電子メールのエチケット(Email Courtetsy)
このファイルは、バージニア・シェア著 Netiquette(翻訳版は「ネチケットひつじ書房刊)で
脚注にあがっているファイルEmail Courtetsyを翻訳したものです。(1996年10月8日)
From: RISKS Forum 
Subject: RISKS DIGEST 15.57

RISKS-LIST: RISKS-FORUM Digest  Tuesday 22 February 1994  Volume 15 : Issue 57

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Date: Fri, 18 Feb 1994 07:29:28 -0800
From: Dan Yurman 
Subject: Email Courtesy

Bill Fitler (bfitler@ccmail.com) がRISK 15.56.の中でemailの礼儀についてたずねています。

より多くの人々がインターネットを使うようになるにつれて目だっている困った傾向の一つに、そもそも大学の図書館で調査すべきたぐいの情報を探すため、学生たちが該当テーマのlistservsを手軽な頼みの綱として利用する行為があります。
毎年、BIOSPH-L@UBVM.BITNETという環境問題についてのリストが、本来そこに書かれるべきでない稚拙な文章による質問で溢れます。
たとえば、「環境に害のあるごみは何でしょう。」という類の質問があがります。今日現われた別の質問には、アメリカ、あるいは世界年鑑の統計要覧等を調べればわかるものがありました。

昨年、あえて言ってしまいますが、東部のトップ10のある一流大、大学院生のティーチングアシスタントが、学部学生にレポートのテーマのための情報をインターネットを使って探すように指導した時、 大論争が持ち上がりました。
ティーチングアシスタントは、まず最初に大学の図書館で調べて、次によく考えた質問をインターネットに書き込むよう指導しなかったのです。
BIOSPH-Lのリストは、基礎的な環境科学についての質問で溢れました。
学生が自分で調べるべき基礎的な質問について尋ねられることに反対する、リストの読者たちからの苦情を受け取ったティーチングアシスタントと学生たちは憤激しました。
この根本的な原因は、ティーチングアシスタントも学生たちも、インターネットの向こう側には人々がいるということを全く考えていなかったことにあります。
彼等には、答えを出してくれるはずのコンピュータしか見えなかったのです。

再三、彼等に向かって言われたのは下記のようなことです。
BIOSPH-Lの書き込みは 、皆無償でしているという基本的な礼儀の問題です。
人に時間をとらせて、自分の質問に答えてもらいたいと思うのであれば、まず自分で体を使って調査をして見て、さらに情報が必要な問題にしぼりこんでおくべきなのです。
さもなければ、本当の必要性に答えるために、その場所でこそ使えたはずの無償のボランティア資源を、あなたが吸い取ってしまうことになるのです。

どうしてもコンピュータを使って調査をしたいのであれば、有料オンラインサービスを使えば、そうしたサービスは喜んで必要な情報を提供してくれるという忠告を、ティーチングアシスタントも学生たちも、快く受け入れようとしませんでした。

Dan Yurman dyurman@igc.apc.org  Idaho Falls, ID 43N112W -7 GMT

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End of RISKS-FORUM Digest 15.57
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翻訳:小原信利
お気付きの点等あれば、kohara@tokyo.email.ne.jpまで御寄せください。
http://www.asahi-net.or.jp/~IR4N-KHR/
この文章は、http://www.asahi-net.or.jp/~IR4N-KHR/courtesy.htmlにあります。
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