ようこそ、人と馬の300年浪漫(ロマン)の世界へ。



− 日曜日に浪漫(ロマン) −


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・ 日曜日ごとのドラマ(秋華賞)(2003.10.19)


-Contents-

◆日曜日ごとのドラマ(毎週のレースから)
◆野うさぎ店主の 好きな馬、思い出の馬
◆競馬サイトへのリンク集

◆この話も読んでください..
     Everytime We Say Goodbye


●追悼・競馬の神様(99.12.26)
●さようなら、ミスターシービー(2000.12.15)

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◆ 日曜日ごとのドラマ(毎週のレースから)

− 第8回 秋華賞  京都芝2000m(2003.10.19)−

1着 スティルインラブ
2着 アドマイヤグルーヴ
3着 ヤマカツリリー

史上2頭目の牝馬三冠

 17年前、あなたは何をしていましたか。

 あれから17年経ったのか、と思いました。
次の三冠牝馬が誕生するのに17年もかかったのか、とも。

 だからなのでしょう、そんなに経つ間には、様々な事がありました。
最初の三冠牝馬メジロラモーヌがターフを去った後、しばらくは競馬がとても盛り上がった時期です。翌年からも牝馬は三冠を予感させながら二冠に終わる馬が続きました。そしてオグリキャップ前後の「昭和最後の名馬組」、挙げればきりがないほど、毎年毎年、ドラマがありました。
 けれどいつからでしょう、徐々に「今年は小粒だなぁ。」と思うようになっていったのは。クラシックも、古馬G1も、一年を締めくくる有馬記念まで「もたない」でくるくると主役が変わる感があって、のめり込んでひいきにするような馬がいなくなってきました。

 今年も、秋競馬が始動しても今一つ、と思っていたところへヒシミラクルの故障休養発表。ヒシミラクルは、サッカーボーイの仔です。毛色も脚質も違うし、体型も顔もいかにも「ヒシ」の馬の雰囲気(笑)、だけど応援していたのに。

 そんな矢先に。
...もう一度、競馬にちゃんと一喜一憂しようかな。
そう思わせてくれた出来事。

 メジロラモーヌが三冠を獲ったあの頃は、どんな毎日でしたか。
あの頃より、幸せでしょうか。
もう一度、あの頃の気持ちに戻って、新鮮な目で毎日を見直してみるとしましょうか。

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− マイルチャンピオンシップ  京都1600m(2000.11.19)−

1着 アグネスデジタル
2着 ダイタクリーヴァ
3着 メイショウオウドウ

怒濤の7歳組、ちょっぴりさびしい世代交代

 7歳のダイタクヤマトはゴール板前、ダイタクリーヴァに差されながらも追いすがって2着、と思ったところで大外からまさかのアグネスデジタル。うわーっ、的場さんにやられたっ!!...気が付くとヤマトはメイショウオウドウに差されていつの間にか3着すら逃していた。

 やまとぉー。
今日はこのマイルチャンピオンシップも東京のオーロカップも、なんだか7歳馬ばかりゾロゾロと出ていて、結局4歳5歳の連中に1着は奪われていた。スピードワールドが出るのでオーロカップは注目してたんだけど、もう全然いいとこないしなぁ。ヤマトは7歳なって急に勝ち始めて、さすが親父の子、父ダイタクヘリオスに続いてマイルチャンピオンシップ2代で制覇だ!と期待していたのだが...。

 やっぱオヤジ組はもう世代交代かしらん。
今年の7歳組というのは4歳時にずいぶん楽しませてもらったので思い入れが深い。
あの時、東京競馬場に集まった連中も3年たつ間に「30(イージュウ)」を過ぎて(すでに過ぎてた奴も、まだ20代もいるけど)それぞれにぼちぼちオヤジだぜ。人間は一つのステージを卒業してもまた次の局面へ移ってゆくだけだけど。

 11月も中旬過ぎ、東京競馬場の大ケヤキの葉も芝コースも、ちょっとくすんだ色合い。金色の、だが晩秋の弱々しい輝きの低い日ざしの中、古馬たちが駆けてゆく。
 あぁ、出遅れて、後ろの方を行くスピードワールドの馬体、もう真っ白だ。あれじゃ先導馬が暴走して一緒に走ってるみたいだ(笑)。
 秋は、さびしいなぁ。風がきりりと冷たくて。

