■私の読書の時間
永沢まこと著
講談社+α文庫 講談社
ISBN4-06-256668-0
東映動画の長編アニメーションのアニメーターであった著者が、絵を描きたいと考える人に線画でのスケッチを薦めるとともに、自身の絵画遍歴、線画から見た絵画史など、絵の素養部分についても語る。旅行でのスケッチのノウハウなど、試してみたいと思うけれど、ここ何年も大阪から出ていない私だ…。
●アポロってほんとうに月に行ったの?<2002.12.25>
エム・ハーガ著 芳賀正光訳
朝日新聞社
ISBN4-02-257757-6
テレビ朝日系で放送された『これマジ!?』という番組でも取り上げられた、NASAのアポロ計画が成し遂げた月着陸の偉業に疑義・疑問を唱える説を取り上げた本。数々の写真や映像に疑いの目を向け、その信憑性を問う。けれど、『これマジ!?』を観た人はあまりこの本を読む価値は感じないだろう。『これマジ!?』で放送された内容を越える情報はほとんどないから。訳者は、『これマジ!?』の関係者でもある。
●ソーンストーンサイクル全3冊セット<2003.1.19>
久美沙織著
フジオンラインシステム
ソーンストーンサイクルシリーズの『石の剣』、『舞いおりた翼』、『青狼王の口づけ』の3冊をテキストで販売されているもの。石の力を使う魔女、いにしえの魔の国から甦ってきた女王、竜に乗る女戦士…、というファンタジー世界。まだ若い未熟な魔女のジリオンと、狼の皮をマントにまとったユーリを軸に波乱の展開。『石の剣』は、単独で読んでも完結した物語として読めるが、『舞いおりた翼』、『青狼王の口づけ』は続けて読むべし。
東郷隆著
講談社電子文庫 講談社
007をモチーフにして、大阪商工会議所所属の殺人丁稚、定吉七が秘密結社NATTOなどの関東の組織と戦い、ジェームズ・ボンド張り(?)の大活躍で大阪の繁栄を守るスパイ・アクション巨編。書名の『定吉七は丁稚の番号』と『オクトパシー・タコ焼き娘』の二編を収録。1980年代の作品だが、現在は丁稚がいそうな呉服店や御店もほとんど船場や丼池から消えてしまっているが、当時でもさすがに丁稚はいなかったろうなどと思ってはいけない。毎日香のテレビコマーシャルに出てくる丁稚の衣装をまとった若き日の三浦友和似の定吉七が、大活躍するのである。いや、大活躍が始まったのである。
●エヴァンゲリオン volume 8 MOTHER<2003.3.4>
貞本義行著 GAINAX原作
Kadokawa Comics A 角川書店
ISBN4-04-713529-1
表紙と口絵のカラーイラストのタッチがちょっと変わってきたか?なんだか、リアルなのだ。物語は、エヴァに取り込まれてしまったシンジのサルベージ作業から始まり、徐々に感情を持ち始める綾波、ミサト、加持、冬月、…、キャラクターたちの過去の、そして現在の葛藤が語られてゆく…。
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