・
・
・
・
・
「…」
楓ちゃんは無言のままだ。
「…楓ちゃん、痛くないかい?」
楓ちゃんは、目を伏せ、俯くと、ゆっくりと
首を左右に振った。
おかっぱ頭の黒髪が右へ左へ交互に舞う。
ふるふるふるふるふるふるふるふるふるふる
ふるふるふるふるふるふるふるふるふるふるふ
るふるふるふるふるふるふるふるふるふるふる
ふるふるふるふるふるふるふるふるふるふるふ
るふるふるふるふるふるふるふるふるふるふる
ふるふるふるふるふるふるふるふるふるふるふ
るふるふるふるふるふるふるふるふるふるふる
ふるふるふるふるふるふるふるふるふるふるふ
るふるふるふるふるふるふるふるふるふるふる
ふるふるふるふるふるふるふるふる((C)nomado)
「か、楓ちゃん、もしかして簀巻きが気に入っ
てるの?」
そう訊ねると、楓ちゃんはぽッと頬を染めた。
う〜ん、変わった子だなぁ(笑)
−完−