 でも、秋競馬のこの独特の空気..競馬のシーンの中で一番好きなのかもしれない。


− エリザベス女王杯  京都2200m(2000.11.12)−

1着 ファレノプシス
2着 フサイチエアデール
3着 エイダイクイーン

大輪の胡蝶蘭、3たび花開く

 やっぱり強かったなぁ。
それに、ミッキーの勝鞍になってよかった。武の力じゃない、って証明されたもんなぁ。

 秋に咲く、大輪の胡蝶蘭、ファレノプシス。
そうだね、ファンサービスで有馬記念に出るよりも、これで引退、それで良かったんだろうね。
 ちょっとまだ惜しいけれど。



− ダービー(東京優駿)  東京2400m(2000.5.28)−

1着 アグネスフライト
2着 エアシャカール
3着 アタラクシア

君のその背にたてがみに

 アグネスフライトがエアシャカールをハナ差かわして勝った。
母は桜花賞馬アグネスフローラ、その母も桜花賞を勝ったアグネスレディー。
 鞍上は、母子3代にわたって河内洋。牝馬の河内、と呼ばれた河内にアグネスの名牝たちが3代目にして贈った、初めてのダービー制覇である。

 フローラが桜花賞を勝った時も、母娘二代桜花賞制覇という事で話題になった。
あの時、たてがみに花冠を飾った少女だったフローラが、母となり、その息子が4歳サラブレッドの頂点を極めたのだ。
君のその背にたてがみに、人は血のドラマを見る。
よかった、河内さん。おめでとう。


− 有馬記念  中山2500m(99.12.26)−

1着 グラスワンダー
2着 スペシャルウィーク
3着 テイエムオペラオー

有馬記念2連覇おめでとう、やんちゃ坊主とナイスガイコンビ!

 去年はフロックとも思われた。
だが今年は違う。

 堂々たるグランプリ連覇、奇しくも半年前の宝塚記念の逆パターン、武豊にマークされ、きっちりゴール板前で差されたと思いきや、...幸運の女神はこの綺麗な金茶の毛並みが気に入ったのか、黒鹿毛のスペシャルウィークではなく、グラスワンダーに微笑んだ。
 SS産駒も武豊もとにかく嫌いな私は喝采を叫んだ。的場さんにやはりグランプリを勝って欲しかったので、うれしかった。グラスワンダーという馬は強くなってもいつまでもやんちゃ坊主のようなイメージがあった。ハナ差の勝利だったが、どうも彼はゴール板を知っていて、そこで首を思い切り前に伸ばしたのではないだろうか。優等生のスペシャルウィークには出来ない芸当だったろう。

 今日は暖かい冬晴れだった。まるで秋の天皇賞のような金色の日差しが、栗毛を美しく輝かせていた。
オグリキャップの時はみぞれ混じりの冷たい雨が降っていたっけ。この10年の有馬記念のそれぞれの場面が走馬灯のように思い出される。
 90年代、そして1900年代最後のグランプリレースがこうして終わった。


− 宝塚記念  阪神2000m(99.7.11)−

1着 グラスワンダー
2着 スペシャルウィーク
3着 ステイゴールド

策士には策をもって...

「あなたの、そして私の夢が走ります。 私の夢は..」
杉本アナが、今年は何を買っているのかと待ち構えて聞いていたら、「..スズカです。」と来られてしまった。亡き快速馬が生きていたら今年もドリームレースをにぎわしてくれたことだろう。

今日の的場は老獪だった。武豊の得意とする戦法をそっくりお返ししたのだ。いつも有力対抗馬をマークして直線で差す優等生の競馬をしてきた策士が、今日はマークされる立場に立たされた。スペシャルウィークの馬上でしきりと左右を見回してグラスワンダーの姿を探していた武は、マークされたと知って早めにスパートをかける。一瞬置いていかれた形の他馬がスペシャルウィークに追いすがるには、それ以上の力が要る。だがグラスワンダーはひるまなかった。見る間に開いてしまった2馬身程をすぐに詰め寄ると一瞬で抜きさる。
..距離も道中の流れも影響しただろう。しかし今の時点で、このレースでの両馬の力の勝負はグラスワンダーに軍配が上がった。圧倒的な勝利だった。


