15.メーリングリストでの宣伝でアクセス数が増えるか

 結果・・・一時的な効果はあるが、常連さんが激増するわけではない

閲覧数

探索意欲

定時性

随時性

アクセス性

ライバル度

見てみたい度

アクセス数向上効果

メーリングリスト

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 一般的にメーリングリスト(以下ML)は「閲覧数」は”そこそこ”あるものの、「アクセスしたいホームページを探す探索意欲」に関しては全くなし、というものがほとんどであると考えられます。ホームページを探すことが全てのMLの開設目的ではないからです。このことから、特殊な場合を除きアクセス数増加効果は望めません。
 「AZ−1のページ」は軽自動車のBeatに関するML(メンバー数、当時約100人)で紹介されたことがあります。いつものように、このMLで知れ渡った時期をグラフと重ね合わせてみましょう。この結果、MLで紹介されると1日程度しかその効果が持続しないことがわかります。
 実はこのデータは少し特殊な事情が入っています。「AZ−1に関するホームページがあるよ」程度のことが紹介されたのではなく、たまたまML上で話題となっていた情報に関して「AZ−1のページ」で取り上げており、そのことが紹介されたのです。従って、「アクセスしたいホームページを探す探索意欲」が特異的に高まった結果、アクセス数が増加したものと考えられます。ですから、もし「AZ−1に関するホームページがあるよ」程度の紹介では、アクセス数増加効果が望めないと考えるのが妥当と思われます。



「アクセスしたいホームページを探す探索意欲」を高めたMLではどうなるのか
 10章で紹介した一般則に従うと、MLの「閲覧数」はそこそこなのですから「アクセスしたいホームページを探す探索意欲」さえ高めてやると、効果があると考えられます(上のBeat MLでも実証済みですね)。「そんなMLって何?」と思われるかもしれませんが、この手のMLはすでに存在します。First Newsです。私はその存在を以前より知っていましたが、開設初期はMLメンバーがかなり少なかったため、ホームページの告知を見合わせていました。しかし、'97年の11月になって登録メンバー数がちょうど4万人を越えたので、「HPの作り方のページ」の告知に踏み切りました。


 その結果をグラフに示します。告知直後は1日あたり800件の増加という、突発的なアクセス数増加効果では、今までで最高の結果を示しました。やはり「探索意欲」の影響は絶大といえます。
 ところで話は変わりますが、これだけの効果があるのなら、「このFirst Newsもホームページ宣伝手段の1つとして考えてもいいのでは?」、と思われるでしょう。しかしこのFirst Newsには非常に残念な点があります。1度紹介してしまうと、以後半年間First Newsで紹介することができないのです。確かに宣伝直後のアクセス数が800件増えるというのは魅力ですが、半年に1度しか宣伝できないというのでは、宣伝できていないのと同じです。この点について改善できないかという旨のメールを主宰者側に打ったのですが、「検討します」という返答でした。恐らく改善されることはないでしょう。毎回同じようなホームページが宣伝に来たら、MLの質の低下を招きますので。またFirst Newsの他にもホームページ告知のMLがありますが、同じような登録の制限があり、常に宣伝するということができません。