なんとかなるだろうか

Performa588.Power.UP計画



              長い前置き(読まなくてもいいよ)
 Performa588は私の所有した最初のMacです。当時私はMacに関してあまり(ほとんど)知識が無く、Performa575をプリンタ-付きでうん十万円で買ったと言う話を聞いたりして、Mac=高価と言うイメ-ジができあがっていました。
 そんな中Performa588がプリンタ-付きで15万8000円と言う価格で発売されました。(キャシュバック付きで実質14万ちょいです。)私は思わずよく調べもせず飛びついてしまいました。
 それが私の運のつき、いやMacとの運命的出会いだったのです。
 当時Performa588はエントリ-モデルの68Kの中では、HDD800MB、CDロムドライブ4倍速(スペシャルモデル)、メモリ増設スロット2基とハイスペックでした。ほんの数週間の間は、、、。
 時代はPowerPCに移っていたのです。エントリ-モデルのPerformaシリ-ズも5210、5220、6210とPowerPCを積んで行きました。私のMacは68Kを積んだ最後の一体型Macになったのです
 そんなPowerPCモデルを横目で見ながら、私はひたすらMac道へと精進して行きました。職場の同僚がPowerユ-ザ-となっても、588のモニタはシャド-マスク管で見にくいと陰口を言われても、68K在庫一掃セ-ルモデル、バッタ物とののしられてもひたすらMac道に精進していきました。 そのかいあって?職場の患者管理ファイルを作ったり、スライド原稿、Etc、Etc、WWWでホ-ムぺ-ジを持つまでになりました。(このぺ-ジは588で作っています)
 時が過ぎ私もPowerユ-ザ-となりました。しか-し、私の原点はPerforma588だ-。588無くして今の私はな-い。(言いきってしまいました)
 かみさんが「邪魔だ」と言っても、「588なんか改造したって」と言われても、MacFan(2.15号)68K人気ランキングに入っていなくても、588が好きなんじゃ-。この形が。最初のMacには思い入れもあるし。捨てられないね。
 私はコレクタ-では無いのでPowerUPさせて、少しでも長く使うんだ。現役でね。

                   改造計画
 
まずPerforma588のスペックを見てみよう。すべて今日のMacのレベルから外れている。予算は2万円(これで何ができると言うのだ)。でもやるしかない。先々代Macのレベルを目標にしよう
 とりあえず、長男(6才)が簡単にそしてストレス無く使えるようにしよう。そう、HDDの交換である。
HDDを最近のIDEの物に換えればアクセスも早くなり、お子さまのソフトもHDDにコピ-しておけるから遅いCD.ROMドライブにいちいち入れ換える必要もない。お子様でも安心だ。
 次ぎは
CD.ROM.ドライブだな、今日日4倍速は遅すぎる、HDDにコピ-するにも読み込みに時間がかかり過ぎる。
 最後は
CPUか。68LC040をコプロ付きの68040にすればInternetと、お子さまソフト、各種ファイルの制作管理ぐらいならそこそこいけそうだ。できればメモリ増設も、、、、。無理か。

 1.HDDの交換。2.CD.ROM.ドライブ交換。3.CPU交換。4.メモリ増設。と言う具合に優先順位を決め改造計画を進めリサ-チを開始する。又internetモデルにするために高速モデムの予算は別枠でゲットした。(MacFan internet1998年8月号の「これが68K Macの生きる道」より、68Kでも高速モデムとHDDの高速化でpowerPC並みのパフォ-マンスを発揮すると言う記事より)


                 リサ-チ
 
1.HDD
 3.4年前にPerforma588.630のHDDのアップグレ-ドキャンペ-ンが行われた。当時2.0GBから4.3GBのHDDが2から3万円で交換できた。(今はIDE.HDDはかなり安価になり、私のG3に増設したIBMの7200rpm、ウルトラATA66-9.1GBは2万ちょいでした)
 588に付けられるIDEのモデルはあるだろうか。2から6GBのモデルを探す。
   Seagate ST-34311A 4.3GB Seagate ST-36531A 6.5GB
Quantum Fireball EX-3200A 3.2GB Quantum Fireball ST-4.3 4.3GB
などが、OS7.6.1で認識でき交換できる。DOS-Vショップで
Seagate ST-34311A 4.3GB が9.000円ほどで売っていたのでゲットした。店頭では、「Macでの動作保証はしません」と言う張り紙がしてあったが値段につられ購入を決意。
 
2.CDロムドライブ CDロムドライブはDOS-Vショップで24倍速のものが1万ぐらいの低価格品が売っているがMacにマウンタさせる専用ソフトが必要になるので、多少高価でもApple純正品を探す。通販サイトで8倍速Apple-CDロムドライブを5.800円で購入。これならOS7.6.1のApple-CD.ROMドライバで認識できる。
 3.CPU HDD.CD-ROMと格安商品をGetしたがCPUは格安品は無理、予算オ-バ-必至。だめもとでリサ-チ開始する。レアアイテムの通販サイトで68040/33(FPU付き)14.800円と言う物を発見した。1万円の予算オ-バ-である。14.800円で68040/33か、、、、。(しばし思案、やめるか。) 安くPowerPC化にする方法は無いかな?。アップグレ-ドなんて無いもんな。
 私の愛読書「はぐれMac Fan 改造派」(毎日コミュニケ-ションズ)に目を通す。Performa588に関係する記事は、「LC630を末永く使おう」「Performa588をPCコンパチ機にしよう」「LC630をPowerPCにチュ-ンアップする」が目についた。(630とPerforma588はロジックボ-ドがほとんど同じため)
 「LC630を末永く使おう」は630にPowerMac6300叉は、6320のロジックボ-ドとの交換記事で、PowerPC603eの100叉は120MHzにする記事でした。96年の記事で、当時の改造費は100MHzで10万9800円、120MHzで12万円(どちらも工賃込み)でした。4年前か、G3、G4のこの時代けっこういけるかも。中古探してロジックボ-ド交換してみるか。


