「さあ! みんな。恒例の事だし、簀巻き(すまき)
でもしよっか!!」
俺がそう言い出したとき、四人の視線が一斉に俺に
集まった。
「ええっ」
「す…すまき…」
「あっ」
「え…」
四人とも俺を怯えたような視線で見つめている。
実は柏木家では、節分の日に柏木家の女性を簀巻き
にするという風習があるのだ。
ふと気が付くと、四人は一カ所に寄り集まっていた。
「耕一さん、私はどうなっても構いません。ですが、
妹たちだけは−−」
「ううっ、…お姉ちゃん…」
「…わかったよ、耕一。あんたにやられるなら、あた
しも本望だよ…」
「耕一さん……」
じ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!
「……」
う〜ん、どうしようかな。
1.「な、なーんてな、びっくりした、みんな?」という。
2.「じゃあ、千鶴さんにしよう」という。
3.「じゃあ、梓にしよう」という。
4.「心苦しいけど、楓ちゃんにしよう」という。
5.「非常に心苦しいけど、初音ちゃんにしよう」という。