What's Old(2001年1月〜6月)


'01.06.18
  • 読書記録更新。

  • 6/16『インターネット時代の情報セキュリティ ― 暗号と電子透かし ―』初版2刷が到着。
    いろいろなところで教科書として使ってもらったおかげで、1刷は完売、2刷発行の運びとなりました。

  • ほぼ1ヶ月続いた咳による絶不調の状態から、ようやく脱出のきざし。
'01.06.11
  • 6/9『数学セミナー』7月号が到着。発売は明日(6/12)。
    今回は京大、山崎先生が「メルセンヌ数」の解説を書いています。1頁ですが、簡潔でわかりやすい。
    防衛大、山村先生の「素数」の記事の最後に、日本での素因数分解のWeb pageということで、
    私のホームページが引用されています。
    その関係で、山村先生よりの取り計らいにより、数学セミナー編集部から私宛てに1部届いた訳です。

    数セミだとかなり読者が多いので、これがきっかけで、また素因数分解人口が増えることを期待します。

  • それにしても、咳が止まらない。これで4週目。
    これまでの人生で経験したことがない程の、絶不調。
'01.06.04
  • 久々の2日連続更新。

    1つは、Collatz 予想のnとmax(n)の計算結果について、 昨日追加したリンク先からの情報の転記。これが今の計算機の能力。

    もう1つはまったくの新ネタ。 あるベースとなる値から最も近い素数
    例えば、1000より大きくて最初に素数となる数は?
    1001は7で割り切れる、1003は17、1007は19、1009でやっと素数となる。
    このように、あるベースとなる値に対し最も近い素数を、500桁以下のいろいろな数について探してみました。 今回素数判定は、UBASICの擬素数判定で base prime を 2, 3, 5, 7, 11, 13, 17, 19 としたものです。 本当は桁数は1000桁ぐらいまで、素数判定は、ちゃんと APRT-CLE でやりたかったのですが、何せ新しい職場のPCが Pentium MMX なので(「平成9年購入」というラベルが貼ってある)。

'01.06.03
  • 読書記録更新。

  • 『リンク集』2件追加。
    今更という感じの超有名ページ、Neil Sloane の "The On-Line Encyclopedia of Integer Sequences" 。
    うちで公表している数値について、掲載してもよいかと、先方から打診があり、 OKの回答を送って、英語ページの方では既にリンクが張ってあったのだが、 今回、日本語ページのリンクの方も更新。 前に何回か言及したことがあったかも知れない。

    もうひとつは、Collatz 予想に関するページ。
    こちらは、Number Theory ML で、うちのページでやっている 「nは Collatz 変換でどのぐらいまで大きくなるか」の計算をやろうとしている人がいて、 その人宛てにメールを送ったところ、逆に、 このページ を教えてもらった。

  • こんなに間を開けるつもりはなかったのですが...
'01.05.10
  • 表紙の言葉更新。
    80000からさぼっていたと思ったら、それよりも前(75000)だったとは。

    知っている人は「コールリッジの Kubla Khan じゃないのか」と思うかも知れません。
    そのとおりです。
    しかし、理由があります。

'01.05.02
  • 素因数分解の頁で新ジャンル "Compositoria +/- 1" を追加。
    "Compositorial" というのは、n以下の合成数の積に対する造語です。
    既に、(nの階乗)±1、(n以下の素数の積)±1は対象としているので、ちょうど、その抜けている部分になります。 Dr. Robert G. Wilson, V より送られてきました。整数論的な意味合いは不明。

  • 『リンク集』2件追加。

    1つは、『円分数の素因数分解』でおなじみ 伊豆さんの Web page
    現在、カナダのワーテルロー大に留学中で、ドメイン名の cacr がなんともうらやましい。

    もう1つは、同じく最近『円分数の素因数分解』にデータを送ってきてくれる 柴田伸吉さんの Web page
    なんと、この方は現在70歳で、この歳でインターネットを始めただけでなく、 自分の頁を作ってしまっただけでも十分すごいですが、素因数分解にも手を染めて、 それがきっかけで、ついに、 自己紹介の英語版の頁 まで作ってしまいました。

    こういうのを見るとさすがに、自分も更新をさぼってられないな、という気がしてくる。

'01.04.23
  • 気がついてみれば、なんと3週間ぶりの更新。
    別に海外出張に行っていた訳ではないが、なんとなく、まとまった文章を書く暇がなかった。
    というよりも、ちゃんと思考がまとまらなかった。

  • 読書記録更新。
    あれからいろいろ読んだが、やはり最近読んだ中では、 『人魚とビスケット』 がお勧めです。
    『表紙の言葉』もかなりカウントが進んでしまったが、まだ更新無し。
'01.04.02
  • 読書記録更新。
    『人魚とビスケット』 はなかなかよかったが、まだコメント無し。

