□BOOK:イタロ・カルヴィーノ『宿命の交わる城』
語り手は無言だ。語り手が並べるタロットカード(と表情や身振り)から、聞き手は物語を読み取り、読者はそれを読む。カードは、格子状に並べられ、次第に配置が固まっていき、パズルのように物語が交錯していく。
各篇の後半に、配置されたカードが掲載されている。初めて見る者には無意味なカードの羅列だが、物語を読んだ者にとって、そのカード配列は、物語の設計図、回想装置となっている。言葉ではなくてカードの配列で物語を読む。この体験を味わうだけでも読む価値あり。
大塚英志『キャラクター小説の作り方』で提案されていたカードを並べ替えてプロットを作る方法のアレンジ版という読み方もできるかも。
□LINK:NHK語学番組のマドンナたち2001〜2004年度語学番組マドンナ出演表つき。
阿刀田高の直木賞選評(「オール讀物」2004年3月号)を読んで、あれ?と思う。
姫野カオルコさんの作品にも触手が動いた。
という文章があったからだ。
いや、私のニューロン発火部位が偏ってるせいかもしれないが、阿刀田先生の体からウネウネと何本もの触手が伸びて、姫野さんを襲ってる!って触手エロアニメのようなシーンを思い浮かべてしまった。
興味や関心をもつという意味で使うのなら、「食指が動く」だろう。
自分のものにしようとして近づくという意味で使うのなら、「触手を伸ばす」だ。
ちなみに、「三省堂現代国語辞典」には、「食指が動く」はあるが、「触手が動く」はない。
「広辞苑」第四版には、「触手が動く」がある。意味は、野心を持ち、何かに働きかけようとする気持ちが起こる。とある。もしかしたら、阿刀田先生は、野心家なのかもしれない。
ただ「広辞苑」第三版には載ってなかったそうで、最近許容されてきた使い方なのだろうか。
ATOK13では「触手が動く」と書くと《「食指が動く/触手を伸ばす」の誤用》 と警告されるそうだ。
□BOOK:『文学賞メッタ斬り!』の宣伝用フラッシュが音楽と同期しなくて何故の嵐だったのですが、『ポエ山先生のFlash MX2004アニメ作成入門』を読んで、解決。サウンドのプロパティで、同期をストリームにするだけ、たったそれだけでした。あれこれやってた時間たちよ(涙)。ありがとうポエ山先生!
□QUOTE:この野太鼓、教養は豊かなんですが、どうも話がまずいのが欠点でして、どの客にも好かれるというわけにはまいりません。
映画版『翔んだカップル』(デートの後、ひとり歩きながらつぶやく)
□LINK:GARAGEオープン。記事。“ライフエンタテインメント”な商品のショップ。
渡辺浩弐の日々是コージ中の記述に、俺登場。ゲーム作家の米光さんを見つけては『ぷよぷよ』の発明対価は200億円くらいあるはずだから告訴しましょうと絡んだり。いやでも、コンパイルつぶれちゃったから、って返事したら、次々と、対策案が出てきて、渡辺さんの頭の回転の速さに感嘆したのでした。常に思考実験してるんだろうなー。
□BOOK:『マリア様がみてる チャオソレッラ!』2004/03/31
□BOOK:コミック版『マリア様がみてる』
□BOOK:『マリア様がみてる(1) コレクターズエディション』2004/05/13
□BOOK:『Beep(ビープ) 復刻版―特別付録 音楽CD2枚組』
□BOOK:バリー・ユアグロー著・柴田元幸訳『憑かれた旅人』2004/03/30:Amazonにて柴田元幸 x バリー・ユアグロー往復書簡
□昨日呑みだったので行く予定じゃなかったけど早起きできたので「ゲームマーケット2004」へ。
「インディアンポーカー」+「ブラフ」といった感じの「コヨーテ」が面白かった。自分だけが見えないように、頭に鉢巻をしてカードをはさんでいるってプレイヤーの姿もバカバカしくていい。
「The Big Cheese」は、ネズミ会社で社長になって大きなチーズを手に入れるゲーム。セリをして得たカードでダイスを振って30点を獲得するのが勝利条件。
「ポータブルカタン」が展示してあって、そのチマチマ感と作りの良さに、あぁこれは購入決定(1280円と安いし)。4月16日発売予定だそうです
「ハイパーロボット」の再販版「Ricochet Robots」を購入。プレイ人数が、2人〜無限大というのがいい。というか、いつでも参加できて、いつでも抜けれて、外野でも参戦可能、1ラウンドは数分で終了。ちょっと休憩ゲームに最適(脳みそ酷使するけどね)。
基本は、パズル早解き競争なんだけど、それをちゃんとゲームとして成り立たせている細部の工夫が良い。
でも気分転換と思ってやると、きちきち頭使うので、頭の螺子がぴょんぴょん外れちゃいそうです。
□BOOK:コージィ城倉『おれはキャプテン1』『おれはキャプテン2』 わ、これは面白い。万年補欠のオタク少年(しかも、本人からして、スポーツジャーナリスト志望なので現場を知っておくために野球部にいるだけ)が、キャプテンになってしまって……という、ちばあきおの大傑作野球漫画『キャプテン』の現代的アレンジで始まるんだけど、特に2巻、試合が始まって、オタク的特性を生かしてメキメキ活躍しはじめるあたりで独自色が出てくる。
根性ないわけじゃないけど、熱血じゃなくて、正義漢じゃないし、素直じゃないし、ちょっとずるいし、ひとりよがりな所もあるという主人公の性格のねじれ方は新鮮。ちばあきお『キャプテン』と共にオススメ。
