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ステージ撮影のポイント応用編 (9/22/04)
 この夏ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の人気のショー「ユニバーサル・モンスター・ライブ・ロックンロール・ショー」を見る機会があった。このショーは墓場を舞台にフランケンシュタイン、狼男、ドラキュラなどのモンスターがロックショーを繰り広げるという趣向のため、ステージはかなり暗い。

 今回も手ブレ補正付の10倍ズーム機で手持ち撮影を試みた。撮影モードはプログラムAEを使用。

例1 フランケンシュタイン登場
プログラムAE、露出補正なし、シャッター速度1/30秒。

 今回の撮影も基本的には「ステージ撮影のポイント」で説明した点に留意する。

○フラッシュは発光禁止。

ISO感度を200に設定。

スポット測光を使う。

 これらのポイントに加えて、動きのあるステージ撮影のため以下のようなワザを用いた。

 ポイント1:シャッター速度が1/30秒以上となるように注意する

まず、液晶ビューファインダーや液晶モニターに撮影時の絞りとシャッター速度が表示されるように設定しよう。
(機種によっては絞りとシャッター速度を表示できない場合もあります。)

動きのある被写体の撮影では遅いシャッター速度の時、被写体ブレを起こす。このためシャッター速度が遅くとも1/30秒以上となるように気を付けよう。

1.ステージの明るい部分をスポット測光する。

2.露出補正をマイナスにする。
 明るい部分をスポット速攻してもシャッター速度が遅いなら、マイナスの露出補正をしよう。
 画面は少し暗くなるが、シャッター速度が速くなって被写体ブレが減る。

例2 露出補正を-0.7に設定、シャッター速度は1/60秒となった。
 

3.1と2を実行してもシャッター速度が速くならないときはISO感度を400に設定。
 ノイズは増えるがやむを得ないだろう。

 【ポイント2:連写機能を使う

被写体の動きが速いときは、被写体ブレを起こしたり、タイミングがずれて思うようなショットを撮れないことが多い。こんな時は連写機能を使って枚数を多く撮り、良い写真を選ぼう。

例3 連写1枚目
狼男が少しぶれている。

例4 連写2枚目
この写真が1番タイミングが良い。

例5 連写3枚目
3人ともぶれてしまっている。
 

 【最後に】

 今回の内容は、シャッター速度の確認、露出補正、連写機能などを使うためカメラの機能に慣れていない方には難しいかもしれません。

お手持ちのデジカメの取説を熟読してこれらの機能の操作を練習してから本番の撮影に臨みましょう。

 

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