  • アクセス数は3/31時点で81500件ぐらい。
    8万件はかなり超えているが、いい言葉が思い付かないので『表紙の言葉』は少し延期。
    候補はない訳ではないが、最近、仕事で会う人から、「ホームページ見てます」とか言われることが多いので、 少し暖めてから。それにしてもせっかくの40の誕生日だというのに、何か記念になることをした方がよかったか。
'01.03.21
  • 読書記録更新。

  • ついにアクセス数8万件突破。
    例年、3/31を目前にして2万件にわずかに届かなかったが、今年は無事到達。
    この調子だと、来年の3/31よりも前に10万件突破の予定。
    『表紙の言葉』の更新は、まだ無し。
'01.03.12
  • 数学者の密室 4章 x3+y3+z3=nを更新。

    x3+y3+2z3=n について、 1 <= |x| <= |y| <= |z| <= 700000 から、ついに 1,000,000 まで計算完了。 小山謙二氏の結果、

    183 = 41700613 + (-4494438)3 + 2・20905333
    491 = 134766593 + 135849083 + 2(-13531000)3
    931 = (-6942368)3 + (-23115371)3 + 2・185108333

    も含めると、1000以下で未解決は、148, 671, 788 の3個のみ。
    Jean Meyrignac からもらったプログラムを使うと、107までは計算可能。
    108 もできなくはありませんが、とりあえず、この問題の探査は終了とします。

'01.03.05
  • 読書記録更新。

  • 苫米地 PPMPQS.exe の実行時間に関するデータ を公表しました。
    CPU : Pentium III 650MHz, memory 128MB、OS : Window 98 の環境下でシングルで動かして、 81桁から93桁までの合成数を素因数分解するのに要した時間のサンプルです。
    平均値を見ると2次関数っぽくなっていて、単純に見積もるなら100桁ぐらいまでは使えそうですが、 実際は桁数が大きくなるにつれて、

    • ふるいのフェーズにおいては、だんだん集まりが悪くなり、再収集する回数が増える
    • 連立方程式のフェーズでは、行列サイズがでかくなり、計算時間も増加する

    という傾向があり、実際のところは、本当にやってみないとわかりません。
    しかし、このプログラムを使うことにより、

    100桁以下の数は、誰にでも確実に、素因数分解できるようになった

    と云っても、言い過ぎではないでしょう。

'01.02.14
  • 読書記録更新。

  • 円分数の素因数分解、たった1週間でこんなに来るとは。
    かなり更新がしんどい。これで、風邪でもひいたらどうなるんでしょうか。

  • Renaissance の「紙ジャケ」版(オリジナルと同じデザイン(帯も同じ)で、CDはちゃんと、 あの半透明の袋に入っているやつ)を2枚購入。 『碧の幻想』『燃ゆる灰』

    『碧の幻想』は、CDを落として表面を傷つけてしまったので単なる買い直し。
    『燃ゆる灰』は、『港にて』完全バージョンが目当て。

    少し解説すると、オリジナルでは、『港にて』は、ドビュッシーの『沈める寺院』に挟まれた曲だったのが、 その後のリリース、及び、2枚組の "In the Beginning" では、著作権法の改定により、この『沈める寺院』が外された、 短いバージョンとなっていた。それが、今回20数年ぶりの完全復活。
    で、高校2年以来、22年ぶりに聞いた感想は、いい。すごくいい。
    全然蛇足という感じはしなくて、みごとに、調和している。
    詩的にも、漁に出た亭主の帰りを待ち侘びる漁村の女たちの厳しい生活と、100年に1度甦る街という、 沈める寺院のモチーフが、完全にマッチしている。 曲の終わり、再び、『沈める寺院』に重なる Annie Haslam のスキャットは、冨田勲のアレンジで聴いているかのようで、 ほとんど、荘厳な雰囲気さえ漂ってくる。そして、そのまま次の『燃ゆる灰』に導入されていくのを聴いた時、 思わず、現在流通している縮小版をフリスビーにしたくなる程、そのぐらい新旧の落差を感じた。 いくら著作権法とはいえ、これをカットしてしまったのは、 モナリザの両端を切り捨ててしまったナポレオンに匹敵するぐらいの暴挙というか、 まさに芸術の破壊としかいいようがない。今回、本当によく復活してくれた。

'01.02.12
  • 表紙の言葉更新。
    多分、今年もいろいろ書いてくれるに違いない、恩田 陸からの引用。コメントはまだ無し。

  • 円分数の素因数分解 範囲を拡張したところ、さっそく大量更新がありました。
    ECM 1回まわすだけで、かなり大量に得られるので、これからやってみようという方にはおすすめです。
'01.02.07
  • 円分数の素因数分解 phi(126) 系列が完了。鵜飼さんお疲れさまでした。

    それで、phi(36), phi(40) の完了がかなり目前に迫っており、かつ、 phi(n)=42, 44, 46 系列は、なかなか解が得られなくなってきているので、 閉塞感打破のため、テーブルを一気に phi(n)=70 まで拡張しました (森本先生の頁の "table 2" を全部持ってきた)。