□BOOK:ながいけん『チャッピーと愉快な下僕ども 大増補版』おっと懐かしい。
□BOOK:萩尾望都『バルバラ異界 2』
□BOOK:『歴史をかえた誤訳―原爆投下を招いた誤訳とは!』
□押井守『注文の多い傭兵たち』は、下の0322で紹介しましたが、エキサイトブックスのニュースにも書いた。いや、他のイノセンス本に比べて地味だし。
巻末インタビューは、「イノセンス」がほぼ完成って時にプロダクションI.G.にて。「イノセンス」はまだ観れない状況だったのが残念。押井さんはゲームに関して、自分の妄想を託す世界があればいい、適度に。システムだけがあればいい、表現はいらない。って断言しちゃう人。清々しいほどのシステム原理主義者っぷりが、話を聞いていて気持ちよかった。
『アヴァロン』の話題も出て、押井さんの作品を生み出す原動力が感じられたり。
□ポジションペーパーという言葉を見かけるようになった。我流解釈では、ミーティングの時に参加者全員が、この会議での自分の目的、考えをA4一枚にまとめて全員に配布。会議の最初に、それぞれがそのペーパーに基づいて会議における自分の立場を表明する。こうすることによって、ぼけーっと会議に参加する人がいなくなるのは良いかも。
□GOODS:デジタルプレーヤー+ボイスレコーダー+FMチューナー+USBメモリということで、『NMP-612T/256』あたりを検討していたのだが、USBメモリは、別のほうがいいかと思い直し、ひとまず『BUFFALO RUF-C64MZ USB対応 フラッシュメモリ「Clip Drive」』あたりを検討中。¥2,880と安いし。
□昨日は野田秀樹の「透明人間の蒸気」を観に行ったのでした。13年前の初演を見たときは、初めての野田芝居ということもあり、何が何だか判らないのに感激して泣いているという強烈な経験をした作品。今回、他の野田芝居経験を経て再度観たことによって、あぁと初めて判ることも多かったけど、50メートルもあろうかという舞台奥から全力疾走してくる阿部さんの姿や、大勢がすり足で移動して響き渡る音や、そういった“判る”とはもっと違う所で感動していることの凄さ。打ちのめされます。
□ルール:クイズ!スパイ2/7 わ、素晴らしいルールだ。
“プレイヤー”7人の中に、2人の“スパイ”が潜んでいます。
もちろんプレイヤーは誰がスパイなのかは知りません。
プレイヤー(スパイ2人を含む)たちは、クイズに挑戦します。
出題されたクイズに対し、全員の話し合いでひとつの答えを導きだします。
もしその答えが間違っていたら、デリーター(消去者)と呼ばれる親は、誰か一人を指名 し、デリート(消去)出来ます。
正解していれば、そのまま次の問題が出題され、デリーターも隣の人に移動します。
ちなみに、スパイは事前にクイズの答えを全て知っています。
スパイはスパイだということをバレずに、不正解を導き出し、プレイヤーをデリートして いけるのか?
プレイヤーは、スパイを見つけ出し、二人ともデリート出来るのか?
(ネタ元:今夜が峠日記「そば八斬り」)
□BOOK:『極限推理コロシアム』2004/04/06
□BOOK:『スーパードルフィーバイブル』2004/04/30
□GAME:『塊魂』のゲーム挿入歌には、水森亜土ちゃんが歌う『真っ赤なバラとジントニック』というジャズあるらしい。
□DVD:『ファミ通DVDビデオ』
□DVD:『ファミコン 20TH アニバーサリーゲームミュー ジックDVD 』
□Amazonで何か買うだけで宣伝できる方法!2回目のリンク先は、debris asterisk。超感覚ノベルゲーム『SARABAPASS』を作っている制作集団 debrisのサイトです。体験版もあります。映像音楽テキスト思考、『一つの』ノベルってキャッチが素敵。
□昨日は、スクウェア・エニックスの謝恩会へ。凄い漫画家さんがたくさんいるが、作品と顔が結びつかず、あとから、あ、あの人が!なんてことが多発。まぁファン丸出し行動にならなくて、それはそれで良かったか。
今月の「Gファンタジー」の連載「妄想読書王」のテーマ本は、『ゆらふるべ』。ルビ+漢字のかっこいいキーワードが出てくる小説ってことで、『ニューロマンサー』『されど罪人は竜と踊る』「トーチカ」(『笑うな』収録)の3冊を紹介。『ゆらふるべ』原作の河村塔さんが『バロック』ファンということで恐縮したり嬉しかったり。いや、『ゆらふるべ』を読んで、おおきっと似た系のものが好きな人にちがいないと思っていたので、なおさら。
□BOOK:野口悠紀雄『「超」英語法』
エキサイトブックス、米光担当回綿矢りさ『蹴りたい背中』徹底解剖がアップされました。
『説教ポエマー』って予告してましたが、急遽変更。タイムリーさを優先して、綿矢りさ『蹴りたい背中』の特集です。りさたんハァハァとか綿矢りさ自身についての記事はネット上にたくさんあるので、今回の特集では作品である『蹴りたい背中』を中心にしました。
■『蹴りたい背中』をめぐる基礎データ
ストーリー、キャラ紹介、台詞などの基礎データ。
■『蹴りたい背中』をめぐる芥川賞選評
一癖も二癖もある選考委員なので選評もやっぱりすげぇ面白いです。
■『蹴りたい背中』をめぐるおじいちゃん
早坂茂三さん(73)の『蹴りたい背中』感想が、「天皇のために死ね」、「鬼畜米英を撃滅せよ」の毎日ってノリで凄いですよ!
