■私の読書の時間
●坂田靖子セレクション第11巻 水の森奇譚Ⅲ<2002.6.3>
坂田靖子著
潮漫画文庫 潮出版社
ISBN4-267-01629-1
水の森に住むちょっぴり怪しい釣り好きの主人公とその友人サリーが出会う不思議な森の世界の事件をほのぼのと描く。首だけが移動するふしぎな物語、夢のような正夢、ちょっと困った春の妖精、苔の上でくつろぐおじいさんの妖精、ペットになってしまった雲、受験生の秋の妖精見習い、おかしなイースターエッグ。あなたの想像し得ないかもしれない不思議な世界がここにあるはずです。
●並木橋通りアオバ自転車店 第１巻<2002.6.10>
宮尾岳著
YOUNG KING COMICS 少年画報社
ISBN4-7859-1945-0
最近、新しい自転車が無性に欲しくなりインターネット通販で購入した。届いてみると、前輪ブレーキが完全にロックした状態で、調整しないといけなかった。近所の自転車屋さんで購入したのなら、ちょっと見てくれと持っていくところなんだが、通販ではなかなかそういうわけにはいかない。なんとか、家族に手伝ってもらって自力で調整したのだが、なんだか不安になって自転車のメインテナンス本を探していたときに、見つけたマンガがこれ。自転車にまつわるさまざまなエピソードが楽しく、１巻だけではなく、２、３、４巻と読み進めてしまった。で、５巻まで出ているのに５巻を購入していないことに気付く。きっと、メインテナンス本を購入するより、５巻を購入する方が先になるのに違いない…。
●今日の必ずトクする一言 メカニクス・エレクトロニクス編<2002.6.19>
山本智也著
CQ出版社
ISBN4-7898-2012-2
パソコン・携帯電話・インターネット編に続き、B級テクノロジーで地球環境へのやさしさを追求する同名のタイトルの第２弾。カメラ・腕時計・オーディオ・パーフェクトTV・石油ファンヒータ・マッサージ機・誘導雷・テスターなどなど、機械好き・テクノロジー好きには、たまらないかもしれない小気味いいエピソード満載。著者の追求心に感服。
●並木橋通りアオバ自転車店 第２巻<2002.6.24>
宮尾岳著
YOUNG KING COMICS 少年画報社
ISBN4-7859-2002-5
頑固一徹の父親を持つ中学生が家業の剣道道場ではなく、しだいにBMXに惹かれ打ち込んでいく姿を描く『２０インチの輪舞』。メカオンチの女の子が、折りたたみ自転車から見えた光明、『三秒の自信』。スポーツ・勉学とも万能だけれど、自転車だけはダメな少年の苦々しい思い出と、女の子が恐い(!?)『魔法の杖』。憧れの彼女のために、パンク修理を覚えるシャイな少年の心の動きを描く『背伸びの瞬間』。一度離れたものが再び運命の糸にたぐり寄せられて…、『3652日のデモンターブル』。おじいさんの自転車と悲しい恋物語と孫との葛藤を描く、『ミキストのマドンナ』。いつもは狂言回し役のアオバちゃんがけなげで、おとうさんとおかあさんの出会いが描かれる『あの雲とおんなじ』。どれもすてきなショートストーリーで楽しめます。
●機動戦士ガンダム THE ORIGIN 1 始動編<2002.6.30>
安彦良和著
Kadokawa Comics A 角川書店
ISBN4-04-713453-8
アニメ『機動戦士ガンダム』をそのキャラクターデザイナー・作画監督である著者がコミック化。アニメのオリジナルストーリーに沿って展開していくが、アニメにはない細部が補間された形になっている。なぜ、アムロがいきなりガンダムの操縦ができたのか、ジオン軍はどのようにサイトに進入してきたかなど、アニメではあれあれと思っていた部分が描かれているのである。なぜ、今、描かれることになったのか、今なお、描かれるほど人気は継続してるということ自体がすごいことのように思える。著者の絵は、機動戦士ガンダムで完成をみた感があり、それ以前の作品の虫プロのアニメの絵から大きく脱却したと思っている。そして、かつて、アリオンでアニメからマンガにやってきたその作画に驚かされたが、この作品でも魅せてくれている。
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