P.S ところで複勝馬券を買う(予想だけでもいいのですが)みなさん、お気付きですね。今やビッグレースの複勝には絶対に外せない馬がいることを。
そう、ステイゴールド。距離が長かろうと短かろうと、人気だろうと人気薄だろうと、荒れようが荒れまいが、必ず3着以内に来る。しかし決して1着に来ない。
かつての2着病に苦しんだカミノクレッセや、複勝のアイドル馬(笑)ナイスネイチャとも違う、新しいタイプの永遠の「3着くん」なのかもしれない...。次回も、何はなくとも「ステイゴールドの複勝から。」と声高に予想しましょうね..。


− バーデンバーデンカップ 福島1200m(99.6.27)−

1着 シンボリスウォード
2着 セレクトグリーン
3着 ゴーストソルジャー
11着 シンコウフォレスト

レインフォレスト、雨の森。

雨の森に立たずんで、木々の奏でる音をじっと聞いてみたい。
主人公シンコウフォレストはこの重馬場の森に迷い込んでしまった。
道悪上手で森の魔法を切り開いたのは聖剣(スウォード)、その道を示したのは緑の精(セレクトグリーン)、幽霊の兵士(ゴーストソルジャー)が後に続く、というのは出来すぎたお話だ。

闘いは一瞬にしてけぶる雨の向こうに消えた。
牧場では馬たちが、黙々とこうべをたれていることだろう。
TVを消し、「雨の森」と名付けられた香をたいてみる。
ヒロイックファンタジー(別名「剣と魔法モノ」)をじっくり読んでみようか。


− 天皇賞(秋)(98.11.1)−

もやに霞む金の日差し

黄金の日差しの馬場に、もやがかかってけむっていた。
一番人気が来るのだろうと思うのに、なぜかいつまでたっても予想がしぼりきれない。
パドックでも本馬場入場になっても、今年は金色に輝く馬体の馬がいなかった。
ゲートが開いても、斜めに差し込む秋の日差しは鈍く白っ茶けたままだった。

展開は、とんでもない大逃げ、カメラが引いても画面に入り切らない馬群、..いったいどこまで逃げるのか...このまま勝てる予感のする力強い逃げだった。

そしてコーナーを回る...ケヤキの木立の中で、なにかが身動きをしたようだった。

府中の馬場には魔物がいるという。

今年の天皇賞は涙で曇って終わった。
8歳の覇者は、その弟も今日勝利していた。


− 宝塚記念(98.7.12)−

それぞれのドリームレース

朝起きてみたら熱があった。
次に目覚めた時には競馬中継の時間が迫っていた。
熱のピークはさっき寝苦しかった時らしい。
TVをつける。
本馬場入場だ。

ドリームレース。
今年上半期の人気の頂点は誰か。
あなたの、そして私の夢が今年も走る。
大きなレース特有の熱気と、馬たちの気合いを見ていると、ぐぅっと胸を押されるような感動がせりあがってくる。
先導馬にすら先をいくことを許さぬ女帝の姿に、闘志を秘めた歩様を一歩一歩踏みしめてゆっくり姿を表わす快速馬の姿に、そして同じ父を持つ子供たち、覆面を脱いだ父親似の精悍な顔に兄の後ろ姿につづく妹の輝きに。
....今年も来た、ここまで来た。
今日はドリームレースだ。

本当は誰が勝ってもいい、無事で走ってさえくれたら。
ここ一番の楯を獲り終えた彼らの栄誉にはここで勝たなくともなんの傷もつかない。
女帝はその頂点を極め、ゆっくりと退位の準備にかかっているのかもしれない。
どういう運命の皮肉か不利をこうむった英雄の息子も、怪我を負わなかったという幸運を与えられていたのだから。
今年もドリームレースが終わる。
あなたの夢は勝ちましたか?