■『蹴りたい背中』をめぐる『文学賞メッタ斬り』
『文学賞メッタ斬り』から『蹴りたい背中』について語っている部分を! 受賞前の対談なので、今読むとさらに面白いです。
■『蹴りたい背中』をめぐる……
綿矢りさ本人の発言を引用しながら、あれこれ。縦軸が年齢、横軸が評の『蹴りたい背中』発言マップつき。
と、『蹴りたい背中』をめぐる発言集って感じになってます。本当は、『蹴りたい背中』の展開を図表にしようと考えてたんだけど、発言集を書いてるとすでに6ページになってしまったので、長くなりすぎるので取り止め。
機会があれば、なんらかの形でやってみたいですなー。
□CD:尾崎豊トリビュート『BLUE ~A TRIBUTE TO YUTAKA OZAKI』、CDショップで試聴してて、宇多田ヒカルの『I LOVE YOU』で泣く。今まで宇多田さんの歌は上手いなーいいなーとは思ってたけど、さんざん街やらいろんなところで流れるので買って自宅で聞く必要もないなーという中途半端なファンだったのですが、この『I LOVE YOU』は素晴らしい。決して上手く歌ってなくて、しぼり出すように歌ってて、声が震えてて、声が泣いてて、泣けます。これが街で流れちゃうと、日本人の涙量が増加。ちょっとセンチな気分で歩いていただけなのに、おいおいと声を放って泣き出す人続出ですから、駅前でハンカチ売れば、一儲けできますよ>起業家の皆さん。
曲の雰囲気まで変えてるCocco、175Rもすばらしい。岡村靖幸の『太陽の破片』は、尾崎豊の曲でありながら岡村靖幸の曲でもあるという離れ業、っつか原曲知らなければ岡村靖幸の新曲だと思ったかも。
□GAME:『SEGA AGES 2500 シリーズ Vol.11 北斗の拳』神谷明氏の声、フルポリゴン&モーションキャプチャー化と大アレンジ。マークV版とのカップリング! よろしいッ。2004/03/25
□BOOK:『ザ・ドリフターズ 結成40周年記念盤 8時だヨ ! 全 員集合 DVD-BOX』¥7,840
□BOOK:柳父章『翻訳語成立事情』
□BOOK:押井守『注文の多い傭兵たち』1995年に出た本。ブックデザイン(担当はマッハ五五号)が可愛くなり、増補改訂版として再販。押井守が、ハマったゲームを元ネタにして、オシイマ(ドラクエでオシイマモルと入力しようとしたら4文字までだったので出来たキャラの名前)を主人公にして語られる「リプレイ編」と、オリジナルゲームの企画書「企画編」。機動警察パトレイバーの幻のゲーム企画書つき。
あと、押井守インタビュー『傭兵たちの黄昏』がついています。聞き手は、米光一成。RPGにハマりまくっていた頃の話や、『アヴァロン』の話、『サンサーラ・ナーガ』の制作時の話、作ってみたいゲームの話など、いろいろ聞いております。
昔はゲーム好きだったなぁとか、昔からゲーム好きだよという人、特にウィズとかウルティマとかあのあたりが好きな人にオススメ。特に「リプレイ編」は、押井節で、ゲームシステム原理主義者の主張を繰り出していて、システム原理主義の人はスッキリすること請け合い。
しかし『イノセンス』で押井守関連本、何冊出るんだっちゅーぐらい出まくりですな。
□BOOK:『未来少年コナン 愛蔵版』2004/04/01。
□BOOK:コニー・ウィリス『犬は勘定に入れません…あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎』2004/04/17。
□BOOK:『バカの壁』に続く養老孟司の新潮新 書第二弾は、『死の壁』2004/04/16。
『文学賞メッタ斬り!』のリンク集(Wiki)、おおこれは便利。
宣伝サイトのフラッシュ、飯奢りにつられて作ったはいいが、曲とタイミングが合ってないのが気になって作りなおす。が、Flash上ではタイミング合うのにパブリッシュしてブラウザで見るとタイミングがずれてくる。何故だか判らない。くぅっ(一旦あきらめる)。
などということをついやってしまったので某所用の『蹴りたい背中』に関する原稿がまだ、完成せず、あぁ、今日は徹夜です。
□BOOK:『英語を食べる不思議な生き物Marsh』、公式サイトにバグフィクスデータがアップされて正常に動くようになる(サポート丁寧でした)。
本についている英語学習ソフトでプレイしたものの中では、最高に凝りに凝った作り。マーシュという不思議な生き物に、プレゼントしたり、くすぐったり、英語の文章を食べさせたりしていく。マーシュは記憶を失っていて、いろいろやっていくと徐々に記憶を取り戻していくらしい。
文章はブロック毎の選択で構成。そうとう数のメッセージが組み立てられる。マーシュくんのリアクションも豊富。Please show me your dance.ってお願いすると踊ってくれたりするし、ミニゲームも幾つかある様子(その度にちょい待たされるのは要改善)。
短期決戦の英語学習ソフトじゃなくて、のんびり遊んでじっくり英語に親しむにはいいかも、マーシュ君もかわいいし。
□CD:電気グルーヴ『SINGLES and STRIKES』新曲「弾けないギターを弾くんだぜ」、新録音「カフェ・ド・鬼」(ほとんど新曲なノリ。アニメエンディング風ミュージッククリップも素晴らしい)。2004/03/24
□CD:石野卓球『TITLE#1』2004/03/24
□BOOK:『文学賞メッタ斬り!』の公式サイト用に宣伝フラッシュを(豪華飯を奢ってくれるというので)作る。本文の引用と本の表紙で構成。
エキサイトブックスでは、大森望・豊崎由美が答えるフォーラムがスタート。
『文学賞メッタ斬り!』読了。ぎっしりと濃い。これ、もう3人ぐらい加えてテレビ番組(衛星放送とか)でやってほしいなー。
読みにくい著者名にルビがふってあったりするのも良。
□GAME:2000円シリーズのゲームソフトで『THE 大美人』などというゲームが出るとか。公式サイトのゲーム画面を見ると、『巨人のドシン』美人版って感じ(いやゲーム的には全然違うと思うけど)。というかドシンのゲームデザイナー和敏さんは、心の奥底ではこれが作りたかったけど理性やら知性やら美意識の高さのために『巨人のドシン』という高さまで洗練させたのだと妄想(どうなんでしょうか>和敏さん)。
まぁ、常に、心の奥底のまんま造ればいいってもんじゃないけど、何だかそれが、ぶっちゃけたパワーに感じられることもある。
□BOOK:恩田陸『禁じられた楽園』2004/04/2
□CD:NORTHERN BRIGHT『HAPPINESS』岡村靖幸 remix
□CD:『太陽にほえろ』怒りのテーマ(新一の橋MIX)岡村靖幸
□CD:『ELECTROKKETS』ケンイシイ、岡村靖幸他がシーナ&ロケッツをリミックス
枡野浩一さん、アライ、週刊読書人宮野さん、米光で、『フリドニア』を観劇&呑み。
週刊読書人の今週号は、大塚英志の『サブカルチャー文学論』『「おたく」の精神史』ネタで、大塚さんの写真が載ってるんだけど、凄い顔写真で、古谷実マンガのキャラにそっくり。わざと似せてるのかと思うほど。『松尾スズキ少女歌劇団』についての枡野浩一さんの原稿、『松尾スズキ少女歌劇団』に出てた千木良悠子さんの原稿も載ってます。