    このへんなら、GMP-ECM で B1=130000 ぐらいで1回まわしただけで、かなり解が得られるはずです。
    予定では、今年の中頃には、table 3 を include、年末には、table 4 も include で、 当初の森本プロジェクトの対象数は、全てうちでメンテしようと思っています。
    大量更新データが殺到しないことを祈る。

  • 数学者の密室 4章 x3+y3+z3=nを更新。

    x3+y3+z3=n について、 1 <= |x| <= |y| <= |z| <= 720000 から、ついに 1,000,000 まで計算完了。 このレンジで初めて得られた解は、

    231, 367, 480, 624, 960, 1221, 1230, 1998, 2396, 2622,
    2630, 2973, 3094, 3589, 4034, 4512, 4575, 4835, 5546, 5569,
    5605, 5742, 5870, 6815, 7387, 7644, 7828, 9447, 9714, 9942,

    例えば 480は = 60 * 2^3 なので n=60 に対する解から構成できますが、
    x , y , z が互いに素となる最小の原始解は、

    (-149615)3 + (-1000052)3 + 10011673 = 480

    となる訳です。
    1ヶ月前に「このペースだとあと1ヶ月」と書いたが、ほぼ見積もりどおり。
    x3+y3+z3=n についてはとりあえず打ち止めで、
    あとは、x3+y3+2z3=n を 1,000,000 までに専念する予定。

'01.02.05
'01.01.25
  • Byte"Chaos Manor" は、毎回「今週も忙しかった」で始まり、 以下、だらだらと愚痴だか不平だか自慢だかわからない近況報告のようなものが延々と続く、 なかなか、かったるいコーナーですが(ファンの方、すいません)、よくよく考えてみると、 毎回結構な量のページを一応コンスタントに埋めている訳で(読む価値があるかどうか、 及び面白いかどうかは別問題って、再びファンの方申し訳ありません)、 最近、タイミング的には2週に1回の更新、 内容的には実質的に月一更新となってしまっている自分としては、 ひょっとすると、この姿勢は見習うべきではないか、と、ふと気付いてしまった次第。

    それにしても、真似する訳ではないが、全然時間が無い。
    ページ更新どころか、本を読む時間が無い。

  • と云いつつ、とりあえず読書記録更新。
    毎年、1月は立ち上がりが遅いですが、今年は例年にも増して、冊数が少ない。
    にもかかわらず、読む本よりも買う本の方が多いような状態が続いているが、そんな中で、

    かわぐちかいじ『ジパング』1,2

    を衝動買い。どうせ『沈黙の艦隊』の焼き直しだろう、と敬遠していたが、コンビニで立ち読みして、 認識を改めた。このまま中だるみしないことを祈ります。
    『アギト』も期待できそうだし、やはり時間が無い

'01.01.15
  • 年末・年始と公私の「公」の方がいろいろ忙しく、かつ、メールの返事も溜まりっぱなしで、
    とりあえず、 読書記録のみ更新。
'01.01.05
  • 数学者の密室 4章 x3+y3+z3=nを更新。

    x3+y3+z3=n について、 1 <= |x| <= |y| <= |z| <= 600000 から 720000 に範囲を拡張。
    新たに見つかった解は、

    384 (6 * 4^3) : 470129 , 521807 , -626572
    1411 : -412554 , -540880 , 611315
    1416 (177 * 2^3) : 460831 , 505894 , -610319
    4149 : -418048 , -627755 , 684306
    5325 : 372029 , 636746 , -676540
    5533 : -303390 , -674971 , 694814
    6200 (775 * 2^3) : 346321 , 693248 , -720937
    6478 : -226462 , -644731 , 653913
    7833 : 10444 , 616225 , -616226
    7850 : 486543 , 500788 , -622109
    8358 : 301475 , 640010 , -661573
    8481 : 227653 , 681859 , -690215
    9015 : 210860 , 669287 , -676192
    9466 : -312574 , -682827 , 703997
    9789 : -415819 , -646294 , 699218

    「来年は1000000を目標」と云っていたのに対し、早くもここまで来たか、
    という訳ではなくて、12/27から仕込んでいた結果が、1週間たった今刈り取ることができた、
    という訳です。
    しかし、このペースだと、後1ヶ月ほどやれば、100万に届く計算になる。

'01.01.01
  • 表紙の言葉更新。
    やはり年が明けたということで、それらしい内容にしました。 このところずっと更新が不定期でしたが、今後、5000件を目安に更新していこうと思います。

  • 去年の読書記録に、コメントを追加。
    及び、年間読書数を更新。去年は、9月の読書数の記録を更新しました。

  • という訳で、今年もよろしく。

2000年の更新履歴(7月〜12月) 表紙 2001年の更新履歴(7月〜12月)

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三島 久典