研究テーマ->ジャンル研究->民族音楽->ハワイ音楽
  各民族音楽の特徴をとらえ、自動作曲や自動編曲を利用したコンピューター・ミュージックで再現するということを試みています。このページは、このページ では、コンピューター・ミュージックで各民族音楽の 特徴をもった曲の作成を行うという観点から、特に留意した点を中心にして紹介しています。ハワイの伝統曲を紹介するページも用意しています。  
 
特徴
一般に言われるハワイアン・ミュージック、ハワイアン・クラシックとは、古代ハワイの伝統音楽を指すのではなく、近代になってアメリカ文化の影響を受け始めたころの音楽を指しています。 そのため、ハワイアンを民族音楽に入れてしまうのは、かなり強引なような気もしますが、そこはあまり堅く考えないようにします。
ハワイアンは、ゆったりとした感じのスライディングギターやウクレレなどが印象的な音楽です。ギターのチューニングがメジャーコードを弾き易いようにチューニングされているため、コード進行の中にメジャーコードが多く出て きます。(このように、チューニングされたギターをスラック・キー・ギターと言います。)
あのゆったりとしたギターのスライディングは、ブルースギターと同じように、ボトルネックというもので、弦をこすってスライディングさせているのだと思います。そのため、ギターの解放弦をメジャーキーにチューニングしておくのかもしれません (謎)
。 あと、サブドミナント(4度上)の進行が多くなっているような気がします。(例 C7->F7->Bb7)世界の伝統曲(ハワイ)で、 ハワイの伝統曲を紹介していますが、出だしが、(II7->V7->I)となっているものが、けっこうあります。おそらく、この進行は、(I->II7->V7->I)の出だしの部分が取れたもので、通常の形は、(I->IIm->V7->I)なのだと思います。つまり、IImではなく、II7を使うのがミソで、たしかに、このコード進行を 楽器で弾いてみると、ハワイ音楽っぽく聞こえます。
音階
幾つかの曲でどうなっているのかを調べてみました。
 
  ド# レ# ファ ファ# ソ# ラ#
アロハ・オエ 26 1 15 0 16 6 0 14 0 11 0 11
ブルー・ハワイ 13 0 15 5 16 7 10 11 7 14 0 2
タ・フ・ワ・フ・ワイ 32 0 15 0 26 7 0 15 0 0 0 6
真珠貝の歌 22 0 14 0 23 13 1 13 0 4 0 10
恋のホノルル 15 0 13 0 25 12 1 23 0 9 0 3

アメリカ文化の影響を受けた音楽というだけあって、ほかの民族音楽に見られるようなヨナ抜き音階や「レ」「ラ」抜きの沖縄音階のような特徴のある音階ではなく、西洋音楽でよくみられるダイアトニックスケールのようです。

有名な曲
ハワイの伝統曲のコーナーで ハワイアンミュージックを聴くことができます。
アロハ・オエ ブルー・ハワイ タ・フ・ワ・フ・ワイ 真珠貝の歌 恋のホノルル もっと見る
楽器

 

ウクレレ 4絃のギターを小さくしたような楽器です。

エレキギター 

スティールギター
スライディングでウニョーンという音を出します。
書籍とCDの紹介

 


はじめよう! ウクレレ CD付 (弾き語りからソロまでラクラク弾けるウクレレ入門講座) はウクレレの演奏方法を解説した書籍です。


ウクレレセット ALAMOANAアラモアナ [カラー:チェリーサンバースト] UK-100set は入門用のセットだと思いますが、ちょっと安すぎるかも。。。

 


MAHALO ラップスチールギター 初心者 入門 エコーも付いてる8点セット MLG-1 でスチールギターをはじめてみませんか?
自動作曲ソフトによる再現
自動作曲システムのハワイアン音楽の音楽スタイルでは、サブドミナント(4度上)の進行を多くし、スライド・ギターっぽいピッチベンドをかけています。
自動作曲システムによるサンプル曲
関連リンク
鴻池薫さんのホームページ」では、スラック・キー・ギターの情報が見れます。「蛞蝓屋敷」では、アロハオエという有名な曲をMIDIで聞くことができます。
 
書籍とCDの紹介

ハワイアン ベスト でハワイアンの名曲を聴くことができます。

ハワイアン・ミュージックの歩き方 アロハな音楽にであう旅― (地球の歩き方GEM STONE) でハワイアン・ミュージックについて知ることができます。
   
ハワイアン・スティール・ギター というCDでスティールギターの演奏を聴くことができます。