□BOOK:綿矢りさ『インストール』を読む。女子高生が小学生の押入れで有料Hチャットのアルバイトをするという設定で、書いているのが女子高生ってだけで、もう勝ちでしょー。『蹴りたい背中』ほど繊細じゃないし、文章もストレートすぎるけど、へんに上手くなってないところが、逆に面白い。
読むなら、『蹴りたい背中』→『インストール』の順のほうがいいかも。
はてなアンテナの捕捉が変で、「こどものもうそう」更新してないのに更新しているように認識されてる模様。掲示板chibimosoあたりが誤認されてるのだろうか。「掲示板」という言葉がある行は無視に設定してみたけど、どうだろ。
Amazonで何か買うだけで宣伝できる方法!、初の申し込みがあり喜。上部にリンクしています。
しかも、「衛星軌道精霊伝 魔法少女サカナ」というゲームを作っている面白そうなサイトで喜。体験版もダウンロードできるので遊んでみよーと思います。
イーストプレスの人たちと呑む。『九龍城探訪 魔窟で暮らす人々 -City of Darkness-』にいかに感動したかを伝える。
あと、地下沢中也の傑作漫画、「預言者ピッピ」のシリーズの単行本をはやく出してと攻めまくり。暑くなる頃には、連載時より凄くなって出る予定だそうです。
その後、しりあがり寿さんたちと偶然会って、呑む。墓を買うぐらいなら、みんなで墓代を集めて大きな前方後円墳を作るほうがいいんじゃないか、ということで、みんなで前方後円墳を作るという約束をしました。しりあがりさんと一緒の前方後円墳に埋められるのは楽しそうです。
□BOOK:『文学賞メッタ斬り!』、本日(18日)発売です。
『蹴りたい背中』100万部突破だとか。芥川賞がミリオン突破は『限りなく透明に近いブルー』以来。
□SOFT:『StarSuite 7 パーソナルパック』 Microsoft Office互換+図形描画、データベース、Web パブリッシングの統合ソフト。PDF、FLASH書き出しOK、¥1,980と安いので検討中。ガイドブック付きもあり。で、ガイドブックをショップで見てみたが、入門編という感じだったので、ガイドブックはいらないかなーと思った。
□BOOK:『興行師たちの映画史 エクスプロイテーション・フィルム全史』柳下毅一郎インタビュー
□CD:『歌う理由』:イズミカワソラさんは、ポップで元気な歌を歌う人で好きだったけど最近どうしているんだろうと思ったら、柳美里さん作詞で全く違った世界観の楽曲を作っていて驚き。歌ってる奥田美和子さんと柳美里さんは、TBS系ドラマ『ヤンキー母校に帰る』の主題歌『青空の果て』でも組んでたそうだけど、知らなかったな。
□BOOK:『英語を食べる不思議な生き物Marsh』 記憶を失って英語しか理解できない不思議な生き物マーシュと英語でコミュニケートしていくソフトつきの英語本。本を立ち読みしているとソフトの作りが、この手のいわゆる英語教育系ソフトにしては面白そうな仕組みになっているので購入。帰ってサイト見たら、『銀河英雄伝説』などのシミュレーションゲームで有名なマイクロビジョン作成だと判った。
ところが、何故か画面がちゃんと表示されない。15日サポートへメールを出す。楽しそうなのに。(丁寧な返事来たけど、グラフィック・ドライバーがDirectX8.1に対応していないためじゃないかという内容。うみゅー。→その後サポートからメールが届く。ゲーム画面が崩れる症状は特定のパソコンを使用している場合に起こる現象だったとのこと。公式サイトにアップされたデータで回復)
□BOOK:『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 ハリー・ポッターシリーズ第五巻集』予約開始らしいですよ。
□BOOK:『小森未来写真集』 空飛ぶヌード! 空を飛びたい(少年の純な気持ち)+おヌード(少年のもやもやな気持ち)の最強タッグ、さすが新体操選手。
□SOFT:『StarSuite 7 パーソナルパック』 Microsoft Office互換+図形描画、データベース、Web パブリッシングの統合ソフト。PDF、FLASH書き出しOKだし、¥1,980だし、買ってみるか。検討中。ガイドブック付きもあり。
□SOFT:『いきなりPDF』
□LINK:Yahoo! で宅配送料検索
□LINK:シソーラス(類語)検索
□LINK:Onelook Dictionary Search
□LINK:生きた訳語・活用・用例の辞典
2004/0315/MONAmazonを小額決算に使う
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Amazonで何か買うだけで宣伝できる!ってのをはじめてみました。
希望のテキストで、希望のサイトへリンクします。リンクテキストは、このページの上部の目立つ所へ配置します。
このサイトからAmazonへ飛んで1800円分購入すると、アフェリエイトで3.0%の54円(もしくは5.0%)が、ぼくの所に入ってくる。これを小額決算の代わりにできないのか、という試みです。
あなたは、欲しいものを買うだけで、宣伝することができるというシステムなわけです。
まぁ、なんか気軽に使ってみてください。
自分のサイトの宣伝とか、アンケートや企画をやるから宣伝したいとか、友達がBLOGはじめるので「おめでとう宣伝」とか、本を出すから宣伝ページにリンクとかその本のAmazonページにリンクしようとか。
基本的に、Amazonを小額決算に使ってみようという試みなので、こうしてほしい等、要望あれば柔軟に対応します。
詳しくは、「Amazonで何か買ってアクセスアップ!」ページで。
□BOOK:ベンジャミン・フルフォード『泥棒国家の完成』
□BOOK:恩田陸『黄昏の百合の骨』
□BOOK:おおひなたごう『フェイスガード虜』
□DVD:コーネリアス『Five Point One』ツアーで使われたプロジェクション映像はシンプルなアイデアを音とシンクロさせていて気持ちよさそうだった。
□DVD:『The BEST of RESFEST 2』3が出るらしい。
死後、尾崎豊に関する商品はどうも買う気になれなかった(生前はファンで、ライブにも行ってた)のだが、今回出るトリビュートは買ってしまうかも。
『BLUE ~A TRIBUTE TO YUTAKA OZAKI』は、参加アーティストが、岡村靖幸、橘いずみ、Cocco、Mr.Children、宇多田ヒカルですよ。さらに、175R、大森洋平、斎藤和義、竹内めぐみ、槙原敬之、山口晶。
豪華っっーか岡村靖幸の『太陽の破片』と宇多田ヒカル『I LOVE YOU』だけで買いです個人的には。公式サイトの須藤晃プロデューサーの解説によれば、岡村靖幸の『太陽の破片』は原曲の影をとどめないくらい大胆なアレンジを施してくれているんですけど聴いた瞬間、涙が出そうなくらいの戦慄を覚えましただそうです!