− ジャパンカップ(11.23 東京 2400m)−

あなどれない世界の壁。ピルサドスキーに完敗だ..

直線、馴染みのライバルたちは目ではなかった。力強いストローク、勝利を確信した。..しかし、内から無言で伸びていった大きな影があった。みるみる彼女を抜き去り抜け出てゆく、見たことのない外国馬。闘志がかっと燃える。二の足を繰り出し、食い下がる。負けるものか、なんとかゴール前で捉えてやる..歯を食いしばる。充実した筋肉はぐんぐんと力強く大地を蹴る。これでねじ伏せられないはずがない。が...並べない。どんなに食い下がっても、相手の力の方が上だった。

エアグルーヴは自己の最高のレースをした。おそらく今の日本馬では最強だろう。だが、..競馬の本場英国のピルサドスキーの方が実力は上だった。海外からの輸送、慣れない馬場、あらゆるハンデをはねのけてなおかつあれだけの力を見せつける、おそるべし実力。
まだ、世界の壁は消えていない。あなどってはいけない。..そんな教訓を得た今年のJCだった。

− 菊花賞(11.02 京都 3000m)−

菊の舞台に福来たる!

競馬を知らない方に、杉本さんって?と訊かれ、説明したことがあります。菊花賞ではなんと言っても「菊の季節にサクラが満開」が最も「らしい」杉本節でしょう。そうして今年も、名文句が生まれました。おめでとう、マチカネフクキタル!...マチカネの馬のG汾ァ覇を、それこそ待ちかねていました。南井騎手との息もぴったり、ちょっぴりタマモクロスを思わせる追い込み..ゴール板を通過した時、ベローんと舌を出してたのもご愛敬だなぁ、さすが、マチカネ軍団って感じ(!?)..いやいやとにかく、うれしい。なんだかうれしい、今年の菊花賞です。

− 天皇賞・秋(10.26 東京 2000m)−

17年振りの快挙!..本当に強い牝馬の誕生

いちばん好きなレースは?と訊かれたら、迷わず「秋天」と答えます。
2000mの独特の展開に、強豪たちのひしめく顔ぶれに、興奮を覚えずにいられません。
この時期の晩秋にさしかかった秋の日差しが斜めに差す中、どの馬も金色に馬体を光らせて
本馬場に出てくると、そこはもう、天皇賞という別世界。

今年のレースは、平成の名勝負の一つになる事でしょう。
負けてなお強し、のバブルガムフェロー、大逃げを打ち6着に粘ったサイレントスズカ、
..済んで見れば力の勝負、順当に強い馬が上位に来ています。
17年振りの牝馬の天皇賞制覇。..マイルの女傑たち、良血のクラシック牝馬たちよりさらに、
エアグルーヴには一回り大きな器を感じます。ヒシアマゾンがワコーチカコがなし得なかった
その偉業に、改めて拍手を送りたいと思います。

− 秋華賞(10.26 京都 2000m)−

ライアンの娘

強いなぁ...それに筋骨隆々のその身体といい、追い込んで来るレース振りといい..
お父ちゃんそっくりになってまぁ。
本当に、追い込んで来た時はあまりにそっくりで笑ってしまった。
そういえばタマモの子たちは実にみんなそっくりな身体つきだけれど。
かつてのスターホースは、孝行娘を持って幸せだね。
メジロドーベル、ライアンの娘、これからが楽しみだ。

−京王杯オータムハンデ(9.7 中山 1600m)−

秋風にたなびく黒い髪..

えっ、誰?!..かかったドージマムテキをかわして行った行った、黒い馬体。
名手岡部の手綱さばきに応え、初の重賞制覇は、外国産馬(だよね)、クロカミ。

黒鹿毛の馬体、すらりと胸前の薄い長身の体型...
秋の気配の道ですれ違う、シックな装いの黒髪の美女の印象を残し、
鮮やかにゴールを駆け抜ける。
..ターフはいよいよ今週から秋競馬へと季節を移す。


−安田記念(6.8 東京 1600m)−

大器晩成、ブリザード!