                 ロジックボ-ドを探す
 
さらにリサ-チを続けると、(Macintosh 改造道.ASCII発売、今井 隆著) 630.Performa588の回路がべ-スとなったCordyceps(コ-ディセプス)と言うロジックボ-ドは、Performa588に改造無しで交換できることがわかった、以下Cordycepsを使っている機種を示します。   
Perfoma5210 PowerPC603/75MHZ 2次キッシュ256KB
Perfoma5220 PowerPC603/75MHz 256KB
Perfoma5260 PowerPC603e/100MHz オプション
Perfoma5270 PowerPC603e/100MHz オプション
Perfoma5280 PowerPC603e/120MHz

オプション

Perfoma5320 PowerPC603e/100MHz 256KB
PowerMac6200/75 PowerPC603/75MHz 256KB
Perfoma6210 PowerPC603/75MHz 256KB
Perfoma6260 PowerPC603e/100MHz 256KB
Perfoma6310 PowerPC603e/100MHz 256KB
PowerMac6300/120 PowerPC603e/120MHz 256KB


                 ロジックを探す
 
雑誌の中古Macの広告に目を通すと、モニタ一体型のPowerPC603/75MHZのモデルが3万前後、100MHzモデルが4万前後、モニタ別の100MHzモデルが5万前後と私には厳しい価格だつた。(ロジックボ-ド交換するために中古を探すなら、中古をそのまま使った方がいいかも。)何故改造してPerfoma588を使わなければならないのか?、疑問が、、、、、。そう私は何故Perfoma588を改造してまで使わなければならないのか。
 Perfoma588は最後のコンパクト一体型Macだ。(その後の一体型Perfomaはとてもコンパクトとは言えない)ディスクの隅にちょこっと置いておいても邪魔にならない。そしてなにより、私にMacと言うすばらしい世界を教えてくれた。処分するなんてとてもできない。だけど、オブジェにはしたくない。現役で使っていたい、それも快適に。なんとわがままな。私にとつて588はSE/30やColor Classicのような存在なのです。だから改造するのです。良くわからん??自分が。
 雑誌の広告のぺ-ジを見ていくと、五州貿易の広告が目に入った。Perfoma588の改造パ-ツを各種あつかっている。なんと!!Perfoma588がG3化できることを発見した。(Cordycepsの次ぎのロジックAlchemyに交換する。但しPCIブ-スタ-で電源部を改造する。そしてL2キャシュ用のG3カ-ドを取り付ければG3化できるらしい。L2キャシュ用G3カ-ドはPerfoma5410.5420用の240MHZで2万前後だった)
 
いくらかかるのだろうか?、新品で購入するとしてちょっと計算してみた。
      603e/160MHz.PCI-39.500円
      PCI Booster-9.800円
      250MHz/512K.G3カ-ド-26.000円 となった。場合によっては電源部の改造が 150W程度で3万前後必要らしい。(2000年1月五州貿易調べ)
 合計最低でも8万ぐらいかかり今回の予算では不可能、Alchemyロジックが安く入手できたら考えたい。

 五州貿易の一番安い603e.75MHzのCordycepsが29.800円メモリ無しである。やはり中古を探すしかないようだ。秋葉原で中古を探すことにする。


                そしてロジックをゲット(秋葉原にて)
Sofmapの中古Mac販売店を地道にリサ-チする。75MHzモデルのPowerMac6200/75や、Perfoma6210のジャンク扱い品は15.000円前後、100MHzモデルのPerfoma5320や、Perfoma6260、は3、4万の値がついている。75MHzモデルも搭載メモリは16MBと、別にメモリの購入を考えなければならない、プラス5.000円の出費として2万、15.000円のオ-バ-だ。
 
しかし探してみるものだ、ついにお宝をゲットした。Perfoma6260のジャンク発見。
 603e100MHzのセパレ-トモデル。モニタ無し、マニアル無し、箱なし、OS無し、キ-ボ-ド、マウス無し、電源コ-ド無し、標準のモデムカ-ドも外してある。しかし、メモリが46MBつまり、36MBと12MBのメモリが差してあることになる。値段は18.900円、14.000円のオ-バ-だが、603eの100MHzで、ロジックを外した後の、4倍速CD-ROM(2台)、800MB.HDD(2台)、FDD、挿してあったPDSスロットのイ-サ-カ-ド、いらないメモリを処分すれば、5.000円ぐらいにはなるだろう、予定していた内蔵モデムをやめ外付けにすれば、ほぼ予定の予算でクリア-できそうだ。


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