Crouching Boysってのも参加していて、それが尾崎豊の息子と須藤晃プロデューサーの息子のユニット(親の七光り+七光りユニットで合わせてピカピカ十四光ですよ)だというのが普通の感覚だと許しがたい気もするのだけど、それももうどうでもいいやと思うのは、時間がたったので尾崎への思い入れも薄れてしまったためか(Crouching Boysの二人にはそういうイヤミに負けずにがんばってくださいとフォローも入れておきます)。
もう1枚の『GREEN ~A TRIBUTE TO YUTAKA OZAKI』はメジャーアーティストじゃないけど、こちらのほうも公式サイトの解説を読んでるとちょっと聴きたくなってきます。2004/03/24発売。
エキサイトブックスのニュースな本棚で『説教ポエマー特集』をやるので、相田みつをの『日めくり』等が飾ってある風景の写真が欲しいのです。居酒屋や町のトンカツ屋、実家、おじさん家など、相田みつを等の人生応援句(数行で、複雑で曖昧な人生について断言し、舌端火を吐くタイプのポエム)が飾ってる写真を送ってください!
デジカメ、携帯電話のデジカメなどで撮った写真(飾ってある風景)をih9k-ynmt@asahi-net.or.jpまで送ってください。飾ってある場所や状況なども書いてあると嬉しいです。
相田みつをじゃなくても、数行で説教しているタイプのものならOKです。
ニュースな本棚「説教ポエマー特集」で使わせてもらう予定です。よろしくです。
説教ポエマーについては、この下の2004/0217の記述を参照してください。
□BOOK:グ・スーヨン『ハードロマンチッカー』が文庫化。単行本時にあった内田有紀による帯の文章「次回作に期待」がなくなってるのが残念。
□GOODS:MP3プレイヤー、ボイスレコーディング、パソコンの外部記憶装置、FMチューナーで、安い。ということで、『iRiver iFP-180T』『iRiver iFP-190TC』『iRiver iFP-195TC』購入を検討中だったが、『NMP-612T/256』の存在を教えてもらい、また悩む。¥27,800(¥6,000分還元なので実質2万円ちょっと)で、機能充実。うむー。
□辛酸なめ子さん、アライ、米光で、「松尾スズキ展」&「松尾スズキ少女歌劇団」限定公演へ。
「松尾スズキ少女歌劇団」主演は、ソニンちゃんでした。シークレットだったので、びっくり。松尾スズキ自伝的新作でソニンが松尾スズキ役でありながら少女でありキュートでした。
「松尾スズキ展」は充実しまくり。彼女にプレゼントした手作りグッズまで展示されてました、どうやって取り返したのか想像して楽しみました。
終了後、枡野浩一さん、アライ、米光で食事。説教ポエマー特集楽しみにしてますよーと言われ恐縮。『僕はサルです』の門木三郎の存在を教えてもらいました。
漫☆画太郎の説教ポエマー本『わらってごらん』を購入。
□LINK:怪談専門誌『幽』始動! 6月創刊だそうです。
□LINK:京極夏彦インタビューです。
□LINK:早大近くのカレー屋に「綿矢カレー」が登場!(Excite Bit)
□LINK:噂の真相休刊号、芥川賞を20歳で受賞して話題を呼ぶ金原ひとみの知られざる“家庭の事情”ってネタあり。本人がウリにしてるようなことだからなー。政宗九の日常系日記によると舞城王太郎の顔写真が出ているらしいけど、高校時代の恐らくは卒業アルバムのひとコマみたいなやつらしいからなー。
□次のエキサイトブックスのニュースな本棚は、『説教ポエマー』特集で行く予定なので、相田みつをのトイレ用日めくり『ひとりしずか』を掛けてみたよ。トイレは大事な修行をする道場なんだよ、がんばるよ俺ッ、じょろじょろじょろー。
ニュースな本棚、Beltorchiccaさん担当の「おかねはだいじだよ〜♪」がアップされてます。
□LINK:出版業界人に聞く! 文学賞アンケート 『文学賞メッタ斬り!』
□LINK:『言いまつがい』装丁伝説! あのへんな本をつくった人たち。 祖父江慎×しりあがり寿×糸井重里の対談が面白い。『言いまつがい』の装丁は本当に凄いです。間違えだらけで、装丁だけで5回は笑ったり、うなったりできます。
祖父江さんは『グラフィック・デザイナーの仕事』も絶品で、以前に書いた感想→祖父江慎レクチャーが絶品。ブックデザインに関して語られているのだけど、すべての現場に共通する方法論だと思う。“その内容のステキなところを味わって、そこにウットリするんです”“違和感はエネルギーであって生命力でもあるんで、 愛につながりやすいんです”等、独特の表現にも説得力があって面白い(こうやって抜き出しちゃうともうひとつ伝わりにくいけど、通して読むと説得力あるんだよ、これが)。架空のスタッフを想像する方法や、優等生のアイデアと劣等性のアイデアを出す方法などは、自分も同じようなことをやっているので、うんうんうんうんと思いながら読んだ。
□QUOTE:「君たちシビリアンには、ソルジャーの気持ちなんて判らないんだよッ!」(『テラ戦士 ΨBOY』 菊池桃子主演の超能力SFファンタジー:『菊池桃子 プレミアム・コレクション LEGEND』のDISC2に収録されています)
□LINK:ディズニー、「ナルニア」実写映画化「ナルニア国ものがたり」の第1作『ライオンと魔女』を実写で映画化
□BOOK:上橋菜穂子『闇の守り人』 NHK「わかる国語だいすきな20冊」(公式)で、大竹しのぶが朗読、ねじめ正一が解説。
□GOODS:『iRiver iFP-380T』MP3プレイヤー、ボイスレコーディング、パソコンの外部記憶装置。
『iRiver iHP-120』プラスFMチューナー。
『iRiver iFP-180T』で、安い。ということで、『iRiver iFP-180T』『iRiver iFP-190TC』『iRiver iFP-195TC』購入を検討中。
Lv99.com『密室殺人Tシャツ』『フロイドTシャツ』予備販売開始。3月16日に一旦締め切ります。よろしく。
よく間違えている人がいるが、綿谷りさじゃなくて、綿矢りさですよ、っつか下の記述で俺が間違えてたんだけど修正しました。でも、綿谷りさで検索してくる人たくさんいます。お互い間違えた同士で仲良くしてやってください。
