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幻日・幻月 parhelion, paraselene

幻日 幻日 上端接弧、幻日、内暈、幻日環

太陽や月と同じ高さの並んだ位置に、 明るく輝くスポットが現れることがあります。 ときには、太陽や月そのものかと見紛うほどの明るさです。 よって、日本語では幻日(げんじつ)・幻月(げんげつ)などと呼び、 英語では幻日は parhelion (複数形は parhelia) といい、他にも mock sun (紛いものの太陽)、sun dog (太陽の犬) などの俗名があるようです。 幻月は paraselene, 複数形 paraselenae です。 内暈を作り出すような六角柱の氷の結晶のうち、 高さの低いもの、すなわち六角形の板のような氷の結晶が、 水平に近い角度で浮いている(?)ときに、太陽 (もちろん、幻月の場合は月、 以下、特にことわりのない場合は幻日のほうで話を進めます) と同じ高度で、 22度ほど離れた左右に見られます (そのため、「120度の幻日」などの他の現象と区別するために「22度の幻日」 と呼ぶこともあります)。 内暈と同時に見え、内暈の左右が明るくなって尾を引いているように見えたり、 単独で虹のかけらが浮いているように見えたり、 雲の中に白く明るいスポットが見えたりします。 氷の結晶の方向が水平に揃っていればいるほど、幻日は小さく、明るくなります。

六角形 縦長の六角形
図1: 六角柱の氷の結晶の断面 図2: 斜めに切ったときの断面
光の経路は基本的に内暈と同じで、図1 のような結晶の、 例えば A の面から入って一つおいた隣の C の面から出ていく、というものです。 よって、太陽高度が低いときは、幻日の内側の端と内暈の内側の端は一致します。 太陽高度が高くなると、眼に届く光は水平な六角形の板を斜めに通ることになり、 図2のような断面を通ることになります。 すると、Aの面とCの面のなす角度が図1の場合よりも小さくなって、 最小偏角 (主虹の項参照) も変わってきます。 その結果、太陽高度が高くなるにつれて、 幻日は内暈よりも外側に現れるようになります。 形も、長方形にちかい形、 もしくは尾を引いて三角形のように見えていたものが、 はっきりと平行四辺形になっていきます。 詳しくはわかりませんが、太陽高度が高い場合は色も分離しにくく、 白い場合が多いようです。 太陽高度が60度より高い場合には、幻日は見られません。

太陽の上下の、内暈の近くに現れる明るい部分を幻日と称する場合もあるようですが、 これらは タンジェントアーク など他の現象のことを指していると思われます。 その他、後述のような 120度の幻日や、 9度のハロに対応する幻日なども現れることがあるようなので、 「五つの太陽が現れた」「七つの太陽〜」「九つ〜」 といったいい伝えが世界各地にあるようです。

氷晶光路図: 幻日の氷晶の姿勢と光の経路
名称: 幻日/幻月
name: parhelion/paraselene (複 parhelia/paraselenae), mock sun, sundog
氷晶の形状: 六角柱(平板)
姿勢: 底面/上面を水平に
光路: →[側面→二つ隣の側面]→

関連項目

120度の幻日 幻日環 ローウィッツアーク
映幻日

Contact: aya@star.email.ne.jp.cut_off_here