やっぱり見出しはこうでしょう。おめでとう、タイキブリザード。
古馬が、それもしぶとく6歳7歳で頑張ってる古馬が好きです。
なんだかネイチャを思い出してしまったなぁ。
それとも七夕賞で勝ったツインターボ、賞金女王の座をもぎ取ったイクノディクタス。

でもね、白い4歳馬スピードワールドを好きになってしまったレースでもありました。
だって、今までいなかったタイプだし。こんなに今から白いなんて、うれしいじゃない。
..これから応援するよぉ、古馬に混じってここまでの素質を発揮するんだもの、頑張れ!



−NHKマイルカップ(5.11 東京 1600m)−

新しいマイルの女王誕生、おめでとう!

アマゾンが引退してさみしかった所へ、新しい女王の誕生。
今日のマイルCは、いいレースだった。
直線抜け出してからの伸びに、ほれぼれしてしまった。
シーキングザパール、おめでとう!

武騎手があんなにうれしそうなのを見て、ますます、よかったなぁ、と思う。
武とパールのコンビ、これからますます期待したい!



新しい「恋のマイル戦」カップル誕生なるか?

同じ誕生日、同じ出身地の2頭、シーキングザパールとブレーブテンダー。
と来れば、お待ちかね、新しい「1マイルの恋」が始まるのか?!

マイル戦のたび顔を合わし、良きライバルとして張り合う二人にいつしか恋が芽生え..。
...しかしどーも個人的にはテンダーってのはパールにハナもひっかけてもらえない、
って感じだなぁ。

マイルCでパールの後塵を拝したテンダーは、次のマイル戦を目指す。
自らの力でG1をもぎ取り、ダイイチルビーにプローポーズした(したのか?)、ホクトヘリオスのような迫力がほしい所だ。今後の成長に期待したい。
このままでは情けないぞ、テンダー。


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◆ 野うさぎ店主の 好きな馬、思い出の馬


トウショウファルコ 東京競馬場にて。
「今ねぇ、パドック。うん、目の前にファルコが立ち止まってるよ、すっごいキレイ..」私の隣りで知らない人が携帯で話している。
そう、キレイ。とても。
キラキラ金髪のたてがみ、金褐色の光る体、きっちりヒザで4本揃った白いソックス。赤い端綱の先導馬姿もよく似合う。まるでファンサービスのようにパドックの観衆に向かってゆったりと立たずむ。すかさず無数のシャッターが切られる。

現役のレースもイイ線いっていた。充実し実力をめきめきと発揮し始めた金杯、そしてAJC杯と連勝。けれど春の古馬戦線が楽しみになった矢先に、故障、休養そして引退。種牡馬になれなかったのは惜しいけれど、..だけどいつでも会えるのはファンにはうれしい。

「ねぇっ、あのキレイな馬見て見て」「うん本当だ。なんていう馬なんだろうね」
本馬場で、カップルにとって見知らぬ隣人の私はくるりと振り向き「トウショウファルコですよ。」と言う誘惑に勝てなかった。お節介ゴメンなさい、でもお二人さん、また、ファルコを見に来てね。


メジロラモーヌ 限りなく漆黒に近い青鹿毛の馬体に真っ直ぐな純白の流星。
高貴にして最強、唯一、牝馬三冠をすべて勝った馬。

強かった。そして美しかった。
重心をぐっと下げ、追い込んでくる姿に、胸が詰まるような感動を覚えたものです。
ゴール板を駆け抜ける馬体が汗できらきら輝いて、黒曜石でできているようだった。
あの大きな瞳とノーブルな顔立ち、骨量のあるしっかりした姿態。
本当に、本当に、美しかった。

母親になって、皇帝ルドルフとの子ももう忘れ去られてしまったけれど、
強い子を出さなくても、幸せにしているならそれでいい、と思います。


ツインターボ ターフの暴走族、の異名を持つ、ツインターボ。とにかく逃げる、行けるとこまでひたすら逃げる。440kg台(だっけ)の小柄な身体、派手なメンコ、..ツインターボがいなくなって、競馬がさびしくなったこと。大崎騎手と名物コンビだったしなぁ。このごろはこういった個性派が少なくって。..七夕賞でみごと大逃げがはまってとうとうゴール板を一着で通過した時、真っ先に思ったのは「うっそー。」だった。でも一花咲かすことができて良かったね。