□PET SHOP BOYS『Flamboyant』のミュージッククリップが面白い。「欽ちゃんの仮装大賞」で勝利せよ!と上司に命じられ奮闘するサラリーマンのドラマ。随所に仮装大賞優秀作とデタラメな日本語が挿入されます。PET SHOP BOYS公式サイトのFlamboyantで視聴可。(ネタ元:MUSIC-VIDEODROME)
日本カルチャーを扱ったミュージッククリップでは、THE ORBの『FROM A DISTANCE』も驚愕。漫画『ドラえもん』だらけのミュージッククリップ! てんとう虫コミックが次々と印刷される映像に挟まれて、登場するドラえもん世界のキャラの膨大さに感動してしまいます。監督は宇川直宏。一部だけv2records JapanのTHE ORBページで視聴可。
□スーパードルフィー公式サイトに載っている『マリア様がみてる』の福沢祐巳ちゃん人形と、小笠原祥子さま人形。
『スーパードルフィーパーフェクトカタログ』にも載ってるよ。
スーパードルフィーについては、2004/0308/MONで書いています。
□BOOK:ずいぶん前からライブでやるRPGの企画をぼんやりと考えているので、紺野あきちか『フィニィ128のひみつ』を読んでみた。ライブRPGを扱っているって聞いたので。
が、作品の中心となるノンヴァーチャル・ライブRPGの詳しいルールはちゃんと描かれない。ゲームの世界観は凝っているという設定のようなのだが、ゲーム的には、次はあっち行け次はこれを探せといったおつかいゲーだったり、戦闘がジャンケンだったりで、つまらなさそうであるうえに、どうやってプレイヤーたちの行動を律しているのか不明。というよりあれだけの規模のモノをどうやって維持しているのかも不明。そういう所を楽しむ小説ではなかったようです。祖父が残した謎の言葉って出だしは面白い。
orkut日記は5まで更新。
■LINK:週刊エキサイト「ゲームブック」が復活の兆し!? エキサイトブックスでやろうと思ってたネタなのに先越されちゃったよー。現在遊べるゲームブックはたった6冊だけって記述は不正確。まだまだある。 『1000人のボーイフレンド』って、女性向けゲームブック(ゲームブック版アリーmyラブみたいな話)が今年出てたりするし。
『1000人のボーイフレンド』は、ためしにちょいとやったら、ルームメイトと暗くウィジャ版(西洋版こっくりさん)を遊ぶバッドエンドになりました。
■都市伝説:ここ数日、こどもその都市伝説ページから飛んでくる人が多かった。「大型店で子どもが乱暴された…」タイプの都市伝説がまた拡大伝播しているらしいので、そのせいだろうか。
ニュースによると今年1月中旬、ある地区の防犯 懇談会の席で、問題のトイレについての改善要望を署員が受けた際、出席者から「あのトイレから女の子が血を流し泣きながら出てきたと聞いたことがある」との発言があったことが再流布のきっかけらしい。
この都市伝説、たいしたストーリーや設定がない。大型ショッピングセンターのトイレで幼女が乱暴されたという内容で、流布する場所やタイミングで、ディティールが変わっているだけだ。犯人は、30代のオヤジだったが、最近では中学生男子タイプも多いらしい。
大型ショッピングセンターのトイレという場所が、絶妙な印象を残すのがポイントなのだろうか。
市民からは市教委に「事件を隠しているのか」との声まで寄せられてるとか。
茫漠とした恐怖だけをキーに流布する都市伝説は、ちょっとイヤな感じもする。
山形浩生「おたく立国」ってマジ?では、アニメやゲームは現状のままで強い。だったらその現状をヘタに変えないほうがいいでしょなどのいくつかの視点から、アニメやゲーム支援の法案はやめたほうがいいと述べている。
ぼくはゲーム制作をしている人間だけど、このテキストに書かれてることは実感と一致している。
思い出すのは、某地域のIT支援のこと。その地域ではIT関連の会社の税金が異様に安いために、CGも安くお願いできるという情報を得た。それで、その地域にあるCG会社のCGを見た。んだが、クオリティが低くて、あららーってレベル。学生が作った特撮戦隊モノの安いエフェクトみたいなものを作品として見せられた。まだ学生が瑞々しい感性で作ったのならいいんだが、そうじゃないので瑞々しさまでないんである。結局、頼まなかった。けど、安いから依頼はたくさんあるそうだ。
金銭的な支援をすれば、安い早いダメーなものを大量生産するだけの会社が生き延びていけるだけになるんじゃないか。
そもそも、政府が考える「おたく立国」になるための作品を作り出した人は、アニメもゲームも勃興期の人たちだ。宮崎駿も、堀井雄二も、アニメやゲームがまだあまり認知されていない頃からがんばっていた。先頭グループの中を走っていた人たちだ。
ぼくたちの世代はその次のグループあたりだと思うけど、新しいことをやろうという興奮、自分たちが切り開いていくという興奮、ジャンクだと軽視されているけどそれを超えていこうという意志が生む興奮、そういった興奮は、制作の大きな機動力になっていた。
コンパイルというゲーム会社にいたんだけど、2ヶ月給料が遅延することがあった。それでも(幾人かは辞めたが)ぼくたちは残って、ゲームを作っていた。学生時代の友達に話すと、「馬鹿、つぶれて、給料未払いになっちゃうよ、すぐ辞めろ」と言われた。当然だけど、でも、金じゃなかったんだよなーとしみじみ思うし、今だって金のためだけに作るなんてことはしない。
今のゲーム業界や、アニメ業界に、そういった新しいことを切り開くという興奮がどれだけ残っているか。いや、まだまだたくさん残ってると思う&思いたいが、そういった所にちゃんと支援をしてくれるのか。金銭的な支援なら、そんな気概があるところは、政府支援など受けやしないだろう。
だからせめて、金じゃない支援にしてくれないかなぁと思う。
もしくは勃興期のジャンルに支援したほうがいいだろう。それがどういったところかは難しいけど、ゲームやアニメよりは、ロボット作ってるところとかさ、ネットワークとかさ(←ネットゴロたくさんいるからつらいか)。
□WEB GAME:Pearls before swine よくある最後の玉を取ると負けってゲームだけど、悪魔のようなおっちゃんの手の上に玉が並んでいて、その悪魔と対戦しているという演出がバッチリ決まってていい!
