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日記めいたもの

1998年
(平成10年)

* 先頭に → があるリンクは当サイト内のページ
6月末
 6月17日に書いた外交文書公開について、相変わらず調べている。現在の興味は、どのような経過でどのようなものが公開されてきているかだ。暇をみての作業なので、なかなか進まずきりがつかない。探せば適切にまとめられた資料もあるのだろうが、この方面は今のところ完全に不案内なので、どこに尋ねればいいのかもわからない。とりあえず、自分で調べられるところまで調べてみる。その過程でいろいろわかってくるだろう。途中で投げだすようなら、私にとってその程度の題材だったということだ。(そうやって放り出された材料は累々…)
 今は、新聞記事データベースや図書館の縮刷版で関連記事をたどっている。
 わかったことは次のページにまとめておくことにする。
  • 外交文書公開の履歴 (今はリンクはずしてます)
6月22日(月)
 本日、金融監督庁が発足
 これは、住専処理問題、銀行の経営破綻や高級官僚不祥事をきっかけにした大蔵省改革の動きとして、同省の国内金融部門のうち検査・監督部門が分離されたもの。大蔵省にとっては、明治政府による設立(1969(明治2)年6月)から130年来はじめての組織分離とのこと。(もっとも単なる分離で人員刷新ではないようなので、さてどの程度期待していいのか) 改革の動きは、1996年に政治家主導であらわになり、第二次橋本内閣発足後の1997年6月の通常国会で金融監督庁設置法が成立して、今日にいたる。

 この他に橋本内閣が推進しているものに、6月9日の参議院本会議で法案(中央省庁改革基本法)が成立した省庁再編がある。現行の省庁を21世紀に入る2001年1月1日から順次再編し、2003年までに1府12省庁に移行するもの。
 外交文書の公開状況(6月17日他)を調べるついでの興味で作った資料があり、こころおぼえもかねてここに貼っておく。

 なお、新聞記事によると、法案成立に伴って、議員有志が「新たな省庁の名称を研究する会」の発足を決定したそうな。小泉厚相が四文字の「労働福祉省」に文句をつけたのをうけて、法案に名称変更を可能にする付則が盛りこまれているため。
 これまでに出た指摘は、「国土交通省」を略すると「国交省」で外務省とまぎらわしい、などがあったという。(読売新聞) なかなか難しい。一部の理由はあほらしい気がしないでもないが。
 現行の省庁についても、設立当時、似たような議論があったのだろうか。

関連サイト:

6月19日(金)
 5月11日12日に書いた「傘ぽん」その後。
 「それともその前に、もっと使いやすい改良品が出てくるだろうか?」としめくくったが、はたして改良品が出ていた。感動した。(製品名や製造元を確認しなかったので、他社の競合製品かもしれないが…)
 見かけたのは、本日、ヨドバシカメラ新宿西口マルチメディア館の入口。ちなみに東京は今日も雨だった。(夕方やんだけど)
 新しい傘ぽんは、傘をつっこむ穴をフタがふさいでおり、このフタが下に開くようになっている。直接傘をつっこむと、傘の先端でフタがおし下げられて開き、その動きと連動して、ポリ袋の口が穴いっぱいにひき出される。おのずと傘は袋の中へ入っていく。以前はポリ袋の口を開くためにペダルを踏むという単独の動作が必要だったのを、傘をつっこむ動作で兼ねるようにしてしまったわけだ。見事な単純化。さらに改良品が出るだろうか、そしたらどんなものになるだろうか?
 この改良品は、従来のものと(たぶん)色で区別がつくようになっているのも、考えぬかれているのがうかがえるようで、心憎い。穴のまわりのカバー(?)が黄色になっている。従来のはグレーだった。
6月17日(水)
 6月14日にメモした外務省の外交文書公開の状況について、過去にさかのぼって調べている。まずはパソコン通信の新聞記事データベースを利用。(こういうサービスはまだまだインターネットに出てこないだろうか) 今、検索結果の全文出力を読み進めているところ。暇だね。利用している新聞記事データベースの記録がはじまったのは1980年代中頃からなので、わかるのは第8回(1985年)以降だけなのだが、そこから現在までの10余年の期間だけでも、いろいろな発見や議論があったのだなということがわかって、おもしろい。いや、歴史的な知識にうとい人間なもんですから。
 なお、「外交文書公開」とは一般的な呼称で、外務省は「外交記録公開」と称している。
 新聞記事データベースの検索キーワードは「外交文書公開」で大丈夫だった。

関連サイト:

6月14日(日)
 外務省は13日付で第14回外交文書公開。閲覧は東京・麻布台の外交史料館で15日から可能。資料はマイクロフィルム形式になっている。この公開は1976年以来行なわれているもの。
 今回公開された資料のうち、新聞で話題になっているのは−−東西冷戦下の1961年当時の池田勇人首相による「2つの中国」論、軍事裁判関係文書として初めて公開された第二次世界大戦後の東京裁判(極東国際軍事裁判)と海外各地でのBC級戦犯裁判。ちなみに明日15日は新聞休刊日(だからか、今日特集を組んでいるところが多いように思った)。

関連サイト:

6月11日(木)
 電車の中吊り広告を見て気になった新連載漫画目当てで、ヤングチャンピオン No.13(1998年6月23日号、実売は6月9日(火)。秋田書店刊、本体価格257円税込270円)を購入。
 モノは富沢ひとし『エイリアン9』。副題は「作戦1.大谷さん」。小学校で「エイリアン対策係」に選ばれてしまって悪戦苦闘する小学6年生の女の子、大谷ゆりさんの話。さて「エイリアン対策係」とは? というのは読んでのお楽しみ。
 作中でこの子の生まれ年が平成14年となっているので、つまり、作品の時代は平成26年(2014年)? 懐かしのアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』と同じ時代ですな。これからおもしろい背景設定が出てくるのだろうか。 登場人物が女の子ばかりで、その筋の読者も狙いかな? エイリアン対策係の構成は、今回の気弱系の大谷ゆり(でも生まれたのは一番早く)、次号(6月23日発売)ののっぽでしっかりやさんらしい川村くみ、たぶんそのまた次号?の愛嬌系らしい遠峰かすみ。それと担当の久川めぐみ先生、共生型エイリアンのボウグ(って「防具」?)。
 この作者は週刊少年チャンピオンで『肥前屋十兵衛』を連載してたっけ? ファンタジー風の世界を、江戸時代の堺商人だか清商人だかのいでたちで疾駆する商人(あきんど)の話で、まあまあおもしろかった。

 同誌で他に印象に残ったのは、全11ページの短篇 高木伴之『血紅龍』。組長にアロワナの飼育を命じられた兄貴分の貞(さだ)と、その弟分の政の話。画面の進行、科白回しに深みがあっていい。次は組長の科白。心にしみます。

このアジア・アロワナって魚はな
世話した分だけ色が出てくる
それが最近薄くなってきただろう

おめえの憧れは道を極めた者(もん)の余裕の分なんだ
この魚の色も上手に育てあげたら出てくる余裕の部分
6月14日(日)
本ページ開始。
自己主張…というより、自己顕示の誘惑に抗できず、「日記めいたもの」をはじめてしまいました。はて、どこまで続くのか。しばらくはフォーマットなど試行錯誤。

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Copyright (C) 1998 NOMURA Mahito (野村 真人) <CI5M-NMR@asahi-net.or.jp>

1998年6月 作成