−論文・論考−

 − 論考 − (Yahoo!掲示板等投稿 他)

 ・歴史および歴史問題についての論考

 

>閔妃殺害等 投稿者:佐藤鴻全  投稿日: 9月16日(月)18時53分56秒

私は、歴史は多面的に捉えなければ全体像を捉え切れないと考えています。

◆列強の植民地主義の中、朝鮮植民地化は必要であった面は強いと思います。
◆同時に、圧政や流血については反省すべき点があると考えます。
◆さらに、遅れてきた植民地主義の日本が列強と争い、一時的局地的に勝ち且つ最終的に敗北する事によって、結果的にアジアが解放されたという、一種の正・反・合の弁証法的展開が成り立つと考えています。

それぞれ、背反する所はあれど、これらを歴史のスパンの中でトータルに捉える「重層史観」の立場を取っています。

ですから、最終的に植民地支配等を謝罪する事は私の中では許容範囲です。
そして、本来は植民地主義全体を総括する歴史観の表明が伴う必要があります。
しかし、もともと歴史観と哲学の欠落した小泉首相には無理ですから、現実政治に措ける今回の訪朝首脳会談の最低条件として北朝鮮側の拉致事件謝罪の先行を要求する者です。

 

谷口さんへ(戦争の総括について) 投稿者:佐藤鴻全  投稿日: 6月22日(土)18時04分08秒

>先の戦争の総括が必要だと思っています。
>それも善悪という観点から行われるのではなく、もっと構造的な側面から私たちの戦争を振り返り、日本国の抱える問題や国民の問題をもう一度検証し、それを訓戒とする作業が必要だと考えています。
>国民裁判規模の国家行事を通して、国民全体でかの戦争を裁くということです。

一般に戦争責任と一括りで語られるものの中に、次の2つの要素があります。
@合理的に見てもともと勝てない戦争をして国民が苦しんだという失策の面
A侵略によりアジア諸国に流血と服従の苦しみを与えた事実

今日の日本では、この二つが明確に分離されること無く渾然一体となって語られています。
これは、例えば「氷点」で有名な国民的作家、三浦綾子氏の先の戦争に対する贖罪意識の中にも表れています。

日本人は、先ずこの2つを分離して思考をする事が必要でしょう。
その上で、@については、中曽根元首相の一連の著作 や
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/search-handle-form/249-2454219-3391527
「失敗の本質―日本軍組織論的研究」 中公文庫 18-1戸部 良一 (著)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4122018331/ref=sr_aps_d_1_1/249-2454219-3391527 等が参考になるでしょう。
なお、現在のナンセンスな小泉ブームとその終焉は、日本人の思考パターンが先の戦争当時から本質的に全く進化していない事を示しています。

Aについての物理的な側面での総括は、既に各国に対し当事国同意の下に国交の無い北朝鮮を除き賠償及び準賠償を終えているため基本的に不要であると考えています。
ただ、従軍慰安婦問題等については、日韓基本条約交渉当時実態が十分に双方に認識されていなかった事に鑑み当時の官憲が十分な治安維持を果たせていなかった責任を大きく取り、追加の補償に応じる事も政治的な選択肢の一つだと思います。
この場合、国家に対するものとは別に個人に対する補償があると二重で考えるべきでは無く、あくまでも国家への補償即ち個人への補償として、日韓基本条約の準賠償の枠組を保った上でのEXTRAと位置付けるべきです。さもなくば国際法として整合性のある新理論を打ち立てなければならない事になりますが、その絵を描けている人は現在1人もおりません。

さて、谷口さんは文面からして主に@について、「国民裁判規模の国家行事を通して、国民全体でかの戦争を裁く」事を想定されている様です。
何しろ、先の戦争から@については何も学んでいないに等しい国民ですからご主旨には賛成です。
しかし、それだけに実現は難しいでしょう。