2004/0308/MON綿矢りさに蹴られたいか?
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『蹴りたい背中』読了。わぁ、面白いですよ。
綿矢りさアイコラがネットで流れたり、りさたんストーカーが現れたりして、作者はショック受けているといった記事が出てて、それは大変だなぁと思うけど、読んじゃうと、しょうがないよこんな凄いの書いちゃうと!とも思ったよ。
だって、作者を連想しちゃう主人公の少女が、どうしても気になっちゃう人物は、おたく少年なんだもん。少年は、モデル少女の熱烈なファンで、モデル少女に関するものをボックスに詰め込んでいるような猛烈なおたくとして描かれる。
主人公の少女は、おたく少年の部屋からモデル少女のアイコラを見つけて盗んだり、彼の唇をなめたり、お泊りしたりするのである。
そりゃ勘違いしがちな重度おたくさんの中には、小説に出てくるおたく少年を自分に、主人公の少女を綿矢りさに重ねて、小説世界を飛び越え、現実世界で、りさたんアイコラ作ったり、背中蹴ってくれとストーカーしちゃったりしちゃう人も出てくるでしょう。自分の書いた小説と同じような現実が襲いかかってきているわけだから、この出来事を小説化してメタフィクション版『蹴りたい「蹴りたい背中」』を書いてほしいです。
けど、まぁ、おたく少年が惚れられるといった、おたく少年の願望充足小説ではないのでした。
主人公は、クラスに馴染めない、何か凄いことができるわけでもない少女。庄司薫『赤頭巾ちゃん気をつけて』や大槻ケンヂ『グミ・チョコレート・パイン』のノリの“俺ってダメ〜でもクラスのみんなとは違うんだぜ、何が? 判らない、でも!”といった青春小説王道の流れなんだけど、主人公が少年じゃないためか、その後に続くであろう“よっしやるぞ、でも空回りだ、でもやるんだよ!”って展開にはならない。
阿刀田高が週刊文春の記事で、恋ですらない恋情、とでも言うのかななんて言ってるのだが、そう読んでしまうと古臭い面白くない話になっちゃうけど(だから阿刀田高は続けてこういう真っ当な高校生活を真っ当に描いて高い評価を受けるなんて言ってしまう)、この話は、そんなところに留まってなくて、もっともっとダーク。
少女が、おたく少年のことを気にするのは、恋情なんかでなく、自分より階級が下だからだ。自分より下の人を眺めて心の平安を覚えている。彼女の世界には、恐ろしく繊細で微妙な階級が存在することが描写のあちこちから読み取れて、いわれもない差別がいわれもなく漂っている不気味さを壊れそうに繊細な瑞々しさの中に描いちゃってるんである。
そういう意味では、もっと若い頃に読んでいたら、痛ましくて拒絶してたかもしれない。それぐらい若い頃の嫌なダークな感じを含みながら、おじさんには恋情なんて言わせるほど瑞々しくもある、という凄さ。
著者自身が「私の世界はまだまだ狭い」と言ってたらしいけど、狭い世界だからこそ描けるものがあるんだから、無理して広い世界なんて書こうとしないでほしいと思う。
文学賞メッタ斬り!宣伝サイト、アップ。(amazon/bk1)
□BOOK:『スーパードルフィーパーフェクトカタログ』
球体間接人形のポピュラリティ版って雰囲気な人形スーパードルフィーの本。公式サイトもあり。
マリア様がみてる人形やら、天使やら和服やらゴシックっぽいお洒落ファッションやら、やたらかっこいい少女少年たち。ただの人形ではなく常に変化を求め、ともに成長していく、あなたの美意識のパートナーです。あなたが美しいと感じるものを投影し、吸収してより美しくなる『永遠の未完成ドール』だそうですよ! 各パーツを組み替えたり、メイクしたりもできるし、完全なオリジナルを作ってもらうことも可能。さらには、店頭を借り切って、儀式台からオーナー自身の手でドールを取り上げる「お迎えセレモニー」サービスもあるという凝り様。川原由美子の傑作漫画『観用少女(プランツ・ドール) 』の現実版って感じでしょうか。
orkut日記は3まで更新。
□BOOK:『撲殺天使ドクロちゃん 3』読了。おもしろいです。
小説誌『電撃hp』に掲載された二本に加筆修正したものと、書き下ろし二本の合計四本。
3巻目ということもあって、キャラクターが立ちまくり大暴走。漫画ノリを文章にするという技術において最先端を突き進んでいるんじゃないだろーかというかギャグ漫画ノリを文章にしようとしている人が他にいないのかおんりーわんか。
雑誌掲載のためか、日本文芸の伝統なのか、
地面に枯葉まき散らして胴体着陸です。そのままごろりと仰向けになった僕の目に飛び込んで来るのは、周囲を取り囲む鮮やかな紅葉。なんていう季節感あふれる文章が結構多くて、情緒豊か心穏やかになりそうなのに、そんな隙も与えてくれない暴れっぷりです。必読。
□BOOK:『モノポリーで学ぶお金持ちの法則』、モノポリーでお金持ち法則ってストレートすぎるだろーって感じで、ゲームをネタにしたビジネス本だろなーと思ったら、案外ゲーム本。モノポリー好きにオススメで、逆にビジネス本として読むとつまんないかもというかモノポリー遊んでないともうひとつ判らないんじゃないか。
□BOOK:bk1『文学賞メッタ斬り!』にて、はじめに&内容紹介&著者紹介。
□BOOK:一冊の本を紹介する深夜番組『お厚いのがお好き』(公式)2004年3月12日 0:35〜1:05は、#45 筒井康隆『虚人たち』!
□BOOK:『気絶するほど儲かる絶対法則』『気絶するほど「ほめる子育て』どっちも気絶するほど大袈裟すぎ。
出たッ!
□BOOK:山田正紀『イノセンス』
□BOOK:押井守『イノセンス創作ノート』
□BOOK:『賭博破戒録カイジ 12』
直前!
□BOOK:菅浩江『永遠の森 博物館惑星』03/09文庫化!
