トップ 概要 自然 歴史 船坂の旧街道 史跡 名勝旧跡

 船坂は周囲を山で囲まれた標高300〜400mの山間地である。最寄の都市である宝塚や大阪、神戸といった大都会への通勤の不便さもあり、山口の他の地区に比べ開発が進んでいない。その結果、昔ながらの山里の風景や田園風景が残され、蓬莱峡を始めとした豊かな自然が残されている。


 山王神社の脇を北に抜ける道沿いに昔ながらの集落が続いている。
 船阪交差点の北東の角から畦道に分け入ると棚田の向うに藁葺き屋根のある山里の風景が広がる。


 船坂小学校前の交差点を西宮市街に向う県道に沿って南に登る。
 登りきった辺りから東側の農道に入ると、北側に見事な田園風景が望める。
 幾重にも重なった棚田の向うに集落が点在する。


 先史時代に六甲山の隆起圧力がもたらした六甲断層が、宝塚から船坂にかけて渓谷を形成した。
 太多田川が侵食した断層が露岩群を造りだし天下の景勝地を生み出した。蓬莱峡である。


 有馬街道の七曲を西に超えた辺りで太多田川の川床に降りる。蓬莱峡に向かって荒涼とした谷底が広がる。
 座頭が誤って踏込み行倒れたという昔話の残る座頭谷である。


 有馬街道を船坂交差点から有馬温泉方向に向う。しばらく行くと左手に砂地に覆われた露岩群が現れる。白水峡である。
 かってはツーリングのメッカだったが今は封鎖されている。


 有馬街道からと船坂川の西側の道を北に進む。
 山あり谷ありのハイキングコースを30分ばかり踏破してようやく辿りついたのが川上の滝である。