
8畳の洋室と6畳の和室を段差無しにLDKから隣接させました。
なぜスキップフロア(ステップフロア、小上がり、ダウンフロア)ではなく段差無しにしたかの理由です。
30年位前に3年間ほど住んでいた賃貸マンションはLDKに隣接する和室が一段高く設けられていました。
入居した直後はその段差に腰掛けたりしましたが、すぐにそのような行動をすることもなくなりました。
その後、25年近く住んだ賃貸マンション、3LDKの間取りに段差は全くありませんでした。
その段差が無い生活はとても快適でした。
そして今後は老いていく生活です。その生活を考えるとほんの小さな段差も危ないです。
段差無い生活が長かったこと、今後の老いていく生活を考え、段差の無い間取りにしました。
またLDKとの仕切りは洋室は引き込み戸にしました。
和室はロール・スクリーンにしました。
その理由は冷暖房効率を上げたい時を除いて基本的に閉めることはなく、襖や障子は全面開放にならないこと。
そして全面開放が出来るように引き込み襖や障子にすると、引き込み部分だけ開放部を狭くするか、もしくは収納が少なくなるかもしれない、LDKから使用できる収納が無くなるかもしれないこと。
ここにさらに検討の時間と、お金を投入するか少し悩みはしました。
しかしここに設けた襖や障子を閉める機会はいつだろう、何回あるのだろう、で止めた次第です。

また洋室と和室の間は壁ではなく3枚の開き戸にしました。
壁にして独立させるかこれは最後まで悩みました。
多分、子供がこれから成長期を迎えるならば壁にしたと思います。
多分、その子供が二人ならば和室ではなく洋室にしたかもしれません。
この辺りは3度、家を建てないと理想の家にならない。
人生におけるライフ・スタイルの変化により家の理想も変わる所以の一つかもしれません。

洋室
-
8畳の洋室。
造り付けの収納部分は含まずの8畳の洋室。
北側に風が抜けるように窓を配置しました。
西側は一面、収納を設けました。
床材のハウスメーカーの当初の提案は、洋室と寝室は挽板や突板、ユーティリティ(家事室)と洗濯物を干すという施主の意向を受けサンルームは水に強いシート系の床材でした。
でも設計の打ち合わせを進めるうちに施主の思い付き「せっかくだから洋室と寝室は玄関ホールとLDKと同じ、標準仕様である ワックスがけなどの手入れは必須ではないらしいウレタン塗装のオークピュアブラウンの無垢床に変更しました。
照明はダウンライトを提案頂きましたが、将来、ここを寝室にする可能性もあるため天井から部屋全体を明るく照らすことができるシーリングライトにしました。
お洒落という面を優先するならばダウンライトにするべきかもしれません。

そして25年位前に子供に買い与えたアップライト・ピアノを設置しました。

更に断捨離する予定だった40年位前に買ってもらったビクターのAVラックを持ち込み、子供が好きだったシルバニア・ファミリーの常設コーナーにしました。
(続きの作業は次回のお休みの時に by 子供)

LDK側と和室のドアを閉じると独立した部屋らしく見えなくもないです。
でもドアを閉めるのは冷暖房効率を上げる時くらいかと思います。
音などは筒抜けですし、ドアは突然、開けられたりしますから壁にするかはライフ・スタイル次第かと思います。

和室
-
6畳の和室。
北側に風が抜けるように窓を配置しました。
西側は一面、収納を設けました。
実家などを思い浮かべながら、掛け軸など飾り楽しみたいという気持ちも芽生えず、床の間などは設けませんでした。
照明はダウンライトを提案頂きましたが、将来、ここを寝室にする可能性もあるため天井から部屋全体を明るく照らすことができるシーリングライトにしました。
お洒落という面を優先するならばダウンライトにするべきかもしれません。

ハウスメーカーに提案を依頼した際、渡した情報の一つに6畳の和室を占拠するお雛様がありました。
このお雛様が飾られる十分な空間。
LDKからお雛様を見ることが出来る十分な開放部。
そして1年のうち11か月間、お雛様の箱を収納出来る十分な押し入れ。
これらを実現出来る間取りの提案をお願いしました。

そしてお願いした通り、押し入れにはお雛様が収納されたのでした。


きっと来年2025年3月にはお雛様がこの和室に飾られるかと思います。
LDK側のロール・スクリーンと和室のドアを閉じると独立した部屋らしく見えなくもないです。
でもドアを閉めるのは冷暖房効率を上げる時くらいかと思います。
音などは筒抜けですし、ドアは突然、開けられたりしますから壁にするかはライフ・スタイル次第かと思います。

back to