□BOOK:『日本オタク大賞2003年』03/10 2002年版はへぇ&爆笑の連続でした
□DVD:北野武『座頭市』03/11
□DVD:『マンハッタン・ラブストーリー DVD-BOX 』03/12
□BOOK:『パズルランドのアリス2』03/24
□GAME:『ドラゴンクエストV 天空の花嫁 (DQ VIII プレミア ム映像ディスク同梱)』03/25
本日はセガへ、ぷよぷよ絡みのインタビュー。帰りに品川のホームにあるQB HOUSEという10分1000円の散髪屋へ。
orkutについてダラダラ書くと、興味ない人には面白くもなんともないだろうから、ココログのほうを飽きるまでorkut日記 にすることにした。
□LINK:エキサイトブックスのニュースな本棚は、アンテナ矢部さん担当の『東京ディープ散歩』
□LINK:時事英語オンライン辞典 便利だ。
「Berryz工房」amzって、モーニング娘フォロワーの中でもクオリティ高いなー、モー娘リフレッシュ版って感じだなぁと思ったら、つんくプロデュースであった。うーん、つんく以外にはいないのかいないのか。
新しいモノ好きなので、ひそかに誰か誘ってくれないかなーと切望していたorkutのinvitation mailが来たの喜び、登録。
orkutというのは、検索エンジンGoogleの技術者オークト・ブユコッテン氏のプロジェクト。
ソーシャルネットワーキングと呼ばれるサービスの一種らしい。まぁ、友達の輪一覧webとでも呼べばいいのか。プロフィールを登録し、友達をリンクし、友達を招待し、人脈図を作っていく。
まだ登録したばっかりなので、誘ってくれた1人しか友達はいないのだけど、その友達の友達、またその友達という感じで、無数に人脈の網が拡がっていく。You are connected to 1306 people through 1 friends. ですからね。おお、おれって凄い人脈を持ってるよ!という妄想にうっとりです。
Googleが出会い系をはじめた?って感じでニュースになったけど、いわゆる出会い系とは雰囲気がまったく違う。おそらく可能なことはたいした違いはないだろうが、システムやインターフェイスの違いで、使い方やコミュニティの雰囲気がガラリと変わってくる好例だろう(出会い系と呼ばれるエキサイトフレンズとorkutを比べると面白いかも)。出会い系が早急に(ほとんどセクシャルな)関係を作るイメージなのに対して、orkutは、ゆるやかに友達の輪がひろがるのを眺めたり、コミュニティを作る感じ(単に英語という壁のせいで「ゆるやか」だと思っているだけかもしれないけど)。
まぁ、またいろいろ使ってみると感想も変わるかもしれない。
ただ英語っつーのが、とっつきが良くない。出版社さん、『ニョキニョキ人脈が増えるソーシャルネットワーキングorkutの使い方』って本を作りませんか。っつか作らせて。
ヌーベルブログのorkutの説明がある回
orkut簡易マニュアル
orkutの歩き方
あ、あと結局、次のエキサイトブックスのニュースな本棚は、説教ポエマーねたで行くことにしました。説教ポエムねた、なんかあれば教えてくださいなー。
おっと、2004/0228に『文学賞メッタ斬り!』イベントのことを書いたが、これはまだ内緒だったらしい。
でも、カエルブンゲイ掲示板(2月16日の書き込み)に書いてあったんだもん。と、今、見てみると、まだ、公式発表してはいかんのらしいんですがって書いてあるよ。 でもカエルブンゲイ掲示板で公式発表じゃないなら、ここだって公式発表じゃないだろう、と思ったら、大森さんの日記で、「こどものもうそう」で書いてるから書いちゃっていいだろう理論で書いちゃってますよ! 大森さんの日記も公式発表の場ではないのだと思います。
□BOOK:角田昭夫『「不思議の国のアリス」症候群』読了。小児外科医が病気を軸に小説を読み解いている本。「小児疾患」というテーマの前には、文豪の作品も文庫本のSF小説も同等であるというスタンスで、夏目漱石から、ジョン・ソールまで様々な本に登場する病気についてあれこれ書いている。
第十章 結合双生児(臀結合体)−『悪霊島』、第十三章 「不思議の国のアリス」症候群−『ふしぎの国のアリス』の2章を特に面白く読んだ。 「不思議の国のアリス」症候群は、偏頭痛性祖血にともなう身体の知覚異常で、『ふしぎの国のアリス』に出てくる身体の形や大きさの変化に似ているところから名づけられたもの。左耳が15センチ以上に膨れ上がる、身体が伸びて他人の頭のてっぺんを見下ろす、誰かが体の中央に線を引いて左半分だけ倍に膨れ上がる、異常に速く歩く、他人も異常に速く動く、などといった異常感覚の症例が紹介されている。ぼく自身、偏頭痛はないのだが、眠る前など、まれに他のモノが大きく速くなる感じを体験することがある(耳がおかしい感じがするのだ)ので、興味深い。
□BOOK:角田昭夫『推理小説医学考』
□BOOK:『チェルノブイリ―アメリカ人医師の体験』 『「不思議の国のアリス」症候群』で紹介されていて読んでみたいと思った本。
□CD:UA『うたううあ』03/03 わ、とうとう出るのか。NHK教育テレビ「ドレミノテレビ」でUAが歌った童謡・愛唱歌全20曲。もりのくまさん、はるがきた、ひらいたひらいた、きらきらぼし、マーチングマーチ、Twinkle Twinkle Little Star、てぃんさぐぬ花、アイアイ、うみ、ドレミミズンド、グリーングリーン、山の音楽家、月の砂漠、森のこびと、まっかなあき、おもちゃのチャチャチャ、りんごのひとりごと、ゆき、手のひらを太陽に、シャローム。耳なじんだ曲が、耳なじんだままに全く違って聞こえてくる衝撃があります。
□BOOK:竹本健治『囲碁殺人事件』再販。碁に詳しくなくても(本文で碁に関する説明が出てくるし)、ストレートな本格推理小説として楽しめると思うけど、碁に対する溺愛が本作の最大の愉しさ。ゲーム好きはぜひ読むべし。
□BOOK:『自虐の詩』BSマンガ夜話で絶賛された『自虐の詩』が1位独走。たしかにあれだけ絶賛されると読みたくなってくる。
□BOOK:『オックスフォ−ド・ジュニア・ワークブック CDセット1』「カップを青くぬりましょう」「Cで始まるものを緑にぬりましょう」といった英語の指示で、手作業をして英語を体感する学習教材。
□BOOK:スティーブン・キング『ザ・スタンド1』文庫化!
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