私の読書の時間

渋谷系ネットビジネスの「正体!」を見た。<2000.11.20>
 別冊宝島Real#004 宝島社
 ISBN4-7966-2000-1
 
 なんだか、ネットバブルとやらが崩壊したそうだが、いつそんなの始まってたの?ビットバレー?何それ?という状況把握の中、本書を読む。渋谷に集まったベンチャー企業群の人脈構造、その脆弱さや危うい金銭感覚、経営力のなさなどの内幕や、金に群がる危ない人々との関係、いくつかのベンチャー企業の現状についてなど。『シリコンバレー・スピリット』でも、株式公開で多額のお金を得ることだけが目的のベンチャー企業や、それを夢見た技術力も目新しさも何もない創業希望者が出現するは、ネット関連企業だということでもてはやされたりするは、実力に見合わない株価が演出されたりする現実。さて、明日のホンダやソニーがどれなのか、見いだすことはできるのだろうか。
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坂田靖子セレクション第3巻 カヤンとクシ アジア変幻記1<2000.11.24>
 坂田靖子著
 潮漫画文庫 潮出版社
 ISBN4-267-01573-2
 
 いつだったか昔話で聞いたことがあるような気がする、アジアのどこかのくにや地方の不思議なお話し。とても懐かしい気持ちになりながら読むことができる。作者独特の脚色はされてはいるが、下地となっている寓話は確かあるような気がするものの思い出せない。でも、いつかどこかで聞いたか読んだか見たような気がする。こんなのほほんとした妖怪出はなかったとは思うけれど・・・。
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坂田靖子セレクション第4巻 塔にふる雪 アジア変幻記2<2000.11.26>
 坂田靖子著
 潮漫画文庫 潮出版社
 ISBN4-267-01574-0
 
 カバーイラストのお坊さんが赤ん坊を抱いているイラストが何ともいえない。どのお話しも続きは?オチは?という感じも少しする、エンドレスな感覚の物語。現実とあの世や夢、異世界が交錯する不思議な感覚。のほほんとした画と不思議な物語が組み合わさって、なんとも言えない味わいだ。さて、私も昨日の夢の続きをさがしてみようか・・・。
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「都市動物」奮闘記 東京生き物マップ<2000.12.4>
 佐々木洋監修 「東京アニマルズ」研究会編
 オフサイドブックス13 彩流社
 ISBN4-88202-613-9
 
 東京という都市に生き物たちの事件簿とさまざまの動物たちとの出会いマップ。東京に昔から住む動物、ペットや家畜として飼われていたものが逃げ出したり、心ない飼い主が放したことにより日本に住み着いた帰化動物。都会にも、さまざま動物が動物が生きている。人間が生活圏を広げていく中で、生き物たちの本来の生活圏がなくなり、本意ではないけれど都市に生きているもの、日本にはいないはずの動物がさまざまな理由で日本で生活していたり、すでに絶滅したと思われる生き物が古くからある神社仏閣や公園、あるいは皇居などで細々と生活している様。生き物のしたたかさと弱さの両面を見る思いだ。
 個人的には、関西生き物マップが欲しいところ。
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坂田靖子セレクション第1巻 天花粉<2000.12.5>
 坂田靖子著
 潮漫画文庫 潮出版社
 ISBN4-267-01571-6
 
 おとぼけ妖怪が楽しい「天花粉」。おばけのほうがなんだか人間っぽいかも「定刻ホテルの怪」。西洋風のおとぎ話?「光る魚」。ちょっと迷惑だが、かわいい小人さん「7人の小人」。虫の世界に迷いこむ「パレード」。不思議な井戸のなかの異世界「階段宮殿」。掛け軸の中の異世界の子供?「謹賀新年」。どれも、ちょっぴり不思議でかわいい物語だ。
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