レジェンドテイオー とにかくデカい。今でこそもっとデカい馬も増えたけれど、その巨漢がだよ、先頭切って逃げてるわけ。..これは怖くって抜かせないよねぇ。ただ逃げるだけじゃなくって、ちゃんと着内に残れる実力があるし。タマモvsオグリの天皇賞(秋)だって、忘れちゃいけない、レジェンドテイオーは3着に逃げ残ってるんだ。..静内のレックススタッドに、会いに行ったよ。一緒に写真とらせてね、って言ったら、レジェンドの奴、どうしたと思う。はい、って、フレームに収まるように顔寄せてくれたんだよ、ちょうど人間がやるみたいに。信じられる?..本当に根っから気のいい馬なんだ。逃げ馬ってそんなに好きじゃなかったんだけど、(カツラギエースのJCにははっきり言ってムっとしたんだ、ごめんね)ターボとレジェンドは大好きだよ。

ダイナアクトレス 名手岡部とのコンビでJC(ジャパンカップ)を3着したこともある名牝。4歳時にはいいところがなかったが5歳になってから頭角を現わし、京成杯でニッポーテーオーとのゴール前デッドヒートの末ハナ差で勝つなど、まさに男勝りの女傑だった。
産駒にステージチャンプなどがいるが今一つ活躍してほしい。

ニッポーテイオー 押しもおされぬマイルの王者。安定した成績、ダイナアクトレスに譲った以外はマイル戦は総なめだった。アクトレスには、デッドヒートの末破れた京成杯の借りもマイルチャンピオンシップできっちり返している。
明るい鹿毛(かげ)の馬体に緑色の手綱が良く似合った。いつも黙々と走り確実に勝つ姿は「面白味がない」とも言われたが、好きだったなぁ。


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− 追悼・競馬の神様−

さようなら大川慶次郎さん

 競馬の神様、大川慶次郎さんが平成11年12月21日に亡くなりました。

 TVの追悼番組を見ていて、私が競馬を見始めた昭和58年から「スーパー競馬」レギュラー解説者になられた事、三冠馬シンザンに最後まで本命の印を打たず、19年ぶりのミスターシービーの時には大本命に推していてやっと心から喜べたとしみじみおっしゃっていた事などを知りました。
 大川さんといえばオグリキャップ復活の有馬記念、ゴール板前の「ライアン、ライアン!!」をなんといっても思い出します。競馬評論家の第一人者というだけでなく、人間味あふれる方でした。「ケイちゃん人形」も売り出されて人気になったのもわかります。

 本当はもっと長生きしてもっともっと競馬を楽しませて欲しかったです。けれど天国で大好きだったナリタブライアンにももうお会いになった事でしょう。シンザンにはいの一番に「本命にしなくてごめんね」と言いに行かれた事でしょう。他にも様々な人も馬も、ケイちゃんを歓迎して大喜びで出迎えた事でしょう。
 競馬の神様大川慶次郎さん、天国で、ずっとずっと、これからの競馬を見守っていて下さいね。おつかれさまでした。

− さようなら、ミスターシービー−

大地が弾んで、ミスターシービーだ..

 どんなに言葉を尽くしてもそのすごさは語り尽くせない。
「大地が弾んでミスターシービーだ」あの時の杉本アナの実況が
あのどよめきが、いつまでも耳の奥で鳴りやみません。
早過ぎる君の死の前に、私はただ立ち尽くすだけ。

 さようなら、ミスターシービー。
君は私の「競馬」そのもの。
一番好きな馬の座は永遠に君のものです。
さようなら私の、ミスターサラブレッド。





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◆ 競馬サイトへのリンク集


WINNER'S CIRCLE
〜競馬とバラエティーの
HP〜
競馬好きならここへ!競馬サイトへのリンクも多数あり。
競馬サイトのURL、ご紹介下さい。リンクします。


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