現実的な方法としては、先ず首相が靖国公式参拝をして、単なるアジアへの謝罪だけで無く、近代以降の日本を含む列強の植民地主義を歴史的に総括するとともに、未来指向の外交方針を打ち出す大演説をする。
それを糸口に、@、Aおよび、列強の植民地主義の歴史的総括を国民レベルで行うキャンペーンに盛り上げて行く事などが考えられます。
そのためには、しっかりした歴史観のある者が首相の座につく必要があります。
私が、微力ながらも各種言論活動により「新保守革命」の成就を画策している所以でもあります。

谷口さんは、未だ若いのに物事の本質を突いた視点を持った方のようです。
自分なりに思想を深め、是非ご自分の考えを発言して行って下さい。
ご健勝を期待致します。

以下の拙文をご参考下さい。
・8月15日に植民地主義の総括を (2001/8/5: 『朝日新聞』 2001/8/9掲載)
 
http://www.asahi-net.or.jp/~EW7K-STU/8tuki15niti-syokuminti-soukatu.htm
・靖国問題に見る歴史総括の必要性と留意点 (2001/8/18)
 
http://www.asahi-net.or.jp/~EW7K-STU/yasukuni-rekisisoukatu-ryuuiten.htm

 

 

 ・歴史および歴史問題についての論考

Re:総括?

投稿者: KOZEN37 (30代歳/男性/東京近郊) 2001年8月11日 午前11時16分

メッセージ: 797 / 798  これは ppiippll さんの メッセージ 750 に対する返信です

>@は机上の空論みたいな所があるので、首相自ら述べる必要はないのでは?と思います。

「@政教分離に留意し、それを客観的示す。」とは、首相自ら述べるのではなく、一礼のみの参拝などでこれを示す事を意味しました。

いわゆる中曽根参拝方式です。

>Aは必要だと思います。

「A参拝後、アジア侵略の反省と不戦の誓いを改めて行う。」のことですね。

>Bは下手に総括するとマズイので、深く突っ込まないほうがイイような気がします。

>天皇制のことやら含めて一総理大臣ができる?いえ、すべきではないとも思います。

そうですか。今までこれを述べると「歴史に対して傲慢だ」「僭越だ」「誇大妄想だ」等々のレスポンスばかりで、「賛成!」の意見はいつぞや頂いていません。

ちょっと強面調で書いたからかも知れません。

掲載文では、朝日の編集の人が下記のように優等生調にまとめてくれましたが、これなら少しは受け入れやすいと思いますが、いかがですか?   

「靖国神社は明治以降、戦争を推進した役割を否定できませんが、この問題は、近代以降の日本を含む列強諸国の植民地主義を抜きにしては総括できません。当時、日本も乗ってしまった世界の流れを、大きな視野でとらえ直すことが必要です。その上で、未来志向の外交方針を打ち出す演説をすべきでしょう。新世紀の入り口で日本が新たな世界観を示すことはアジアのリーダーとして不可欠です。終戦記念日はそのよい機会と考えます。」         

まあ、「総括」と書きましたが具体的にサンフランシスコ講和体制をひっくり返す訳ではないので、言い方を工夫すればそれほどヤバイ話ではないように思います。

「A参拝後、アジア侵略の反省と不戦の誓いを改めて行う。」だけを一方的に行うことを繰り返していると、長期的には国民に鬱屈が蓄積して反動が発生し、かえってマズイのではと思います。

バランスを取り、「反省」を歴史の大きなパースペクティブの中に位置付けることが必要であり健全であると考えました。

>自分の判断で行くそうなので、個人的心情の吐露で充分ではないでしょうか?

最初からサラッとやっていればそれでも良かったのかも知れませんが、今回これだけ話大きくなり諸外国から注目されそれでは済まない感じがします。

ある程度でもこれに触れないと、諸外国にナメられる以前に気味悪がられるのではないかと思います。

また、韓国、中国からは表面的に反省を言っているように思われ、反発はかえって収まらないと思います。

言い訳調でなく、理論構成のしっかりしたことなら、納得はしないでしょうが、両国の心有る人はある程度受け入れるのではないかと思います。

日本が、小泉首相が、開国から敗戦までの時代をどう位置付けるか歴史観が問われています。

 

・> くだらん>KOZEN37

投稿者: KOZEN37 (30代歳/男性/東京近郊) 2001年8月10日 午前 1時51分

メッセージ: 742 / 742

>>@政教分離に留意し、それを客観的示す。(公式、非公式に拘わらず)

>くだらん。

へっ。

>>A参拝後、アジア侵略の反省と不戦の誓いを改めて行う。

>当時の欧米列強が鎬を削る世界情勢において、我が国の先人が日本を守るためにいかに苦闘してきたかを思いやる程度の想像力もないのか?

