り付けミス、組み付けミスによりショ-トによる火災や、本体故障など引き起こしますので十分な注意が必要です。

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