私の読書の時間

並木橋通りアオバ自転車店 第12巻<2004.8.10>
 宮尾岳著
 YOUNG KING COMICS 少年画報社
 ISBN4-7859-2451-9
 
 運動不足の社長さんも自転車でらくらく気分転換の定番的ストーリーで始まり、マルコ・バンターニへの追悼を込めて神々の頂に登り、80年代的青春像を見、ワカバさんの恩師との意外な再会の物語、認めたくない現実を自転車をきっかけに直視する浪人生、そして100回目は憧れの人との再会、そして会社をやめて喫茶店を始める男の決意…。この巻は、過去との対面、対峙編という感じかな。
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百鬼夜行抄1<2004.8.25>
 今市子著
 ソノラマコミック文庫 朝日ソノラマ
 ISBN4-257-72089-1
 
 なにやら、おどろおどろしい設定だ。現代版悪魔くんという感じもしないでもないが、主人公はいささか頼りなく、とりまきの妖魔たちもなんだかおかしげだ。尾白、尾黒は、なかなかかわいい。でも、登場時にはちゃんと(?)、人に取り憑いて殺している。とりあえず、こんな一家に生まれて、妖魔が見えてしまう体質でなくてよかったと読んで想うこと間違いなし?が、読んでるわたしはけっこうはまっている。
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百鬼夜行抄2<2004.8.30>
 今市子著
 ソノラマコミック文庫 朝日ソノラマ
 ISBN4-257-72098-0
 
 ということで、第2巻である。すべての元凶は、祖父にあるような気もするが、次から次へと妖怪がらみの事件に巻き込まれていく主人公とその家族に、はらはらさせられる。こういうものは、ありがちなストーリー展開になりそうなものなのに、なかなかのバリエーションと意外性を保っている。読めば、ああ、何も見えないふつうの人でよかったと想うこと間違いなし?
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アポロは月に行ったのか?<2004.9.27>
 メアリー・ベネット/デヴィット・S・パーシー共著 五十嵐友子訳
 雷韻出版
 ISBN4-947737-34-4
 
 同じような本を読んだような気もするが、こちらのほうが内容は充実している。アポロ計画の写真や映像の疑問点のネタは同じものなのだが、こちらは第2次世界大戦のドイツのロケット技術をもとにいかに技術がアメリカとソ連にもたらされたかという追求をしており、これも興味深い。本当に宇宙計画の闇の部分を浮き上がらせるという著者の意図が成功しているかどうかは読んでいただくとして、真実はなにかということを考えさせてくれることだろう。
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マンガ原稿料はなぜ安いのか?<2004.10.12>
 竹熊健太郎著
 イースト・プレス
 ISBN4-87257-420-6
 
 書名の『マンガ原稿料はなぜ安いのか?』を初めとするエッセイ集。実は、書名につられて、マンガ原稿料が安い理由を淡々と分析・論説しているような内容を期待して買ったのだが、ちょっと違ったが、マンガ家の収入がごく一部を除いては、想像されるより少ない現実を浮き彫りにする冒頭と、ほとんどがわたしが知らないマンガのマンガ評論で、ああ、いくつか、また読みたくなってしまいそうなんだが、最近、本を読むペースがかなり遅くなっているので、困ってしまうなぁ。最終章では、著者が原作を勤めて、相原コージ氏がマンガを描いた『サルまん』の裏話。でも、わたしは『サルまん』も知らないんで、読んでみたいと思うけど…。
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