我が国の先人が日本を守るためした苦闘 とアジア侵略は重なり合う部分があるが、その場合もひとつの事象の別の側面である。

>大体アメリカの庇護のもとで奴隷の平和を享受しているにすぎないわれわれにそんな僭越な事が出来る権利があるとでも思ってんのか?

くだらん。

いずれ近い将来日米安保条約は双務条約化することは必然だから、権利の先取りも良いのではないか。

何事も現状を固定して観る視野の狭さからは条件反射的に「僭越な事」と卑屈なってしまうのも分かるが、脱却すべき。

>>B同時に、近代以降の日本を含む列強の植民地主義を歴史的に総括するとともに、未来指向の外交方針を打ち出す大演説をする。

>アホか。

>国際政治を動かしているのが力(軍事力)だって事は戦後においてもいささかもかわりはないぜ。

>アメリカが覇権国家足り得てるのは、軍事力がずば抜けているからだぜ。

>仮に日本が植民地主義を総括したとして欧米がそれに追随するとでも思ってんのか?

>戦後捏造された、連合国=正義、枢軸国=悪の図式が強化され、アジア欧米各地で、日本に対する謝罪や賠償を求める行動が活発化するだけだぜ。

確かに、何となく連合国とアジアを刺激しそうだが、そこはシラッと言ってしまえば良い。

連合国とアジアが組んで日本に物申すための理論は成り立たない。

「西洋列強に植民地化されていたときには良かったのに、何てことしてくれたんだ日本は!」というのは国によってはあるかもしれないが、大きなものにはならないし、もしそう言われる根拠があるなら甘受せねばならぬ。

アジア欧米各地で、日本に対する謝罪や賠償を求める行動が活発化したら、徹底した議論を通し両者を分断し返り討ちにすれば良いこと。もともと両者が合体した理論が成り立たないのだから。

植民地主義を歴史的に総括する機会が増えようというものだ。

何を恐れているのか。

>小林氏言う所の「学級民主主義」を国際政治の舞台に持ち込む事の愚はをいいかげん悟ったらどうだ?

「学級民主主義」の意味するものはフィーリングとしては分かるが、この場合具体的に何を示すか良く分からぬ。

話は飛ぶが、一般に偏狭なナショナリズムは松岡の国連脱退のように、かえって国益を損ねる。

呪縛から解かれた、正当な国益意識と健全なナショナリズムが望まれる。

 

・>小泉純一郎・靖国参拝問題の解決方法は

投稿者: KOZEN37 (30代歳/男性/東京近郊) 2001年6月30日 午後 6時16分
メッセージ: 78 / 78 ホーム>政治>政治>政党、団体>小泉純一郎・靖国参拝問題の解決方法は

−解決方法私案−

・参拝をする。
 (政教分離を考慮して、公式とは言切らない)

・アジア侵略の反省と近代以降の列強の植民地主義の総括を日本が代表して行い歴史の新たな局面を開く。

                           2001/6/30 新保守思想家  佐藤鴻全

 

 

・つくる会は、直ちに韓国、中国へ飛べ。

投稿者: KOZEN37 (30代歳/男性/東京近郊) 2001年6月26日 午前 1時36分
メッセージ: 5334 / 5691 ホーム>政治>政治>政党、団体>「新しい歴史教科書をつくる会」

そして、向こうの学者達と徹底的に論争しろ。

政府任せにするな。

歩み寄れる点とできない点が明らかになる。

そして、両国間との新たな局面が開けるだろう。

                             新保守思想家 佐藤 鴻全

                                                     以上

 

http://www.asahi-net.or.jp/~EW7K-STU/#論文・論考

http://www.asahi-net.or.jp/~EW7K-STU/