読書の秋でも読みたい本がない戦中……
図書館や本屋には国粋主義の本だけ並ぶ
戦前の自由平和な本はコソコソ回し読み

　　いや、戦中は国策的な本さえも作れなかった
　　紙があっても、製本する糊さえなかったんだ
　　南国のタピオカ芋なんかも糊の材料にしてた
　　それも製本屋家族はパンにして食っちゃった

終戦で軍用の紙が闇市に流れ……
紙が手に入ったから本を出す出版社
娯楽もないし雑誌が出りや良書も悪書もよく売れた
戦後日本の大企業、上位に出版社も並んだもんだ