あ |
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読み |
文字 |
用語の説明 |
参考資料 |
あいがき |
相欠き
合い欠き |
木造継ぎ手、組み手の(仕口・しくち)の一種。2材の対応する
部分の相互に厚み幅の半分ずつ欠きとる。 |
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あいのま |
相の間
合いの間 |
「八幡造り」「権現造り」の社殿で、本殿と拝殿の間にある部屋。
古くは床を張らず石張りだったため、「石の間」とも言う。 |
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あおりいた |
障泥板 |
板葺き屋根などの棟の部分につける雨押さえの厚板。
「鐙板」(あぶみいた)ともいう。 |
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あがりがまち |
上がり框
上框 |
床の高さの変わるところにつける「無目」(むめ)(溝の無い横材)
玄関などに使われる土間から板床に上がる部分の横木
人目に付くため「銘木」(木目の美しい木)などが良く使われる。 |
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あくあらい |
灰汁洗い |
木灰を水に浸した上澄み液を用いて、古材の煤や汚れを落とし
乾燥しないうちに水洗いする。現代では苛性ソーダ水溶液を使用
することが多い。 |
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あくしゃ |
幌舎 |
古代、朝廷の儀式、祭紀に参列者の控え所として設けられた
仮設小屋簡単な木骨組みとし屋根、壁とも幕を張る。「あくや」
「あくのや」とも言う |
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あごかき |
腮欠き
顎欠き |
「桁」(梁を受ける横材)に「梁」(屋根などを支える渡り材)を乗せる
場合などに用いる仕口。相互に欠き込み動かないように接合する。
「渡り腮(あご)」ともいう。 |
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あじろ |
網代 |
杉、椹(さわら)などの柔らかく腰の有る木材を、枌(へ)ぎ板
(薄く裂いた板)とし模様編みしたもの。
「行」・「草」の床の間天井、茶室天井、壁、床の仕上げ材などに用いる。 |
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あすかからくさ |
飛鳥唐草 |
「飛鳥時代」(593〜709)に制作された「軒平瓦」「垂木瓦」透かし彫り
金具、玉虫の厨子などに見られる、唐草紋様の総称。「忍冬(にんどう)
唐草」ともいい「すいかずら」を文様化したもので、ギリシャの「パルメット」
に由来する紋様。
朝鮮三国(新羅、百済、高句麗)から渡来したと考えられている。 |
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あすかでらしき |
飛鳥寺式 |
奈良、飛鳥に609年に完成した飛鳥寺の伽藍配置。塔を中心に三つ
の金堂を配置する。最古と言われた四天王寺式より古い形式とされる。 |
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あずまや |
東屋・四阿 |
四本の柱の上に「方形」「宝形」(ほうぎょう)の屋根をのせ、四方は
吹き放しとした小屋の形式。奈良時代には「寄せ棟造り」をいう。
「阿」は「棟」の意味。
平安時代貴族邸宅の庭園などに設けられた休憩所。 |
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あぜくらづくり |
校倉造り |
「校木」(あぜき・丸、三角、四角断面がある)を「井楼組」(せいろうぐみ)
にして外壁を構成し、柱を用いない構造。
社寺の倉として建てられたものが多い。
代表例は奈良正倉院正倉、唐招提寺経蔵・宝蔵、
東大寺本坊教庫など(いずれも国宝) |
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あぶみがわら |
鐙瓦 |
「本瓦葺き」の軒先に葺く瓦のことで、見つけ面に装飾紋が施される
ものが多い。「巴(ともえ)瓦」「花瓦」「雅(みやび)瓦」、
古くは「瓦当(がとう)」ともいう。
本瓦葺きの場合、軒平瓦、軒丸瓦を交互に葺き軒先を構成する。
本来の意味は軒丸瓦をさすが、軒瓦の総称として用いられることもあり、
「宇瓦」ということもある。軒平瓦は「軒唐草」などともいう。 |
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あぶらべい |
油塀 |
油を混ぜて練った土を用いた塀。本来は城郭の補強用として考えられ
たもの。京都竜安寺石庭の油塀は有名。 |
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あまおち |
雨落ち |
軒先の真下の部分をいう。
社寺建築は本来軒樋を付けないため、雨だれで地面がえぐれるのを
防ぐため雨落ちに石造の溝を作ることがあるため、「雨落ち溝」の略称
としても用いられる。 |
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あまぐみ |
疎組み
阿麻組み |
「和様」建築の様式で、柱間に「斗きょう」を置かない形式。
疎ら(まばら)組みともいう。これに対し、禅宗様(唐様)では、
「斗きょう」を柱間に置き「詰め組み」という。 |
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あまじまい |
雨仕舞い |
雨の浸入を防ぐための建築手段の総称。
雨が漏ると「雨仕舞いが悪い」という |
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あまぶたがわら |
雨蓋瓦 |
瓦葺屋根切妻の隅部分で軒巴と掛巴の交点に置く雨除け瓦のこと。
伏せ腕型以外に装飾彫刻を乗せた物も多い。「留蓋(とめぶた)瓦」
ともいう。 |
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あみだどう |
阿弥陀堂 |
阿弥陀像を安置する建物。奈良時代は死者の供養のため、平安中期
以降は浄土思想の極楽往生を願う目的で、寺院、貴族の邸内にも設け
られた。
九体仏を安置する長方形平面のものと、比叡山延暦寺の常行三昧堂
を原型とした三間角、五間角の正方形平面ものとがある。 |
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あやすじ |
綾筋 |
獅子口(寺院用の鬼瓦)の山形の筋のこと。〆(しめ)筋ともいう。 |
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あらがき |
荒垣 |
柱間が大きく、貫でつないだ質素な垣。神社、関所などの外柵。
神社などは本殿を取り囲む垣のうち、一番内側から、「瑞(みず)垣」
「玉垣」「荒垣」の順に設けるのが古式で、
出雲大社、伊勢の神宮などがその代表的遺構 |
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あらかべ |
荒壁 |
「木舞」(小舞)下地の土壁塗りで、粘土に「すさ」を混ぜて練り置き、
腐らせてから木舞貫の面まで塗った段階の壁。
関東地方では荒川沿岸の「荒木田土」(あらきだつち)を用いた |
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あららぎ |
塔 |
寺院などの塔のこと。 |
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あり |
蟻 |
先端が広がった台形の総称。「蟻掛け」「蟻継ぎ」「蟻ほぞ」などという |
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ありかけ |
蟻掛け |
「土台」や「胴差し」に梁などをT字型に接合するときなどに使われる
「仕口」。 |
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ありかべ |
蟻壁 |
「書院造り」などで、天井割りを調節するために設ける工法。
「蟻壁長押」(なげし)と天井廻縁の間と壁を大壁仕上げとし、
柱形(はしらがた)を塗り隠す。 |
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あんかもん |
安嘉門 |
平安京大内裏(だいだいり)十二門のうちの一つで、
「達智門」(だっちもん)、「偉鑒門」(いかんもん)とともに北に面する門。 |
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あんぐう |
行宮 |
天皇行幸(旅行)のときに設けた、仮の宮。「頓宮」(とんぐう)ともいう |
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