私の読書の時間

坂田靖子セレクション第2巻 ビーストテイル<2000.12.27>
 坂田靖子著
 潮漫画文庫 潮出版社
 ISBN4-267-01572-4
 
 グリム童話などを下敷きにした坂田靖子版寓話集(?)。なんだか、ちょっと話が違うんですけど、などと思いながらオトボケの聞いたキャラの魅力を加えて、再構成された物語もまた不思議と楽しい。作者の中では物語が昇華され、どんどん独り歩きして新しい物語に成長していくのかしらん。
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坂田靖子セレクション第5巻 芋の葉に聴いた咄<2000.12.29>
 坂田靖子著
 潮漫画文庫 潮出版社
 ISBN4-267-01575-2
 
 坂田靖子版、マンガ日本昔話という感じか?なぜだか、偉人と伝えられる人も、妖怪も河童もキツネも、どこかオトボケで、妙に親近感を持ってしまう。そして、なんとなく楽しげだ。お話しも、なにげない。もっと続きがあればいいのに、とちょっと思わせるところも心にくい。
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えっちもの<2001.1.18>
 青木光恵著
 ぶんか社
 ISBN4-8211-9434-1
 
 いしかわじゅんの『漫画の時間』を読んで、その中の何冊かをさがしてみたのだが、なかなか見つからない。すでに、廃版や版元品切れ重版予定は未定で入手がかなり難しいのだ。そんななか、入手した一冊がこの本。いしかわじゅんが書いていたようにかわいい印象に残る画だ。かわいい女の子の絵が達ている。で、この本は下ネタ系なのだが、絵はエッチ度よりもかわいい度がやはり勝っている。このかわいさはどこからくるのか。カバーのギミックがちょっと凝っている。著者近影もある。うーむ。
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似顔絵<2001.1.29>
 山藤章二著
 岩波新書675 岩波書店
 ISBN4-00-430675
 
 似顔絵は苦手である。私は記号としても漫画やイラストしか描けない。山藤章二というとちょっとアクのある個性的な似顔絵を思い出す。週刊朝日の「ブラック・アングル」のあれである。本書は、前半が作者の似顔絵に対する考え方、それに似顔絵塾の応募作品を通して似顔絵の文化的な側面を語り、さらにテレビ時代の笑い、風刺の精神と、似顔絵というか風刺絵の世界のおもしろさを再認識させてくれる。ところで、どうも書いた文章にしてはなんだかちょっと変な感じだなと思いながら読んでいたんだけれど、作者の後書きを読んで納得。口述したものを編集者にまとめてもらったものなのね。
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坂田靖子セレクション第6巻 磯の貝に聴いた咄<2001.2.5>
 坂田靖子著
 潮漫画文庫 潮出版社
 ISBN4-267-01576-7
 
 ほんわかした感触がなんとなく幸せな気持ちにさせてくれる坂田靖子版、マンガ日本昔話。夢の現実が交錯し、幸せをもたらす「春の磯」。蕗の下のなにものかはなに?「蕗の下」。闇のなかの不思議「夜来」。小鬼さんがかわいい?「桶」。壁のシミのとの愛物語?「壁の女」。頑固者の和尚さんが人間的?「化け物寺」。
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